令和になっても「やめられない止まらない」貝掛温泉4たび

貝掛温泉
秋の群馬湯めぐり紀行は3泊目だけ変則的に県境を越えて新潟県湯沢町へ。宿泊先は毎度おなじみの貝掛温泉だ。もう4年連続だからね。昨年一緒に行った同じメンバーで臨む、この既視感。

紅葉シーズンにはまだ早い平日にもかかわらず大勢のお客さんでにぎわっていた。そういえば人の少ない貝掛温泉を見た記憶がないな。人気あるんだなあ。

それもそのはず、秘湯感がありながらも都会から比較的アクセスしやすく、素朴と洗練を兼ね備えた雰囲気やサービス、なんといってもあの極上のぬる湯がたまらんですたい。

意外とアクセス便利な貝掛温泉

どうしよう。当湯については4回目の訪問、記事にして3件目ともなると、重複してない新しいネタは非常に限られる。前と同じことを書いても冗長なだけだから、と気にしすぎると何も書けなくなるので、開き直って好きにやらせてもらいます。

 * * * *

旅の3日目、伊香保温泉・ホテル木暮をチェックアウトした我々は石段街と榛名神社を見学した後、渋川伊香保ICから関越道に乗った。当初は三国街道を通って猿ヶ京観光しつつ苗場経由で行く案もあったけど、時間がなくてやめた。

高速道路と関越トンネルの圧倒的な利便性のおかげであっさり湯沢ICに到着。あとは三国街道を20分ほど南下する。宿を目前にして現れる急な貝掛坂と車1台分の幅しかない貝掛橋を除けば、そんなに大変な道ではない。雪がなければ。

うおぉぉー、今年もキターーー!
貝掛温泉入口

秘湯気分が盛り上がる庄屋造りの宿

池の鯉になりたい…

駐車場の奥は自然の中を散策するように整備されているのだが、毎度のごとく行かない。温泉に浸かることしか考えてない我ら。
散策エリア
今までとは違う写真も撮っておこうと思い、何かの小屋(失念)の奥にあった鯉が泳ぐ池をパシャ。
池の鯉
池の鯉なら入館してから中庭っぽいところに見えるやつの方が有名である。なにせその池が湛えるのは水じゃなくて温泉。温泉の中を鯉が泳いでいるのだ。熱くないぬる湯だからできる芸当だな。

さてチェックイン。外観も内部も庄屋造りの雰囲気でなんともいえない趣がある。下の写真はロビーと食事処の入口。ここで最初にメグスリノキのお茶をサービスされる。
ロビー付近

すっかりおなじみ、十分に快適な部屋

案内されたのは別館というか奥の棟の2階。こんな感じでございます。
奥の棟の2階
つきあたりにあるのはトイレ・洗面なし部屋に泊まる客向けの共同洗面所。一人泊だとその部屋になる(たまにお一人様向けのトイレ付き部屋プランが出ることもある)。

我々の部屋はシャワートイレ・洗面所ありの10畳和室。たぶん昨年と同じ部屋だと思う。きれいで快適。金庫あり、冷蔵庫は空のがあったような。秋にカメムシが出るのは承知の上。今回は少ない方だったし、ほとんどは窓の外に張り付いていただけで部屋の中にいたのは2匹。ガムテープで丁重にお迎えしてゴミ箱へ。
貝掛温泉 客室
あとWiFiについては、ロビーにパスワードが掲示されているから使えると思っていたら、客室内ではアクセスポイントが出て来ず。確認するとロビー付近のみOKなんだそうだ。


相変わらず素敵すぎる温泉

男性陣は昼~夕方までが勝負どころ

さっそく風呂へ行こう。大浴場は奥の棟の1階にある。近くの階段下のスペースには祭壇があった。
貝掛温泉 祭壇
また湯上がり休憩所と思われる部屋もありまして。部屋の入口に水分補給用のメグスリノキのお茶が入ったやかんとコップが置いてある。
湯上がり休憩所
大浴場の左右に分かれて男湯と女湯。夕方の時点では左側が男湯になる。こちらの方が主というか兄貴分的な格を備えたポジション。でも夕食後(19時半?)に男女が入れ替わった後は翌朝含めてずっと右側が男湯。なので男性陣は夕食までがある意味勝負だ。

めいめい好きなように長湯を愉しむがよい

細かい描写は昨年・一昨年とカブるから割愛します。概略だけ示すと、脱衣所に貴重品ロッカーあり。分析書は「ナトリウム・カルシウム-塩化物泉、低張性、弱アルカリ性、温泉」。

内湯は3名サイズの小さなあつ湯槽と8名サイズのメインぬる湯槽。← 一昨年は10名と書いたが今の感覚だとそれはちょっと厳しいかな。ぬる湯がちょうど体温ぴったりくらいでチョー気持ちいいし、泡付きが結構すごい。源泉かけ流しのお湯は無色透明で温泉らしい匂いもあって良し。

露天岩風呂は15名サイズ。きっちり詰めれば20いける。泡付きは弱めながら露天ならではの開放感と緑に囲まれた秘湯感が楽しめる。源泉の投入は2筋あって、一方は高い位置からバシャバシャと注ぎ込んでいる。しかし打たせ湯ではないと思う。「目の温泉」を謳っているから手の平で受けて目に当てる人が多い。

もう一つ、小さな露天風呂もあって、そちらはあつ湯。

まあとにかくぬる湯に長時間浸かるのが最高だ。夕食前に同行メンバーは60分+部屋で休憩+40分のダブルアタック、自分は連続100分の長湯マラソンを敢行した。

最強アイテム・木の枕

夕食~翌朝の男湯は弟分の方で、各浴槽のサイズは兄貴分より一回り小さい。露天風呂は1箇所のみであつ湯。ぬる湯狙いの客は自然と内湯へ集まることになる。それでも多くて5名といったところで、芋洗いまではいかなかった。休日は知らんが。

内湯には移動可能な木の枕が3~4個置いてあって、頭を預ける体勢で目を閉じてじっとぬる湯に浸かっていると実に極楽気分。うっかり眠ってしまうほど。まじヤバいっす。

夜と翌朝6時台に90分、朝食後にも30分入ったな。肌がすっかりすべすべして別物になっていた。


高いレベルで安定してる食事

令和のアレンジがなされた夕食

貝掛温泉の食事は朝夕ともロビー隣の食事処で。部屋ごとに決まったテーブル席に案内される。夕食のスターティングメンバーがこれ。経験上、量が多いとわかっているから昼食は抜いておいた。抜かりなし。
貝掛温泉 夕食
見覚えのあるメニューが並ぶ。でも微妙に違うな。お品書きには「令和元年のお献立」と書いてあったし、ちょっと変えてきてるんだな。

名物・薬膳玄米粥や岩魚の塩焼き、もち豚のしゃぶしゃぶ(味噌鍋の時もある)は例年通り。安定のうまさに箸が進むぜ。

最初のビールを空けた後は例によって日本酒を。今回は利き酒3点セットにした。同じ頃に出てきた揚物のソフトシェルクラブってのは初めてだ。ワタリガニですかな。たしかにソフトな食感ですな。
貝掛温泉 利き酒3点セット
締めのご飯は当然コシヒカリ。トップブランドの南魚沼塩沢産だって。お腹いっぱいでおかわりできなかったのが悔やまれる。ああもったいない。年々胃が小さくなってる気がするぞ、大丈夫か…。

栃尾の油揚げが楽しみな朝食

朝食も安定の顔ぶれ。魚はノドグロを軽く炙っていただく。
貝掛温泉 朝食
途中、温かい状態で出てくる栃尾の油揚げがまた絶品。自分の地元ではまずお目にかかれない。あのパリパリサクッとした食感は普通じゃないね。

ご飯はせっかくだから頑張って2杯いっておけばよかったかもなあ。結局この日も昼食抜いたんだし。確証はないけど時期的に新米だった可能性が高いし(自分の舌で判断できない奴)、今から思えばああもったいないことをした。旅が終わればまた安さ優先の米を食べる日々に戻るというのに。


ついにやっちまった4回目。でも毎年行こうと決めたわけじゃない。先のことはわからない。とかいってまた行ってしまうような気もするなあ、怖い怖い…。

(参考)2017年・貝掛温泉 再訪記
(参考)2018年・貝掛温泉 再々訪記


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