近年は6月に北海道遠征を入れることが多い。北海道は梅雨がない、という通説を信じて期待していることと、広い北海道の主だった温泉地を体験するには、何年もかけて少しずつ積み上げていかないとどうしようもないからだ。青年期の旅にありがちな、何日もかけて北海道一周、というロマンいっぱいの計画は現実的じゃない。少なくとも仕事をリタイアしない限りは無理だ。
今回も2泊3日の中で旭川~富良野にかけてを回る計画となった。初日に目指すは十勝岳方面。しかし途中で観光もしたいし、観光スポットの近隣にちょうどいい立ち寄り湯はないかと探したら、白金温泉があった。利用した湯処・杖忘れの湯は、なかなか濃ゆそうな泉質を源泉かけ流し。疲れが取れますな。
白金温泉「湯処 杖忘れの湯」へのアクセス
美瑛パッチワークの路
美瑛町の有名観光スポットに「白金青い池」がある。白金温泉はその先、車で5分くらいのところ。JR富良野線美瑛駅から(一部は旭川駅から)、休日昼間なら1時間に1本程度のバス便を期待できる。
自分は旭川空港からレンタカー。せっかく美瑛へ行くなら、農地が広がる丘のファンタスティックな風景を見学しましょうかね、とパッチワークの路へ。カーナビがなくて適当に勘で走ったら、ケンとメリーの木に着いた。うん、それっぽい。
続いて近所の北西の丘展望公園。360度展望台があります。
こんな風景も。
ぎりぎりのタイミングで青い池を見学
だんだん空模様が怪しくなってきた。早めに青い池を見ておこう。現地では500円駐車場を利用する。駐車場からは歩いてすぐだ。アプローチ道からすでにちらっと池が見える。うん、たしかに青い。
日が差したり、雨がぽつぽつ落ちてきたり、天気がどんどん怪しくなってきた。空が暗くなったら池が青じゃなくなるかもしれない。さっさと記念撮影しよう。
すぐ近くには美瑛川が流れ、川の色もちょっと青っぽい。川と十勝岳(連峰のどれか)と青い池を望める展望所からの景色がこちら。
最後にもう1枚。
雨が本格的に降り出す前に青い池見学を終えることができたのはラッキーだった。このあと、杖忘れの湯に到着した時点で空が黒雲に覆われて大粒の雨が降り出し、入浴を終えて退出する頃には土砂降りになっていたからである。あと少し遅かったらやばかった。
先ほど書いた通り、青い池から白金温泉街までは車で5分。杖忘れの湯は温泉街の一番奥になる。メイン道路沿いだし看板も立ってるから迷うことはないだろう。
本格温泉のパワーを見せつける杖忘れの湯
ジンギスカンレストランを併設している
では入館。玄関入ってすぐのロビー的な空間はこうなっております。
当館はジンギスカンのレストランを併設しており、そちらへ続く通路の途中に休憩室を発見。
フロントで800円をお支払いすると、大浴場まで案内してくれた。左手の廊下を進んでいくと、奥に男湯・女湯の入口が出てくる。その手前に100円戻らない式の貴重品ロッカーあり。
脱衣所は一般的な棚+かごが並ぶ。部屋の明かりが消灯されてて、壁の分析書が暗くて読めねー。なんとか読み取ったのが「マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉、低張性、中性、高温泉」だった。泉温やPHの数字は不明。おそらくだが、加水・加温・循環・消毒なしの源泉かけ流しではないかと思われる。
千枚田を形成する濃ゆい温泉
浴室にカランは3台。内湯浴槽は4~5名規模の四角形。はっきりした湯口はなく、奥の壁から生えたパイプが湯船の中へのびているから、そこから源泉が投入されているのではないか。お湯は黄土色とうぐいす色の中間に見える。完全に濁っており、浴槽の底はまったく見えない。
縁からあふれたお湯が浴室の床を流れている。その効果か、床の上にはゴツゴツとした析出物が作る千枚田模様ができていた(ゴツゴツは見た目だけで、先端が尖っていたりするわけじゃないので、床の上を歩くのに問題はない)。こりゃあ見事な造形だな。
浸かってみると適温だった。最初は熱く感じるも、やがて慣れた。お湯の中では茶色っぽい細かい粒がたくさん漂っている。泡付きは濁りが強いこともあってよくわからん。手でお湯をすくって鼻を近づけると、土気臭と金気臭が混じり合ったような匂いがした。いかにも濃ゆそうですな。
慣れたといっても熱いものは熱い。そうそう長湯はできないだろう。無理するとのぼせちゃうよ。
入りやすい温度の露天風呂
後半戦は露天風呂へ。一面を除いて壁や仕切りに囲まれており、眺望云々というのを売りにするタイプではない。また全体が屋根に覆われており、当時は土砂降りになってたから、ちょうどよかった。頭上オープンな環境だったら露天風呂どころじゃなかっただろう。
8~10名規模の岩風呂で、中央に腰掛岩みたいなのがあるし、少なくとも右端の方には、湯面より少し下に手すりというかなんというか、下半身だけ浸かる体勢になれる腰掛け棒が設置されていた。湯口のデザインは前回の鹿児島遠征に続いてライオン丸。怪傑か風雲か、どっちだ(どっちでもない)。ただしライオンからはお湯が出てなくて、別途のパイプからドボドボ投入されてた記憶がある。
こちらは内湯よりもややぬるい。ぬるいほど好きなので、こいつは入りやすくていいですねという感想になる。他の特徴は内湯と同じだけれども、少し濁りは弱まっているかもしれない。泡付きをチェックすることができて、二の腕などにかなり細かい泡が付いているのを確認した。さすがライオン丸。
お肉の匂いが誘ってくる
湯口のパイプや配された岩には白っぽい析出物がこびりついていたり、茶色く変色していたりする。内湯の千枚田模様とあわせて、やはり濃ゆい温泉をイメージさせるのであった。
…ん? 肉を焼く匂いがしてきたぞ。お昼時だし、ジンギスカンが始まりだしたのかな。胃袋が小さくなるお年頃になってしまったおじさんにランチをする食欲はなかったが、もし普通に朝・昼・晩の食生活をする方であれば、温泉とジンギスカンをセットで…ってのは、ありかもね。










