ファミリーにおすすめの手堅い温泉宿 - 下田伊東園ホテルはな岬

下田伊東園ホテルはな岬
伊豆の下田へやって来たおじさんグループ。ご当地で1泊することになっていた。もちろん単に泊まれればいいというわけではない、やっぱり温泉付きじゃないと。そこで検討して決めたのが「下田伊東園ホテルはな岬」。

ちなみに「はな」は漢字で「橤」と書く。おしべ・めしべの蕊(蘂)と同じ意味っぽいが、こんな漢字見たことないぞ。シフトJISにない字なので原稿のテキストファイルをUTF-8で保存しなければならなかった。というわけで(何が?)以後はひらがなで「はな」と表記する。

お得感と手堅い運営は伊東園グループのなせるわざなのだろう。温泉を含めたハード面はなかなか洗練されてて安心感がある。客層はファミリー多め。

下田伊東園ホテルはな岬へのアクセス

ホテルはな岬は非常にわかりやすい場所にある。なにせお隣が道の駅「開国下田みなと」だ。下田港内めぐりの遊覧船も出ている観光拠点。車で行くなら迷いようがない。鉄道利用の場合も伊豆急下田駅から大通り沿いを徒歩10分であり、迷いようがない。

我々の行動パターンは…最初は各自別行動→下田のレンタカー店に集合→レンタカーで昭吉の湯へ立ち寄り→道の駅をちょっとぶらぶら→ホテルはな岬へ。レンタカーは半日で返却したから結果的に昭吉の湯専用機だね。

道の駅はお土産屋さんと観光案内所、グルメ(回転寿司・下田バーガー・海鮮)、資料館(ハーバー&かじきミュージアム)からなる。かじきミュージアムってなんだ?と気にはなったが結局入らず、お土産の物色のみとした。

下田の中心部へ来るのは3回目。しかしお泊り、ましてや温泉宿は今回が初めてだ。さてどんなところなのか。


館内はわりと新しめで安心感あり

ファミリー客がいっぱい

春休みシーズンのいかにも繁忙期な日程だったこともあり、混雑は覚悟していた。案の定、チェックインの受付が始まる15時ちょっと過ぎだというのに、駐車場は満車に近かった。フロントにはチェックイン待ちの長~い列が。全国旅行支援関連で手続きに時間がかかる事情もあっただろう。客層を見るに小さい子連れのファミリー率が異様に高い。

外観はまあ普通って感じだが中は結構新しくてきれいめ。これならファミリー層も安心ですね。温泉+バイキングでお財布にやさしいホテルを展開する伊東園の運営ノウハウはさすがですな。コスト優先でハード面・サービス面を割り切ってるなんて思わされたことは全くなかった。

フロント横のお土産ショップがこちら。
お土産ショップ
その先にはゲームコーナーやロビー。窓から見える庭の先には道路と海。
ロビー

十分なスペックで快適な和洋室

我々が泊まった部屋は1階の和洋室。2台のベッドがある洋室の奥に7.5畳の和室。和室の布団は最初から敷いてあった。
ホテルはな岬の和洋室
ベッドルームの詳細がこちら。
ベッドルーム
和室の詳細はこちら。
和室部分
シャワートイレ・洗面台あり、金庫あり、空の冷蔵庫あり。WiFiあり。いまどきの装備は一通り揃っている。浴衣はフロント近くの棚にサイズ別に積まれているのを選んで持っていくんだった気がする。窓の外の景色はロビーと同様。
窓から見える景色
雨模様でわかりにくいが庭→道路→海が見える。


大盛況だったお風呂

内湯は熱めで比較的空いてる

大浴場は2階にある。2階のフロアからちょっと階段を上がった奥にあるから2.5階、いや2.3階ってところか。男湯女湯の入れ替えはなし。あんまり覚えてないけど脱衣所に貴重品ロッカーがあったみたい。掲示されてる分析書には「単純温泉、低張性、弱アルカリ性、高温泉」とあった。加水・加温・循環・消毒あり。

今宵は団体客が来ていたとはいえ、お風呂場もなかなかの盛況ぶりですな。脱衣所から窓越しに見える露天風呂は客でぎっしり、いわゆる芋洗い状態であった。メンバーの一人は「あとにします」と部屋へ戻ってしまったくらい。

浴室にはカランが9台。そこそこ埋まることはあっても全部埋まって洗い場難民が発生するほどではない。あとは大きな内湯浴槽がひとつ。縁に沿って並べていけば20名は十分に収容できるだろう。この大きさ、および熱めの適温にチューニングされていることから、内湯が芋洗いになることはない。多くて同時に数名レベル。

お湯の見た目は完全なる無色透明で強く主張してくるような特徴はない。匂いにはとくに塩素臭を感じなかった。このあと述べる露天風呂が混雑しがちだったため、熱めのお湯が好みであれば内湯の方がゆったりできるかもしれない。

ぬるめの陶器風呂を備えた露天エリア

露天エリアへ出ていくと2つの浴槽が目に入った。まずは1名専用の陶器風呂。こいつはなかなか競争率が高い。隙を見て入ってみたらぬるかった。冷める過程で温泉成分が析出するのか、白い湯の花らしきものが浮遊するのが見える。客が散々出入りするので正体はアレかもしれんが、まあ湯の花だろう。

長湯可能であり、ぬる湯派の自分としては気に入った陶器風呂。ただし入れたのはこの1回のみ。キビシー。あと1〜2台あるといいね。

本来の露天風呂は4〜5名サイズで真四角に近い。洗身洗髪している間に団体さんが去って芋洗い状態は解消していた。良かったー。内湯よりもじっくり入りやすい適温で、親子連れはこっちに集中しやすい。露天エリアは囲いによって目隠しされているため海が見えるとかの眺望はない。さすがに秘湯ではない街中ですからね。

夕方に1回入浴し、夜はすぐ布団で沈没してしまって入ったかどうか記憶なし、朝5時台に行ったらもう団体さんが詰めかけてて露天風呂はぎっしり。すげーな。※この日だけの特殊事情であまり参考にならないかも。


伊東園といえばバイキング

ついつい飲みすぎ・食べすぎてしまう夕食システム

伊東園といえばバイキング。朝夕とも1階の食事会場へゴー。チェックイン時にいくつかの候補から時間帯を選ぶシステムになっていて、うまく客を分散してくれるおかげで会場での空席待ちは発生しなかった。

料理はいろいろな種類が用意され、一時的な客の勢いで取り尽くされてしまう瞬間もあるけど、すぐ補充される。早い者勝ち・なくなったら終わりという弱肉強食の世界でないのはありがたい。おじさんなんかは確実に弱者側だからね。で、取ってきたのがこちら。
ホテルはな岬の夕食
光り物の寿司は好きだから望むところだ。あとは酒のつまみにするつもりでたこ焼きを取ってみた。飲み放題のお酒も料金に含まれてるってのはすごいよな。調子に乗って飲みすぎちゃうよ。

飲みすぎただけじゃない。料理も(再度取りに行くなどして)つい食べすぎてしまい、お腹パンパンになった。うー、苦しー、これくらいにしておこう。帰りがけ、別テーブルに置かれた別注料理の金目鯛の煮付けが目に入った…でかっ! バイキングに加えてこの金目鯛を追加したらかなりのボリュームだぞ。他人事ながら、ちゃんと完食できるのだろうか。

朝食のバイキングも手堅いぞ

ゆうべ張り切りすぎたんで朝はおとなしめにしておこうと思いつつ、こうなった。
ホテルはな岬の朝食
温泉宿に来たら温泉玉子は欠かせない。現地の温泉で作ったかどうかはわからないけど…。そして例によってお米系はお粥があるならそっちを選ぶ。胃にやさしそうなんでね。

朝食についてもバイキングの料理の選択肢は幅広い。補充体制は十分で欠品の悲劇も起きない。食後に欲しくなるコーヒーもあるし、手堅くていいんじゃない。

朝食を終えて一息ついたらチェックアウト。前日の雨は上がっていた。このメンバーのいつものパターンだとここから西伊豆へ向かうところだが、今回は違います。新たなチャレンジへ一歩を踏み出したのである。どうするおじさん。