温泉にハマったおじさんがゆる~い感じで温泉めぐりをやってみるブログ。
2021年が終わろうとしている。世間的には前年の騒動を引き継いで騒ぎ続けてたら終わってしまった1年だったと言えるのではないか。オリンピックとかあったみたいだけど、ずいぶん昔のことのように思える。というか、そんなのあったっけ?くらいの淡い記憶になっている。むしろ本当はなかったんじゃ...
奈良・三重・和歌山の三県境が入り組んだ山中にある瀞峡は見事な峡谷美で知られる。熊野川の支流・北山川の両岸に連なる奇岩巨岩に、水墨画を思わせる世界観…紀伊半島めぐりをするなら外せない観光スポットだ。この秋に紀伊半島を訪れた我らツアーの一行も当然のごとく瀞峡にやって来た。 瀞峡ではた...
奈良県の温泉宿だったら「ぜひここに泊まりたい」と思っていたのが入之波(しおのは)温泉の山鳩湯だ。ただし一人泊NGであること、車以外でのアクセスが難しい山深い場所であることから、ほとんどあきらめかけていた。いい温泉だからという誘い文句で関西まで一緒に行ってくれそうな相手はいないし、...
この秋は大型のグループ旅行企画が続く。第1弾は紀伊半島ツアーだ。広大な半島内に見どころはたくさんある。参加メンバーの趣味・意向を調整した結果、熊野三山と南紀海岸部の景勝地めぐりを中心に組み立てることになった。 ただし、いろいろ検討して奈良県の大和八木を起点に南下していくルートがと...
新潟県南魚沼市の五十沢温泉「ゆもとかん」は、日本酒の銘柄としても知られる八海山と、長尾・上杉氏ゆかりの坂戸城があった坂戸山に挟まれた場所にある。南魚沼市周辺には結構いろいろな温泉があるのだが、時間の都合やアクセス手段の問題でスルーしてしまうことが多かった。今回それらの悩みはないか...
有馬温泉・草津温泉・松之山温泉を日本三大薬湯と呼ぶ。有馬と草津は行ったことがあるけど松之山は未体験だった。じゃあもう行くしかないね。と思って調べてみると熱いのが特徴になってるみたい。うーん、どうしよう…自分がぬる湯好きなのと季節的にまだ暑さを感じる頃だったから迷いが生じた。 そん...
先日の旅行から半月後に再び新潟県中越へ行くことになった。だったら一度にまとめた方が往復の新幹線代などを節約できたのだけど、休暇の取り方の都合で二回に分かれてしまった。じゃあどうせだから旅の性格を変えてみようじゃないか。 前回がなじみの宿に腰を落ち着けてプチ湯治する鉄道旅だとするな...
新潟旅行の帰りに越後湯沢で時間の余裕ができたので、駅から歩いて行ける範囲の温泉に立ち寄ることにした。そもそも駅構内に温泉施設があり、町の中には温泉銭湯・共同浴場がいくつかあるし、日帰り入浴を受け付けている旅館やホテルもたくさんある。 いろいろ目移りしがちな中で「これは」と思ったの...
暴君のような熱暑が主役の座を降りて秋の気配がようやく感じられるようになった頃、ちょっとした休みを取得できた。当然温泉旅行に使うとして、アクティブに動き回ってもいいんだけど、たまには連泊してダラダラ過ごすだけの「おこもり」ってやつをやってみたい。 最適な心当たりがあった。過去4回訪...
岡山県南部に瀬戸内海を見ながらぬるめの露天風呂に入れるナイスな日帰り温泉施設がある。玉野市にある「瀬戸内温泉 たまの湯」だ。岡山遠征の最終日は当湯を訪問するために持ち時間のすべてを費やしたといっても過言ではない。結果論だけどね。 露天風呂を中心にさまざまな湯船が提供されており、源...
このたびの岡山遠征の初日で、美作三湯のうち湯郷と奥津温泉を昼の間に立ち寄り、残る湯原温泉で宿を取ることにした。ネットでおひとりさまOKの空室を探して予約したのが「かじか荘」。外観はちょっと昭和チックだが、部屋の中の設備はしっかり新しくされている。 小さい内湯のみとはいえ熱いお湯は...
岡山県の温泉で前から行ってみたかったのが奥津温泉。美作三湯に数えられる歴史ある温泉だし、足元湧出の湯を体験できる宿もある。温泉地としても変に俗化してなくて素朴で風情があっていいらしい。 そういった情報をすべて飲み込んだうえで、訪れたのは今風テイストの日帰り施設「花火人の里」。温泉...
中国地方で唯一、温泉未踏県として残ってしまった岡山県を、このたびクリアしてしまうことにした。当時の世情により航空券がかなり格安で売りに出ていたことも大きい。温泉にはちと暑い季節ではあったが、この際やってしまいましょう。 最初の訪問先は美作三湯の一角をなす湯郷温泉の鷺温泉館。温泉街...
美しい山岳風景を望む上高地へ、行ってみたくはあれどなかなか敷居が高い。とくに温泉めぐりを絡めた一人旅となると、一人でも泊めてもらえる温泉宿は限られてくるし、実現可能性がさらに狭まり、全然考えがまとまらないのであった。永遠の「だめだこりゃ」。 そこで仲間内の企画「人生で一度は行きた...
上高地へ抜ける釜トンネルの入口に差しかかると見えてくるのが「中の湯売店」の建物。かつてはこのあたりに「中の湯温泉旅館」があった。現在は安房峠の途中に移転して営業している。焼岳登山や上高地観光の拠点として便利なロケーション。我々も連泊で利用させてもらった。 日本秘湯を守る会の会員宿...
岐阜県の奥飛騨温泉郷に数えられる平湯温泉は上高地や松本方面への西の玄関口になっている。とくに安房トンネルができてからは交通状況がずいぶん良くなった。裏を返せば長野県側から平湯温泉へもアプローチしやすいということだ。旅の初日に白骨温泉に泊まった我ら一行の2日目の行動は、奥飛騨観光と...
上高地訪問とセットで白骨温泉の宿に泊まってみたいというのが、大げさにいえば数年来の夢であった。しかし一人旅だと交通手段の面でも宿探しの面でも敷居が高い。このたび仲間内で話がまとまってグループ旅行企画が組まれたのは、まさに絶好機と言わねばなるまい。 具体的な旅館選びを上高地経験豊富...
本格的に夏が来た。避暑のため&昔から行ってみたかった憧れの地として、上高地とその周辺が今回の旅先だ。仲間内で数年前から続いている「人生で一度は行ってみたいシリーズ」の候補に上高地を加えてもらい、ついに実現したのだ。 もちろん温泉めぐりの要素も抜かりはない。第1弾はかの有名な白骨温...
この道東旅行の最終日は、知床から女満別空港へ向かいながら網走を観光する計画。網走といえば刑務所を連想してしまうのは古い人間の性かしら。そんなおじさんにぴったりの観光名所が網走監獄。もちろん現役の施設ではなく移築復原をもとにした歴史テーマパークみたいなもの。 かつてのヒット映画の舞...
知床の観光拠点になっているウトロ。広大な知床半島を別な場所からの日帰り遠征で見て回るのはかなり無理があるから、ウトロで1泊する人も多いだろう。我々もそうした。 そのウトロに温泉がある。今回お世話になったお宿は源泉かけ流しの温泉を提供してくれて、なおかつリーズナブルな「民宿たんぽぽ...
地の果ての秘境イメージにロマンを覚えてしまう知床半島は道東を周遊する上で外せない。中でもこの旅行の目玉に位置づけたのが、海から知床の大自然を見学する、ウトロ発着の観光船クルーズである。ポピュラーなのは大型船のやつだが、今回は小回りがきいて陸地の近くまで寄ってくれるという小型船にチ...
北海道・屈斜路湖エリアを代表する温泉といえば、強力な酸性泉で知られる川湯温泉。以前からその名前だけは頭にあって、いつか行ってみたいものだと思っていたら、このたび道東グループ旅行の2泊目で体験できることになった。 宿探しは道東経験豊富なメンバーにおまかせしたところ「お宿 欣喜湯(き...
道東の有名観光スポットである摩周湖と開陽台。その中間地点にあたる養老牛温泉「湯宿だいいち」の存在を知り、調べてみると口コミ評価がおしなべて高い。ちょうど開陽台へ行く計画があったから湯宿だいいちへも立ち寄ってみることになった。 感じの良い洒落た雰囲気漂う当館はお風呂にも相当な力を入...
北海道足寄町にある雌阿寒温泉。その名前からして雌阿寒岳が近いし、神秘の湖オンネトーも近い。車があれば阿寒湖だって遠くない。何かの本で高い評価を与えられていたのが記憶の片隅にあって、阿寒湖近辺に宿泊する計画が仲間内で持ち上がったのをチャンス到来とみて雌阿寒温泉にしてもらった。 お世...
道東---さいはてロマンを抱いてしまう地のひとつであり、日本離れした風景が見られるのではないかと期待してしまう。行ったことがあるにはあるけれど、超大昔のことでかなり淡い記憶になっている。現在の目線だとまた違った印象を受けるのかもしれない。 そんな超久しぶりの道東へ温泉系のメンバー...
このたびの北陸旅行では、かの有名な加賀温泉郷に寄る時間を十分に確保することができず、一軒だけちょろっと立ち寄り湯するのが精一杯だった。その際に選んだのが山中温泉総湯「菊の湯」。北陸では共同浴場を総湯と呼ぶ。 実際に温泉に浸かっていた時間はいつもより短い。もとから短時間しか滞在でき...
越前岬と東尋坊の中間くらいにある鷹巣海岸。ここに源泉かけ流し100%の温泉宿があった。その名も国民宿舎鷹巣荘。海を見ながら温泉に入れちゃったりするのかな。海産物もうまそうだ。未湯県だった福井で初めて泊まる温泉宿にふさわしい。はい即決。 問題は“おひとりさま”にとって、特に週末が狭...
東尋坊。誰もが名前を知っている観光名所だ。別の意味で名所になってるイメージもあるが…。温泉めぐりが主目的だから東尋坊に行かなくてよいという理屈はあるまい。せっかくの機会だから東尋坊をこの目で見てみることにした。 はい、崖です。サスペンスドラマに出てきそうな崖です。手すりや柵はない...
福井県の温泉について調べていたら福井市佐野町の「佐野温泉 福の湯」の評判が良さそうだった。場所的にもちょうど計画に組み入れやすいところにあった。これは行っとくべしと決断。鉄道オンリーでアクセスできる場所ではないので、今回レンタカーを足に使ったことも生きてくる。 宿泊施設を併設した...
福井県の観光名所でぱっと思いつくのは永平寺と東尋坊。大河ドラマの明智じゅうべいの影響で一乗谷朝倉氏遺跡はどうかとか、他にも若狭の方とか、いろいろあるんだろうけど、とりあえず温泉めぐりと絡めながら最初の2つには行っておきたい。 その目論見を下敷きに旅のコースを組んだ結果、2日目の午...
北陸の霊峰・白山。その麓にある白峰地区は白山登山の基地でもあり、独自の伝統的建築様式の見どころでもあり、また山あいの温泉地でもある。北陸遠征を構想していろいろ調べた際に興味を持ったのと、お隣の福井県とあわせたコースを組みやすそうだったので、白峰温泉で1泊することにした。 おひとり...
前回の山陰に続いて、なかなか行くことができないでいた温泉未踏県をクリアするシリーズ第2弾・北陸へやって来た。今回の周遊範囲は石川県加賀白山と福井県嶺北。2泊3日で2つの県をクリアしてしまおうというセコビッチな作戦。 最初の立ち寄り温泉は白山市の「すぎのこ温泉」。事前調査によるとし...
島根に来たらやっぱり出雲大社へは行っておかねばなるまい。おじさんがいまさら縁結びを祈願してもしょうがないけど、まあ一応。ついでに一畑電車に乗り鉄してみたいという野望もあった。 雨が降りそうで降らなそうで、結局ちょっとだけ降ったけどほぼノーダメージだったのは、はたして天に歓迎されて...
山陰旅行の最終日は出雲大社へ向かう。その前に温泉で心身を清めておかなければなるまい。途中で立ち寄り湯とくればやっぱり有名な玉造温泉が候補にあがるだろうか。だが今回は他の目論見もあって松江しんじ湖温泉を選んだ。 宍道湖畔のイメージから、のどかな自然の風景を想像していたらだいぶ違った...
島根県の安来と聞けば、どじょうすくいの安来節を連想する。あるいは歴史好きなら月山富田城かもしれない。だが今どきは足立美術館ということになるだろう。庭園ランキング連続日本一に輝いた見事な庭園と日本近代美術の展示品を求めて大勢の観光客が訪れる。 その有名スポットのすぐ横が「さぎの湯温...
山陰最大の温泉地といえば皆生温泉。海との組み合わせを楽しめてリゾートチックな雰囲気もある。米子に来たらたいがい立ち寄るであろうスポットだ。今回は行程の都合により宿泊してみることはできなかったので、せめて日帰りで皆生温泉を体験することにした。 よさげなところを探してみたらありました...
鳥取県中部の三朝温泉。知名度は全国区だと思う。だって自分が前から知ってたくらいだから。世界屈指のラジウム泉との触れ込みに興味はあった。熱いのが特徴みたいで、自分の好みとは正反対だけど、それでもいっぺん体験してみたいという好奇心の方が勝った。 さすが温泉にブランド力があるため、高級...
いつか行こう行こうと思いながら、なかなか条件が整わなくて数年単位で見送りが続いていた鳥取へ、やっと来ることができた。空港に着いたらまず見に行ったのが鳥取砂丘。これはもう定番でしょう。その後はいよいよ温泉だ。 宿泊する旅館までの途中にある日帰り温泉に立ち寄ろうと思いつつ、全く未知の...
長年の懸案であった山陰旅行をついに成し遂げた。例年、春と秋は他の企画が目白押しで割り込む余地がない。近年猛暑続きの夏はフェーン現象でくそ暑いんだろうなと思うとちょっと腰が引ける(海水浴需要で混みそうだし)。冬は雪ガー(カニ相場で高そうだし)。…そんなこんなで先送りするのが毎年恒例...
いろいろと考えるところがあって、ある週末、近場と呼べる範囲の日帰り温泉施設へ行くことに決めた。温泉は1ヶ月ぶりだなあ。 どの県に行くとかの案もなかったし、正直あてもなくネットで適当に検索してたらピンときたのが、川崎市の北の端に近い「野天湯元 湯快爽快 くりひら」。駅から徒歩10分...
今回の旅先である波照間島へ本州から直行することはできない。いったん石垣島を経由する必要がある。そこで我ら一行は初日を石垣島観光にあてて翌朝の船で波照間島へ渡った。また、帰りは羽田への便に乗るまでの半日の間にも石垣島を回っている。 本記事では石垣島の観光スポットについて書いてみよう...
日本最南端の有人島である波照間島。島内を時計回りに一周する観光めぐりのうち、前半の半周についてを前の記事で紹介した。そちらのハイライトは日本最南端の碑がある高那崎ということになるだろう。ゴツゴツした岩とスリル満点の断崖絶壁、そして最南端へ来たという満足感。 一方、この記事は後半の...
近年は温泉が絡まない旅行なんてほとんどないし、あっても旅行記を書くつもりはないけど、本シリーズは例外としたい。なぜなら無人島を除いて日本最南端に位置する波照間島が行き先だったから。人生で一度は行ってみたい類いの地だ。過去に同島を訪れている経験者が参加してくれる安心感も実行の決め手...
春の栃木温泉旅行は最終日になってスカッと晴れた。この天気で直帰するのはもったいないので少し寄り道して帰ろう。温泉はさんざん入ったからもういい、観光メインで、と話がまとまった。幸いというかなんというか、自分は塩原の観光スポットにほとんど縁がなかった。どこへ行っても新鮮味があるだろう...
広い範囲にまたがる塩原温泉郷の中塩原地区。ここにぬる湯の宿を見つけた。まだ残雪が気になる時期だったから、山の奥の方を避けて国道沿いの温泉街かその近辺で探すと、どうしても熱めの湯が多い。しかし赤沢温泉旅館だけはぬるいという評判が目立った。我らぬる湯派一味が選ぶとしたらここしかない。...
今回の旅行に絡めて那須塩原で立ち寄りできる温泉を探していたら「大鷹の湯」が目に留まった。那須や塩原の奥の方まで行かない場所…高速のインターやJRの駅からそう遠くない場所にあって、行程面から考えてちょうどいい具合だ。 それに温泉の質がかなり本格的でよさげに思えた。五ツ星源泉の宿とい...
真っ赤な夕焼け、沈む夕日を眺めながら浸かる露天風呂は、さぞかし最高の気分に違いない。しかも好みのぬる湯であれば言うことなし。そんな夢を叶えてくれそうな温泉宿を見つけた。栃木県は那珂川町にある馬頭温泉郷。那珂川沿いの景観面を期待できるロケーションだ。 今回お世話になったお宿は「元湯...
湯田中渋温泉郷といえばどうしても湯田中温泉と渋温泉のツートップが有名だが、実際は9~10の温泉地からなる総称である。角間温泉はその中のひとつ。※上田にも同じ名前の角間温泉があるけど、本記事のは山ノ内町の角間温泉。 リゾートチックな大規模ホテルなどはなく、旅の華やいだ空気感とも無縁...
湯田中渋温泉郷といえば全国区の知名度を誇る一大温泉地。志賀高原レジャーの基地としても機能し、冬にはスキー・スノボと絡めて泊まりに来る人もいるだろう。それに地獄谷野猿公苑まで行けば温泉に入るお猿さんを見ることができる。あそこは特に海外での人気が高く、コロナ前には大勢の訪日客でごった...
春が来た。長い冬の巣ごもりはもう終わり、そろそろ反撃してもいいですか? というわけで再開した温泉旅行の第2弾が長野への一人旅。1泊目の地はエメラルドグリーンのお湯に興味をそそられた戸倉上山田温泉。ぬる湯好きだけどたぶん熱いんだろうなーと覚悟しつつ。 おひとりさまOKの宿を探した結...