式根島の絶景めぐり:神引展望台と日の出が特におすすめ

神引展望台
伊豆諸島への旅という新境地を開いた我ら一行。2日目の午後と3日目の朝は式根島にいた。温泉にさんざん入ったけど、せっかくだから景色を見る普通の観光もやっておきたい。ということで島内のいくつかのスポットを回った。

おじさん軍団の年相応に体力は衰えている。小さい島とはいえ徒歩や自転車でカバーする自信はない。最終兵器=レンタカーを利用させてもらった。時短にもなるし。

神引展望台をはじめとする絶景スポット多し。いやー心が洗われますな。夜に見た満天の星空や朝日が昇るシーンなんかも見事だった。お世話になった民宿「きろく」さんもフレンドリーかつ居心地よい空間で好印象。

はるばる来たぜ式根島

下田から各島をまわって式根島へ

式根島へは、首都圏→伊豆下田(泊)→朝の神新汽船の便に乗船(100分)→利島(60分)→新島(30分)→式根島、のルートで来た。乗った船はこちらです。
神新汽船
船酔いは大丈夫だろうと高をくくっていたら、風の強い日で波が荒れ気味、結構揺れるコンディションだった模様。気を紛らわそうと小さい活字を読んでたのが逆に災いしたか、だんだん気分が怪しくなって酔いそうになってしまった。なんとか抑えたが。

途中で寄港した利島。
利島
次の新島。
新島
そしてようやく式根島が見えてきた。
式根島

アットホームな民宿きろく

レンタカーは港に置いてあり、すぐに乗り込んで出発。まずは今宵の宿「きろく」さんへ。島のあちこちに猫がうろうろしているから運転は慎重に。宿の駐車スペース付近にも猫ちゃんがぽつぽついました。
マイペースの猫ちゃん
民宿の建物は南の島のイメージに合ってる。
民宿きろく
チェックインをすませて部屋に荷物を置かせてもらう。部屋は8畳和室。まだコタツが出てたね。トイレ・洗面所・冷蔵庫は共同。金庫なし。浴衣は頼めば用意してくれる。布団はセルフでお願いします。
民宿きろく 8畳和室
携帯の電波は島内で届くところもあれば届かないところもある。当宿は届かないかわりにWiFiが提供されているからネットはできる。お風呂は温泉ではないと思う(昼〜夕方の温泉めぐりで仕上がりすぎてしまったので入らなかった)。

昼~夕方の観光:絶景スポットの展望台

式根島のマスト見学先、神引展望台

さて、本格的に観光へ出発。最初がいきなり最高級の絶景スポット・神引展望台だ。式根島へ来てここへ行かない人はいないだろうし、本当におすすめしたい場所だ。冒頭写真のような海と入り江、遠くに新島・利島・大島を望める。こりゃあ見事でござる。
神引展望台からの絶景
やや西寄りに目をやると伊豆半島と思しき影がうっすら見える。
伊豆半島?
あとは東と南寄りにもそれぞれ島影。自信なしで適当に言うと、こっちは三宅島?
三宅島?
こっちは神津島? まあ適当なんで、話半分でお願いします。
神津島?

中の浦海水浴場・ぐんじ山展望台・足地山展望台

神引展望台周辺には車が入れない丘陵部を歩くハイキングコースもあるが、我々はパス。お次は神引展望台から見えた入り江のひとつ、中の浦海水浴場へ。伊豆諸島といえどもこの季節じゃ海に入るような人はいない。ていうか誰もいなかった。プライベートビーチ気分満載。しばし佇む。
中の浦海水浴場
お次は島のほぼ反対側へ行って(でも移動にそんなに時間はかからない)、ぐんじ山展望台からの景色を楽しむ。こちらも海と入り江と新島・神津島・三宅島の眺望が見事である。
ぐんじ山展望台から見る新島・早島
新島なんかだいぶはっきりくっきりで近く見えるね。右側にちょこんとあるのは早島と思われ、後述の朝日のシーンで大きな役割を担うことになる。

続いては地鉈温泉という野湯へ入浴の後、お隣の足地山展望台へ。車や自転車は地鉈温泉の駐車場に置いて歩いていった方がいい。登りの道がややきつめ。逆光がやや残念だけど神津島は邪魔するものがなくて見やすい。
足地山展望台から見る神津島
その後は松ケ下雅湯温泉と、憩の家という共同浴場に入浴して、2日目の観光を終えた。3つの温泉に入ってちょっとへろへろ気味。いかん、ぐったりしてる場合じゃない、宿に戻って夕飯だ。


夜のイベントもあり

おさかな天国の夕食

はい、こちらがきろくさんの夕食です。期待に違わぬおさかな天国でハイな気分が戻ってきたぞ。
民宿きろくの夕食
刺身やフライに使われているイカはアカイカと聞いた気がする。イカの種類とかよくわかってないんですけどね。新鮮かつ歯ごたえしっかりでうまい。刺身の赤身の方はバチマグロだったかな。こっちは記憶があやふやで自信なし。そしてお酒が進むアジのなめろう。やってくれますな。

鍋に入っているのは、たしか刺身と同じ種類のマグロと、「たたき」と呼ばれるつみれが入っている。普通のつみれと何が違うのか?…そう問われても困るが、ちょっとふわっとした食感があって、後味につみれではない何かを感じた。

コロちゃん対策からの流れでお酒を出してなく、飲みたい方は島内のお店で買ってきてくださいとのことだったので、外で調達したビールをいただきつつ完食。あーうめえ。もうお腹いっぱいですわ。セルフでよそう締めのご飯はほんの一口が限界。

星空の散歩もやっておきたい

夜は星が綺麗ですよと聞いて、近所の小の口公園へ出撃。街灯の光があるため完璧な真っ暗ではないが、目が慣れてくると満天の星空を認識できた。うぉぉぉーー。ある意味、気持ち悪いくらいに星がいっぱいだ。星座を言い当てたりする能力はないけれどもロマンあふれる景色であることはわかる。

どうせスマホで写真を撮っても真っ黒になるだけなんだよな、と思ってダメ元で撮ってみたらやっぱり真っ黒だったので、写真は割愛します。


翌朝の観光:早起きは三文の徳

日の出ウォッチと宿の朝食

小の口公園から見える日の出がすばらしいとのことで、朝5時すぎに起きて行ってみた。同宿の他のお客さんも何組か来ていた。東の空の水平線に雲がかかっちゃってるんでベスト・オブ・ベストではない。でもちょうど朝日の出るところだけ雲が切れてるような気も。さあ来い。
日の出直前
キターーー!!!
小の口公園から見る朝日
これは見事なソールオリエンス。朝日にかぶってるのが先ほどの新島の隣にちょこんとあった早島の岩で、太陽の軌道がまさにここを通る季節だったおかげで面白い画が撮れた。

宿へ戻って7時にはもうご飯の時間。お腹はしっかり空いている。
民宿きろくの朝食
やっぱりイカが出てきたね。あとはハムエッグなど比較的オーソドックスな内容。パワーチャージして最後の観光に備える。

ありがとう、さらば式根島

チェックアウト後にラストの観光で行った場所…もう記憶が怪しい…でんどう見晴台だったかと思う。木が生い茂っていてそんなに見晴らせない。ひっそり静かな穴場ではある。
でんどう見晴台
あとは港で車を返して(置いておくだけでよい)、船を待つ。いよいよ島を去る時が近づいてきた。さらば式根島よ。
野伏港
よく考えたら滞在時間は24時間もなかったのに、やけに濃い内容だったな。温泉も濃ゆかったし。いろいろと非日常的な絶景を見られて満足である。