柱状節理の峡谷で熱めの湯を - 天人峡温泉 御やど しきしま荘

天人峡温泉 御やど しきしま荘
2泊3日の北海道遠征、最終日の朝は旭岳温泉にいた。計画時には層雲峡温泉へ行くなんてことも考えてたけど、どうやら無謀みたいだった。ちょうど山の反対側で、車で回り込むのに2時間かかる見込みだったのだ。帰りの飛行機は夜の便だし、机上の計算だとその気になれば不可能ではないからといっても、さすがにね…。

そこで現実味のある距離感の中で温泉地を探すと、天人峡温泉があるじゃないですか。「御やど しきしま荘」の1軒だけが営業しているという。旭岳温泉から車で30分、日帰り入浴は12時からなので、先に旭岳ロープウェイで往復する観光と組み合わせればちょうどいい。

しきしま荘のお湯は熱めで濃ゆい感じがする。露天風呂もあります。

天人峡温泉しきしま荘へのアクセス

先に旭岳ロープウェイへ

現在は天人峡温泉まで直通するバスはない。宿泊者は旭岳源水公園前で下車して宿の送迎を利用する手があるみたいだが、日帰り入浴だとそうはいかないだろう。

自分はレンタカーなので無問題。湧駒荘をチェックアウトして、まず旭岳ロープウェイの山麓駅へ向かう。旭川が午後から雨という予報の中、山の天気はすでに怪しい。山頂駅まで行ってもガスで真っ白な世界かもしれんな。まあでも行くだけ行ってみるか。

山頂駅は半袖ではもう寒い気温10℃。念のため持参した上着を着込む。山頂駅からいくつかの展望台を巡る遊歩道コースがある。ただし残雪やぬかるみで気軽には歩けないらしく、長靴レンタルが必要な状況だと聞き、1周はあきらめて第1の展望台まで往復するだけにした(次の写真は帰り際に撮影したもので、だいぶガスってきてる)。
旭岳ロープウェイ山頂駅からの遊歩道コース
人が集まってる小高い丘が第1展望台。見ての通り、残雪の上を歩いて登らないといけない。普通のスニーカーだと滑る滑る。苦労してたどり着いた展望台から眺めた旭岳がこちら。山裾と噴気はなんとかわかる。
第1展望台から見た旭岳

柱状節理が続く天人峡

しばらく粘っても状況は変わらない。
第1展望台から見た旭岳 その2
よし、じゃあ戻るか。行きはよいよい帰りは怖いで、下りの方が滑って転びそうで怖かった。カニ歩きでなんとか戻っていった。まあ梅雨時はまだ観光には早すぎで、ガチで高山植物や絶景が目当てなら7,8,9月がいいんだろう。
帰りは足を滑らせそうで怖い
ロープウェイで山麓駅へ戻り、あとは天人峡温泉へ直行。層雲峡まで行かずとも、途中途中で柱状節理を見ることができたのはよかった。
天人峡へ行く途中の柱状節理
当館の手前に足湯コーナーを持つ広めの駐車場があり、足湯を楽しむ客がちらほらと。しかしもう雨がポツポツ降り出していた。傘なしで旭岳観光を終えたのはラッキーだったかもしれない。


雨の天人峡温泉で

館内で羽衣の滝を見学する

しきしま荘の前からでも柱状節理を眺められる。
しきしま荘の前で見える柱状節理
雨がいよいよ土砂降ってきやがった。逃げるように館内へ。フロントで1000円をお支払い。こちらがロビー。
ロビー
お土産コーナーもございます。天人峡温泉まんじゅうもあるよ。
お土産コーナー
1階大浴場までの廊下に羽衣の滝と思われる写真パネル(かな?)を発見。この付近からだと遊歩道を徒歩20分。この雨ではちょっと厳しいな。このパネルで満足しよう。
羽衣の滝(たぶん)
脱衣所だったか廊下だったか、100円リターン式の貴重品ロッカーあり。脱衣所の分析書をチェックすると「マグネシウム・カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉、低張性、中性、高温泉」だった。旭岳温泉と似てますね。泉温44.3℃、PH6.8。

不思議と輝いて見えた内湯

浴室の洗い場は6名分。窓から差し込む光の加減だろうか、一瞬目を見張ったのが、内湯浴槽のお湯がきらきらとエメラルドグリーンに輝くように見えたのだ。んんんんー? 気のせいかな。今回の遠征で入ってきた温泉から連想すると、茶色~暗緑~青白な半濁りだとしっくりくるんだけどな。妙にきれいだ。外の葉っぱの緑が映り込んでるとか?…うーん、わからん。

そんな内湯浴槽は6名サイズ。まあとにかく入ってみようじゃないか。…熱ぅーい。客観的には適温だろうけど体感としては熱い。湯の花はちょっとあったかもしれない。泡付きは確認できず。匂いはとくに塩素臭とかはしなくて、完全に無臭ではないものの金気臭が強いとかではない。癖がないってやつですかね。

先客が1名いて、結構長いこと湯船の中にいた。この熱さですごいな。自分はこまめに出入りしないと無理だった。ヒット・アンド・アウェイみたいな入り方でも、泉質名が示す通りに成分いっぱいの温泉という感じはする。

若干ぬるめで柱状節理の崖が見える露天風呂

露天風呂もあった。外へ出ると小さなベンチと2~3名サイズの岩風呂。主要なところには屋根がかかっているため、土砂降りでも大丈夫。こちらは輝く緑ではなく、連想に見合った暗緑~青白の中間くらいな半濁り。これならわかる。

浸かってみたら内湯よりはぬるくて入りやすい。他の特徴は内湯と一緒だが、自分はこっちの方が向いてるね。他客が来る様子もなかったので、しばらく独泉させてもらう。

露天エリアは囲いのために眺望がどーんと広がっているわけではない。しかし忠別川沿いの露天風呂だから、見えないまでも川のそばの雰囲気はある。また、斜め上に目を向ければ、ネットに覆われた柱状節理の崖が見えてくる。下の写真は帰り際に駐車場で撮ったもの。こんな感じの景色が見える。
露天風呂から見えるのに近い景色
そうこうするうちに露天風呂の利用客が現れ始めたから場所を譲り、内湯へ戻った。それからまた隙をみて露天風呂へ出撃するなどして、小一時間でミッションコンプリート。体がすっかりふやけた感じ。天に上る羽衣をまとったとまでは言わぬが、体が軽くなった気がするなあ。


おまけ:旭山動物園をぶらぶらする

天人峡から旭川空港までは1時間もかからない。寄り道しないと帰りの飛行機まで時間が超余ってしまう。2時間ほど自由時間を取る余裕があるな。じゃあ有名な旭山動物園に行ってみるか。

旭川市街はもう小雨~雨あがりくらいな天気になっており、しかも園の方で傘を貸してくれるから問題なし。適当にぶらつきつつ最初はカバ館へ。
旭山動物園 カバ
メディアで紹介されてた気がするアザラシの円柱水槽。
旭山動物園 アザラシ
歩行者の頭上にレッサーパンダの吊り橋。これもテレビとかで見たことある気がする。
旭山動物園 レッサーパンダ
ヒグマ。動物園で見るのはいいけど、普通の屋外では絶対に遭遇したくないやつ。
旭山動物園 ヒグマ
猛獣館にはアムールトラや
旭山動物園 アムールトラ
ライオンがいた。寝てるし。
旭山動物園 ライオン
ペンギン館の水中トンネル。映えスポットのはずが、肝心のペンギンが見えない。
ペンギン館の水中トンネル
ということで外で撮った。
旭山動物園 ペンギン
こうして最後のイベントを終えたら車を返して空港へ。レンタカー屋さんにもらったラーメン無料券で一人打ち上げとする。対象店舗が空港内にも出店しているからちょうどいい。
旭川ラーメンで一人打ち上げ
調子こいてビール+おつまみセット+味噌ラーメンを注文したら、すんごいお腹が膨れた。胃は苦しかったが気持ちは遠征やりきった感ですっきりしていた。