温泉にハマったおじさんがゆる~い感じで温泉めぐりをやってみるブログ。
宮城県北端の栗原市に栗駒五湯と呼ばれる温泉郷があった。2008年岩手・宮城内陸地震による打撃でいくつかは廃業してしまったものの、復活して営業を続けているところもある。温湯(ぬるゆ)温泉・佐藤旅館はそのひとつだ。休業を乗り越えて再開するまでには長い年月を要したようですね。 今回の旅...
一関を起点に金ケ崎~北上~西和賀~横手~東成瀬と周遊してきた旅路は再び一関へと戻ってきた。といっても秋田寄りに位置する栗駒国定公園内の須川高原だけど。今宵の宿が良質な硫黄泉で知られる須川高原温泉なのだ。須川は古くは酢川とも書かれていたそうだから、相当な酸性なんだろうね。 久しぶり...
秋田・岩手・宮城3県にまたがる栗駒山の須川高原に湧く、すばらしい温泉を体験できる宿のひとつが栗駒山荘だ。住所としては秋田県になる。お風呂の口コミを読むと、眺望と泉質が高いレベルで両立していると好評を得ている。あー行ってみたいね。しかし一人旅だと泊めてもらうのはなかなか難しいようだ...
岩手県西和賀町の湯田温泉峡を構成する温泉地のうち、巣郷温泉は秋田との県境付近にあって、アブラ香る温泉だという情報をかつて目にしたことがある。それ以来なんとなく頭の隅に巣郷温泉が引っかかっていた。 このたび一関から北上エリアを周遊するにあたり、ちょっと遠回りをして巣郷温泉にも訪れる...
岩手で行ってみたいと思っていた秘湯のひとつが夏油温泉・元湯夏油だ。山奥の川のそばに湧く露天風呂、しかも貴重な足元湧出泉。この舞台設定だけであふれるロマンとアドレナリン。いつかきっと…そう思い続けてウン年、踏ん切りがつかないまま、むなしく時だけが過ぎていった。 ええい、悩んでいても...
異常に暑い夏。お出かけを1ヶ月我慢した後、ようやく温泉旅行する機会を得た。しかし我が地元において24時間サウナのごとき酷暑はまだまだ終わらない。こんな環境から逃げたい。昼はしょうがないとしても、せめて朝晩は涼しいくらいになってる地方に行きたいな。てなわけで遠征先は岩手。県南の一関...
サウナのような酷暑も何のそので「温泉に行きたーい」という要望の声にお応えして、車でお連れすることになった。ただし前回の道北旅行でだいぶ休みを使ってしまったから1泊2日ね。場所は良泉で知られる戸倉上山田温泉にした。山岳や高原のように涼しいわけではないだろうし、ぬる湯でもないのは承知...
憧れの利尻・礼文を訪れた夏の道北旅行の最後を飾るのは稚内。温泉にこだわらず観光メインでいきましょうと決めていたところ、あまりにも天気が悪くて寒かったことから、日帰り温泉への立ち寄りも組み入れた。稚内には日本最北を謳う稚内温泉「童夢」がある。ノシャップ岬に近い方だ。 本記事は童夢の...
夏の道北ツアーに来ていたおじさんグループ。利尻・礼文とくれば稚内も観光したいよなあ、というわけで稚内でも1泊する計画を立てていた。 正直なところ最初は稚内に温泉宿があるのかどうか知らなかった。少し南の豊富に石油みたいな温泉があるのは知ってたけど、移動に時間をかける余裕はなく、その...
日本最南端の有人島・波照間島へ行ってからわずか3か月後、今度は最北の礼文島へ来ていた。礼文島と聞けば、ドラマ「熱中時代」の北野先生や映画「北のカナリアたち」の川島先生を持ち出すまでもなく、最北ロマンという動機だけで十分だ。一緒によく旅行するメンバーのおかげもあって実現にこぎ着けた...
人生で一度は行ってみたいが叶うことなく一生を終えるだろうと思っていた利尻島へ、他力本願的な面はあったにせよ、ついにやって来た。せっかく訪れた以上は温泉のみに固執せずベタな観光もやり切ってしまいたい。※登山やトレッキングやサイクリングをするつもりはなく、車で回れる範囲のみ。 島を一...
利尻島と礼文島。行ってみたいと思うことはあっても、最果ての離島イメージがあるためか、実際に計画を立てて実行に移すにはハードルが高い。そんなとき頼りになるのが仲間内の「人生で一度は行きたい」シリーズ企画への相談。道北を訪れたいメンバーは多く、経験者を中心に計画がどんどん具体化してい...
梅雨明け宣言の出ないうちから酷暑が訪れてしまった関東を逃れ、北海道へやって来たおじさんグループ。厚い雲のおかげもあって涼しかった。屋内外すべてがサウナみたいな出発前の状況と比べたら天国だ。 さて、本来の旅先とは異なる地域になるのだが、1日目は支笏湖へ向かい、丸駒温泉旅館に泊まった...
梅雨の合間の帯広遠征もいよいよ最終日の午後になった。夜の飛行機で帰るので最後にもう1湯トライする余裕がある。空港から離れすぎるリスクを取りたくないと考えると、やはり帯広近辺のモール泉狙いが無難だろう。帯広市内の温泉は体験ずみだったから、隣の音更町の十勝川温泉へ行ってみることにした...
帯広遠征を企てた際に、ちょっと強引に足をのばしてでも組み込みたかったのが然別峡かんの温泉だった。山深い秘境の一軒宿にいろんなお風呂があり、源泉かけ流しでクオリティばっちり。温泉本なんかにもよく名前が載っていて北海道ではマストの温泉とみなされているように思われた。 旅程の組み立ての...
北海道上士幌町の糠平湖エリアにある温泉地が「ぬかびら源泉郷」だ。住所表記も「北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷…」なんだから徹底ぶりが半端ない。帯広IN/OUTの旅行計画を立てる際に、タウシュベツ川橋梁ツアーに興味を持って参加することにしたので、ツアー後の宿泊先にちょうどいいと考...
タウシュベツ川橋梁…見慣れないはずの言葉になぜか心ひかれるものがあった。これ絶対ロマンいっぱいのやつだぞ。帯広遠征を計画した際に東大雪エリアまで行ってみようと思って調べていたらたまたま目にしただけなのに、不思議と確信があった。 ふむ、旧国鉄士幌線にタウシュベツ川橋梁という橋があり...
大雪山国立公園内にある然別湖は標高810m、北海道で最も高い場所にある湖だという。心に残る景観や自然に親しむアクティビティを期待して旅程に組み込むのはもちろんありだが、温泉めぐりの一環としても行く価値がある。 おじさんもベタな観光と温泉の両方を狙って然別湖へ行ってみた。その時の立...
モール泉天国の帯広は駅周辺に温泉付きホテルがたくさんある。初日の泊まりは和風旅館などでなく、これらの駅前ホテルにしようと考えて、いろいろ調べてみると「ふく井ホテル」が温泉のクオリティを含めて良さそうだった。 ベースはビジネスホテルだからお財布に優しい。にもかかわらず温泉大浴場があ...
梅雨の最中に帯広へ行った。北海道なら梅雨の影響を気にしなくて良さそうだったのと、某航空会社による春の大特価キャンペーン発表からのシステム障害→キャンペーン中止に振り回された結果、半ばヤケクソ気味に決めた(競合陣営の航空券を買うたった)。ついカッとなってやった、後悔はしていない。 ...
海外からも注目を集める巨大かつワイルドな露天風呂の宿といえば群馬の宝川温泉・汪泉閣だろう。5年前に一度泊まった経験から、あの露天風呂は一見の価値ありだ。そしてお湯がぬるめで本格的な源泉かけ流しだから湯質重視で訪れても満足できる。 ただし一人旅で気軽に泊まれるかといえば、なかなかハ...
三国峠の近くにある秘湯の一軒宿、法師温泉長寿館。宿の建物が国登録有形文化財というからすごい。それだけじゃなくて温泉もすごい。湯船の底から源泉が湧き出してくる足元湧出泉なのだ。もちろん真の源泉かけ流し。しかもぬるくてゆっくり入れるなんて最高じゃん。 古くは国鉄フルムーンキャンペーン...
庄内遠征の最後を飾る温泉地はもう決まっていた。レンタカーを返して空港へ向かう行動とスムーズにつながることを考えたら湯野浜温泉をおいて他にあるまい。言葉を変えれば湯野浜温泉しか勝たん。 問題はご当地に気軽に立ち寄れる温泉施設がなかなか見つからないことだ。ネットで探したら「日帰りやっ...
温海と書いて“あつみ”。いかにも温泉がありそうな地名だ。そして実際に長い歴史を持つ温泉場が存在する、それがあつみ温泉。どんなところなんだろう、行ってみましょうかね。てなわけで庄内遠征の2泊目をあつみ温泉に決めた。 お世話になったのは、かしわや旅館さん。近代的なホテル風じゃなくて昔...
庄内の湯めぐりでどこへ行くかを考えた時、未体験だけど名前に聞き覚えのある湯田川温泉には行こうと思っていた。スケジュールの都合で宿泊はできないから立ち寄り湯ということになる。軽く調べてみると、コロちゃん対策やら運営方針やらで、日帰り入浴を受け入れてくれそうな旅館が見当たらない(きち...
山形県庄内地域への遠征という名目で庄内空港に着いたのに、なぜか最上川を遡るように内陸方向へ車を走らせるおじさん。もはや庄内エリアを外れてしまった。何を考えているのかこの男…多少強引な「寄り道」をしてでも行ってみたい温泉があったのだ。 羽根沢温泉。鮭川村の小さな温泉地である。ネット...
世間的には夢のゴールデンウィークに何も遊ばず、時には仕事に勤しみ、その代わりと言っちゃあ何だがGW後に休みを取って温泉旅行に出た。向かった先は今までほとんど縁のなかった庄内地方。ご飯がおいしそうなイメージがあるんで、期待しよう。 旅の1湯目は空港からほど近い長沼温泉ぽっぽの湯。特...
有人島としては日本最南端となる波照間島へ初めて行ったのが2年前。自分にとってはレアキャラに遭遇するみたいなもので、生涯一度きりのイベントだよなーと思ってたら、なんと二度目があった。人生何が起こるかわかりません。 夜空に雲がかかって見られなかった南十字星を今度こそは見よう、と意気込...
一生に一度レベルのことだと思っていた石垣島へ再び来ることになるなんて。よもやよもやだ。しかも波照間島ツアーの中継地として立ち寄るという背景まで再現している。現地での行動パターンも前回と似ていた。事の発端は「波照間島も石垣島も良かったね、次は南十字星を含む星空を楽しむことに比重をお...
春の栃尾又温泉を訪れた帰りに小出の「見晴らしの湯 こまみ」へ立ち寄ることにした。足かけ3日にわたりさんざん長湯をしておきながら、まだ風呂に入ろうというのか。なんだこいつ。 いやあー、2年前にこまみの目の前まで行ったことがあってね。当時はコロちゃん対策のため首都圏からの客お断り状態...
越後川口にある温泉といえば「えちご川口温泉」。そのまんまでわかりやすい。茶色い濁り湯の強塩泉で源泉風呂あり、露天風呂からの眺め良し、という情報を得て興味が湧いたので行ってみた。魚沼の栃尾又温泉に泊まったついでの決行。天気が悪いとせっかくの景色を楽しめないなあと心配していたが、ベス...
もう何回目だか、自分もすぐにはパッと出てこない栃尾又温泉へまた行ってきた。過去の訪問は秋ばっかりだったのが今回初めて春の季節に実行した。桜が咲いて、もう雪は降らないよねっていうくらいの頃(しかし結果的に雪国を甘く見ていた)。 相変わらず、湯治を気取ってのんびり骨休みするのに最適な...
アンコ椿と三原山のイメージしか抱いてなかった伊豆大島。かつ離島で行くのが大変という思い込みもあって、旅行先の候補になることはなかった。しかし温泉、しかも好みのぬるい温泉があると本で読んだのがきっかけで意識するようになり、いつものメンバーとの間でトントン拍子に話がまとまって、気づい...
極論すれば日本のどこにでも温泉がある。伊豆大島にも温泉がある。当然のことながら大島に温泉宿もあるはずだ。はい、ありました「大島温泉ホテル」。わかりやすい名前。 伊豆諸島という新しいパターンに挑戦することになった我々グループの旅の3日目は、式根島から大島へ場所を移し、宿泊先がこの大...
伊豆諸島への旅という新境地を開いた我ら一行。2日目の午後と3日目の朝は式根島にいた。温泉にさんざん入ったけど、せっかくだから景色を見る普通の観光もやっておきたい。ということで島内のいくつかのスポットを回った。 おじさん軍団の年相応に体力は衰えている。小さい島とはいえ徒歩や自転車で...
下田に集合して温泉宿で1泊したおじさんグループ。ある意味でここからが本当の始まりといえる。伊豆半島を周遊するのでなく、港から船に乗って伊豆諸島を目指したのである。船を降りたのは式根島。映画「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」(第36作)の舞台にもなった小さな島だ。家出したあけみを...
伊豆の下田へやって来たおじさんグループ。ご当地で1泊することになっていた。もちろん単に泊まれればいいというわけではない、やっぱり温泉付きじゃないと。そこで検討して決めたのが「下田伊東園ホテルはな岬」。 ちなみに「はな」は漢字で「橤」と書く。おしべ・めしべの蕊(蘂)と同じ意味っぽい...
世間的には卒業式とか桜の開花とか、それくらいの頃に温泉おじさんは特急踊り子号に乗って伊豆下田へ向かっていた。河津桜はとっくに終わっていたし、踊り子号の乗車体験や伊豆急行の乗り鉄が目的ではもちろんない。観光メインではあるけれど温泉にもたっぷり時間を割く予定になってるグループ旅行だ。...
冬の終わりが見えてきた頃、温泉旅行したいという要望をさる筋から受けて思い浮かんだのが伊豆の畑毛温泉であった。マイカーで行くのに無理のない距離にあること、雪とか凍結の心配はほぼ間違いなく無縁であること、国民保養温泉地に指定された本格温泉であること。まあ3つ目は建前で、本音は自分好み...
何かで読んだ記憶がある。茨城県日立市の国民宿舎「鵜の岬」は国民宿舎の中で利用率トップだと。あらためて調べてみると「令和3年も1位、これで33年連続1位」という昨年の資料が見つかった。2位に大きな差をつけているから、令和4年も有望でしょう。 この宿に隣接する日帰り温泉施設「鵜来来(...
冬の味覚といえばあんこう。関東民には茨城の名産というイメージがあり、大洗のあんこう祭が有名だ。久しぶりにあんこう鍋を食べたいなと思って温泉旅行と組み合わせることにした。旅の行程にちょうどはまる場所&お値段的に手が届く相場感で泊まれるだろうと頼りにしたのが北茨城市の平潟港温泉だった...
古い和歌にも詠まれた勿来の関。実際の場所は諸説あるようだが、現代の観点でいうと福島県いわき市勿来ってことになるだろう。冬の遠征でいわきまで来たので、かの有名な勿来にも立ち寄ることにした。ただし訪れたのは関所関連の施設や公園ではない。温泉おじさんなんだから温泉に決まっている。目を付...
いわき湯本といえば福島浜通りの一大温泉地で、数多くの旅館が集積している。過去に訪れてから気がつけば5年も経っていた。また行ってみてもいいかなあと思って今回の遠征先に決定。たしかお湯が熱かった記憶があるので、冬の方が向いているでしょう。 十分な規模の繁華街を持っており、素泊まりでも...
ずいぶん久しぶりに北茨城〜いわきエリアへ行ってみたくなった。冬に北関東・東北を目指すのは雪のリスクがあって怖いのだが、茨城や福島の海沿いなら雪が降ることはあまりないという話だし、天気予報をチェックして大丈夫と確信できたので決行。 旅程としては最初にいわき市まで行ききってしまう計画...
冬こそ温泉の季節だと思いつつ、関東南部の人間が慣れない雪を避けようとすると行ける範囲が限られてしまう。車を活用するつもりだとなおさらだ。だからって伊豆と房総ばっかりに偏っちゃうのもな~、と妙なバランス感覚を発揮して迷っているうちに1月が終わろうとしていた。 あかん、このままじゃ動...
甲府湯村温泉への1泊旅行、ただ直帰するだけだとあっさりしすぎてるので、帰りにどこかへ立ち寄り湯するつもりだった。せっかく車で来ているのだから、電車だと行きにくいところ。かつ一人旅ゆえ意思決定者は自分だけ、こんなときこそグループ旅行では「行こうぜ」という候補になりにくそうなところに...
甲府駅からアクセスしやすい便利なロケーションの湯村温泉を初めて訪れたときに泊まった旅館が「杖温泉 弘法湯」だった。そのときの印象が良かったので2年半ぶりにまた泊まることにした。前回は真夏、今回は真冬、真逆の季節になったのはたまたまです。 まず、お湯がぬるいのはポイント高い。このブ...
年が明けて2023年、最初の温泉ツアーは近場にしておこうと決めた。東京近郊からの視点で雪・凍結を避けようとすると候補になる地域は限られ、しかしある程度は移動距離もないと旅行気分が盛り上がらない。 やっぱり冬は海沿いが無難だろうなあ。でも静岡・千葉は年末に行ってるしなあ、ちょっと目...
99.999999999%の人類にとってはどうでもよい話だが、前回の更新をもって、2022年の我が温泉旅行記が完結した。次回から2023年編へ突入するにあたり、ちょっと方針を変えてみようかと思ったり思わなかったり、やっぱり思ったりしたので、今後はスタイルが変わる可能性がある。とい...
2022年の温泉旅行のラストを飾ったのが西伊豆・土肥温泉の「牧水荘土肥館」。当館は同じ年の春先に泊まったことがあり、同一年内に同じ旅館を利用したのはここが初めてではないかと思われる。それくらい初回の好印象とお得感が強かったのだ。伊豆縦貫道のおかげでアクセスもそんなに大変じゃないし...