また来てしまった石垣島:定番の見どころを巡る

石垣島 川平湾
一生に一度レベルのことだと思っていた石垣島へ再び来ることになるなんて。よもやよもやだ。しかも波照間島ツアーの中継地として立ち寄るという背景まで再現している。現地での行動パターンも前回と似ていた。事の発端は「波照間島も石垣島も良かったね、次は南十字星を含む星空を楽しむことに比重をおいて、また行きましょう」だったから、まあそうなるわな。

というわけで2年前の初訪問記と重複する点が多いので、割愛すべきかどうか迷ったが、せっかくだから記録に残しておく。基本的には定番の観光スポットめぐりです。

1日目…最初に石垣島の北へ

タコライス・岬・灯台

朝、羽田を発って那覇経由で新石垣空港に着いた。前回のメンバーに加えて、今回は天文分野に詳しい識者が参加している。しかし天候は曇り。たまに雨がぱらついてもおかしくない様子だった。うーん、星を見るには厳しいかもな。とにかく夜の天気に望みをつないで昼は観光に集中しよう。レンタカーを借りて出発。

途中「はまゆう」というキッチンカーで買ったタコライスを昼食としながら最北端の平久保崎へ。ここには灯台がある。前に来た時よりもずっと人が多いな、訪日旅行者も目立つし…旅行需要の回復を肌で感じるのであった。
平久保崎灯台
どんより曇りでも海がエメラルドブルーに見えるね。晴れていればもっと素敵には違いないんだろうが。
平久保崎から見える海

くびれを楽しむ玉取崎展望台

続いて島の中央部へ戻りつつ玉取崎展望台へ。ここは石垣島が最もくびれて細くなった場所に近く、展望台から見るくびれ方向の景色がとても良かった記憶あり。その思い出通りかどうか、さあどうだ。
石垣島のくびれ
はいOKです。雲が切れて青空がのぞいた分だけ海の色が鮮やかになった。別の方角は雲だらけの暗い空だったけど悪くない。
玉取崎展望台から南を見る
他には駐車場から展望台までの歩道にやたらたくさん飛んでいたトンボが印象に残っている。


夕方の海と夜の酒

何度目だろうと欠かせない川平湾

ここから島の西側へと進み川平湾を目指す。途中の道路脇に駐車スペースが設けられて川平湾を望むことができる場所があった。でもなんだか暗ーい感じで写っちゃってるな。実際はもっと明るく鮮やかだったはず。
道路沿いの川平湾展望所
そしてこちらが川平湾の現地になります。浜には出ず、小高い展望所から湾を眺めるだけにした。
川平湾
白い砂浜とエメラルドブルーの浅瀬とひょっこり小島とグラスボートの組み合わせが実に決まってる。南国リゾートに来たわぁって気分。見てて飽きない景色ですな。これでもっと空が(以下略)。

バンナ公園から見る竹富町の島軍団

早くも夕刻になっていた。この日の最後はバンナ公園内の「エメラルドの海を見る展望台」。といってもこんな天気じゃ(以下略)。
かすかに竹富島・黒島・新城島
ろくに撮れてないのを承知で説明すると、わりと近くに見える別の島は竹富島だ。その奥に薄ーく見えるかどうかのやつが黒島。さらに奥のほぼ水平線あたりにぎりぎりあるように見えなくもない影が新城島。我らの目指す波照間島は見えないね。

西寄りに目を向けると小浜島と、その奥にイリオモテヤマネコで有名な西表島。ちなみに西表島には温泉があるらしい。温泉おじさんとしては野望リストに加えるべきなんだろうか。そうすると中継地としての石垣島へまた来ることになるんだが。
かすかに小浜島・西表島
竹富島・黒島・新城島・小浜島・西表島・波照間島、これらの島はいずれも竹富町に属しており、竹富町役場は石垣島、つまり石垣市内にある。石垣島が各島へのハブになっているからね。

泡盛で撃沈しちゃったおじさん

この日は石垣港に近いホテルククルに宿泊。手頃なお値段で使い勝手の良いホテルだ。朝食サービスのバイキングがなかなか充実していて、かつ沖縄料理を楽しめる布陣でとても良かった。写真を取り忘れたのが痛恨。

しかもウエルカムドリンクの中にオリオンビールが含まれるという太っ腹。だがそれだけで満足する我らではない。ほろ酔い気分で近所のせんべろ屋台へ繰り出したところ、すでに混んでいて難しかったため、メインストリート付近の居酒屋で飲んだ。調子に乗って泡盛ロックを2杯飲んだら記憶を一部失う事態に(ホテルへ戻ってシャワーを浴びた記憶はある)。

醜態をさらすことはなかったにせよ、危ない危ない。以後は1日につきビール中ジョッキ+泡盛の水割り1杯くらいに抑えた。

そういえば旅の主目的であった夜の星空観察はどうなったか?…雲が厚くていまいち期待できないため中止にした。おかげで気兼ねなく酒を飲める状況となり、上記の事態に至った次第。


2日目…天と地と

ロマンと自然がいっぱいの石垣島天文台

翌朝の観光一発目は石垣島天文台へ。見学料が100円で現在は事前予約制になっている。ここへ来たことで星空観察系についてはどうにか格好がついた。
石垣島天文台
予約した時間に入館すると、エレベーターで2階へ上がるように案内された。2階の望遠鏡ドームの中で職員の方から解説を聞くことができる。九州沖縄で最大となる口径105センチの反射式望遠鏡のこと、観測体制のこと、石垣島の観測環境、ここから見える星のこと…木星・土星・南十字星など。
反射式望遠鏡
門外漢が気楽に適当に言っちゃうと、やっぱり星とか宇宙はロマンがあるねー。見学を終えて天文台のある山を気分良く下っていくと、なんと、道路上を孔雀が歩いてた! 動物園以外で初めて見たわ。自然がいっぱい石垣島。

結構広いぞ、石垣島鍾乳洞

お次は石垣島鍾乳洞。まあようするに鍾乳洞なんだが、見学者と鍾乳石との距離が近いような気がする。通路の柵の向こうに広がってるだけでなく、手が届きそうな場所にもニョキニョキ生えてる。しかもいろんな形のやつが見られる。
石垣島鍾乳洞
一部の区画はイルミネーション演出あり。
イルミネーション付き鍾乳洞
一周30分程度で、極端な急坂や急階段はないから、洞窟系の中では見学しやすい方かと思われる。また、わりと近所には八重山鍾乳洞という別のもある(行ったことないからコメントできません)。

バンナ公園ふたたび

お次は前日に続きでバンナ公園内の展望台めぐり。まずは渡り鳥観察所。本来はバードウォッチング向けかもしれないけど、島内や海を遠望するスポットとしても使える。ただ、この日の天候は、雲の厚さが前日よりマシだった代わりに霞みが出ちゃってるのよね。
渡り鳥観察所より
場所を移してカンムリワシ展望台へ上ってみた。上記の展望台に比べると標高は低めで、遠くを見るというよりは手前の石垣ダムを観察するのにちょうどいい感じ。付近にはダム湖を渡る吊り橋もある。
カンムリワシ展望台から見る石垣ダム

ラストスパート、そして新たな旅立ち

ここが最西端・御神崎

レンタカーの返却時間までまだ余裕があるな。よしラストスパートだ。島の最西端を守る御神崎灯台へ。
御神崎灯台
ちょうどテッポウユリの咲く季節であった。姉の頭石と呼ばれる伝説を持つ岩とともに撮影する。
姉の頭石とテッポウユリ
どこがどうとは言い表せないけど、いろんな素材が噛み合って、なぜだか味わいのある風景だ。

シーサーの不思議な空間

最後の最後は米子焼工房シーサー農園。不可思議にアレンジされた巨大なシーサーが園内のあちこちに展示されている。その深いところは凡人には説明できません。
米子焼工房シーサー農園
展示物と同様のテイストで部屋に飾れるサイズのやつを工房内で販売しているから、気に入った方はお土産にどうぞ。

こうして2日間に渡る石垣島観光を終えた我ら一行は、石垣港から船で波照間島へ渡ったのであった。



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