松江しんじ湖温泉 松江ニューアーバンホテル別館で入浴体験

松江しんじ湖温泉 松江ニューアーバンホテル別館
山陰旅行の最終日は出雲大社へ向かう。その前に温泉で心身を清めておかなければなるまい。途中で立ち寄り湯とくればやっぱり有名な玉造温泉が候補にあがるだろうか。だが今回は他の目論見もあって松江しんじ湖温泉を選んだ。

宍道湖畔のイメージから、のどかな自然の風景を想像していたらだいぶ違った。むしろ松江の官庁街といっても過言ではないくらいのロケーション。こんな街なかに温泉があってうらやましい。

で、訪れたのは松江ニューアーバンホテル別館。内湯のみのシンプルな大浴場だけど3階から宍道湖を眺めることのできる展望風呂だ。ざっくりいえば温泉や展望レストランを備えたビジネスホテルのような感じだから、温泉旅行のお得な宿泊先としても使えるだろう。

松江ニューアーバンホテル別館へのアクセス

松江城から徒歩圏内

最終日の朝。さぎの湯温泉の旅館「竹葉」をチェックアウトした一人旅おじさん。10時まで宿でうだうだ粘る予定だったのを9時へ前倒しにした。これが後の行動に想像以上の余裕を与えることになる。

温泉のすぐそばの足立美術館からJR安来駅まで送ってくれる無料シャトルバスの始発に乗ることができ、駅に着いたら5分後に普通列車が来た。スムーズな接続で幸先良し。当初予定だと特急に頼らざるを得ない確率が高かったからね。

松江で下車したら温泉へは直行せず、まずバスで松江城に向かった。国宝松江城県庁前なる重厚な名前の停留所で降りましょう。

松江城を見学した後はニューアーバンホテルへ歩く。普通なら10分もかからない。注意すべきは、スマホのGoogleマップでホテルまでの徒歩経路を検索したら、南門から千鳥橋を渡ってお堀を越えるルートを提示されたので千鳥橋まで行くと…「保全のため通行禁止」。なんだとぅー! ほんの10m先が近くて遠い…大手門まで引き返す羽目になり時間と体力をだいぶロスした。この通行禁止措置がいつまで続くのか、気をつけた方がいい。

宍道湖が目の前という立地

現地に着いたらまだ日帰り入浴受付時間が始まってなかったから時間つぶしに宍道湖畔を散歩してみた。ニューアーバンホテルには本館と別館があり、両者の位置関係はこんな感じ。
松江ニューアーバンホテルの本館と別館
このあたりは湖の付け根(?)のあたりだから対岸がまだそれほど遠くない。湖面は、いつの間にか鉛色の空が広がっていたせいで寒々しい印象になってしまった。宍道湖はなんとなく晴れた夕方がベストなイメージがある。
宍道湖
少し先に温泉スタンドを発見。付近には市役所があり、湖畔の温泉かつ官庁街の温泉なんだなあとの感想を抱いた。松江ならではの地理的条件だ。
温泉スタンド

たしかに宍道湖畔のアーバンなお風呂

擬似的な会員様限定感のあるシステム

日帰り入浴の受付が始まったので入館。フロントで1100円を支払うとタオルとカードキーを渡された。バスタオルはないがタオルの生地が厚めなので自分ならこれ1枚でカバーできる。助かるね。カードキーは大浴場に入る際に使う。

おっと、見逃しちゃいけない、温泉むすめのパネルがあるじゃないか。
温泉むすめ 松江しんじ湖しじみ
松江しんじ湖しじみちゃん。春先の長野で見かけた湯田中渋穂波ちゃんもなかなか苦しいネーミングだが、こちらも姓が窮屈だ。余計なお世話かな。

大浴場のある3階でエレベーターを降りると、浜田の天然水のウォーターサーバーとカウンター式の休憩コーナーが目についた。もしコンセントが付いていてパソコンを使えるようになってたら、ちょっとしたカフェテリアに見えなくもない。
休憩コーナー
そして男湯のドアはこうなっている。カードキーをかざすと扉が解錠される方式だ。
カードキーでロックされた男湯
分析書も掲示されてますね。「ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉、低張性、弱アルカリ性、高温泉」とのこと。あっさり風味の単純温泉だと勝手に思い込んでいたら、成分がはっきり前面に出ている泉質だったとは。そして加水・循環・消毒あり。はい、スマホの電源はここでオフ。

無色透明の温泉かな?

細長いロッカーが並ぶ脱衣所を経て浴室へ。左手に7名分の洗い場。右手に7~8名規模の長方形の浴槽。いたってシンプルなつくりである。自分以外の客はいないし来る気配もない。この日の昼の部の一番乗り間違いなし。

湯口から投入される量は豪快とはいかずとも普通に十分な量に見える。お湯はおそらく無色透明なのだが、浴槽のタイルの色に引きずられてか、緑っぽい褐色のような印象を受ける。底面のタイルが薄緑色、側面がオフホワイト+一部が温泉成分で赤茶けていた。特に中央付近のごく一部だけがやたらと茶色くなっていた。

浸かってみると熱すぎずぬるくもない適温。一般大衆が温泉に求める平均的な温度だろう。個人的にはもっとぬるいお湯にじっくり浸かれればなお良し。個人の感想です。お湯の匂いを嗅いでみると若干の塩素臭を感じたのは、まあ仕方がない。個人の感想です。

展望風呂としての特徴も備える

ここの売りというか特徴は展望風呂になっていることだ。浴槽側の全面ガラス張りの窓を通して宍道湖を見下ろす格好になっている。当時は窓一面に水滴がついていたため、素通しで風景を眺めるようにはいかなかったとはいえ、目の前を遮る高い建物もなく、なかなかのものである。

湖の付け根に位置するから湖面の広がりという意味でのスケール感は強烈ではない。そのかわり橋があったり、たぶん日が落ちると対岸の灯りがきれいなんじゃないかと思わせたり、湖と都市の組み合わせがいい感じだ。

結局最後まで誰ひとり来ず、大浴場を完全に独り占めしてしまった。実質的な貸切風呂ごっつあんです。風呂あがりに浜田の天然水を一杯、ごっつあんです。身も心もさっぱりして神々の集う大社へと向かった。


おまけ:現存12天守の国宝・松江城

松江城は貴重な現存12天守のひとつ。しかも国宝。当初の計画だと立ち寄る時間的余裕がなかったところ、朝の行動を早めたおかげで訪れることができた。国宝松江城県庁前のバス停付近でもうお堀と石垣が見える。
松江城のお堀と石垣
さらに進んでいくと、おー見えてきた、見えてきた。
松江城天守がちらり
二の丸の石段を上がると松江神社が現れた。神社の隣には興雲閣という洋館あり。
松江神社
そしてこちらがイケメン天守でございます。
松江城天守
内部はお城の見学でよくあるように各種史料や解説を見ながら上へ上へと登って行く構造。詳しく紹介できるほどちゃんと理解してないので割愛します。一番上は四方を見渡すことのできる一種の展望所。宍道湖のある南の方角はこんな感じ。
天守から宍道湖方面を望む
いま写真を確認したら、ニューアーバンホテルも見えてますね。さてどこでしょう。