北の国からぬる湯をどうぞ - フロンティアフラヌイ温泉

フロンティアフラヌイ温泉
梅雨時の北海道遠征2日目。この日は十勝岳温泉から富良野側へ下りて観光しつつ北上していく。湯めぐり旅だから途中で立ち寄り湯するつもりだ。この地域にはまったく疎いんだけど、要予約とか昼食付き日帰りプランとかの重いやつじゃなくて、気軽に入浴だけできるところはあるだろうか。

ネットで調べると、上富良野町にフロンティアフラヌイ温泉という宿泊施設があった。日帰り利用を広く受け入れていて温泉銭湯ぽい雰囲気を感じる。好みとするぬるい源泉浴槽もあるという。よさそうだ。ここにしよう。

町中にあってアクセスはOK。北海道にしてはカンカン照りでじわっと暑苦しさがあった日なので、30℃級の源泉風呂が非常に心地よかった。

フロンティアフラヌイ温泉へのアクセス

「北の国から」の思い出をたどる

最寄り駅はJR富良野線の上富良野。町の中心部を直線的に歩いて1km・15分だから車なしでも行けることは行ける。また、前泊した十勝岳温泉凌雲閣へ向かう町営バスが途中で通るバス停=フラヌイ温泉がすぐ近くにある。

自分は凌雲閣をチェックアウトしてレンタカーで上富良野の町まで下りた。しかしまだ当湯には行かない。前日のように天気が急変するかもしれないから、先に屋外観光をすませておこう…中富良野町を経て富良野市へ。

目的はドラマ「北の国から」シリーズのロケ地となった麓郷だ。おじさんの年代ともなれば多くの人が視聴してたはず。80年代から00年代初頭にかけて大ヒットしたんだよな。るーるるるる。

拾ってきた家と丸太小屋

まずは「拾ってきた家」へ。五郎さんの遺言碑があります。
五郎さんの遺言碑
拾ってきた家とは廃材を集めて作った家で、五郎さんが雪子おばさんのために建てた。中がどうなってるかは現地でのお楽しみ。
拾ってきた家
隣には純と結のための家。テレビ最終作・2002遺言以後のエピソードに関係するのかな。
純と結の家
反対側には中畑のおじさんちの娘夫婦が住む家。
中畑のおじさんの娘夫婦の家
あと木の小屋がもう1軒あったが詳細を失念。次に向かったのは麓郷の森「丸太小屋」。ドラマでは火事で焼失してしまったが、セットは残されている。子供がまだ食ってる途中でしょうが!
丸太小屋
火事の後に住むようになった3番目の家。
3番目の家

五郎の石の家

現地ではドラマのBGMが流され、当時の思い出が蘇ってくる。次に「五郎の石の家」へ向かう車中にて、テーマ曲を口ずさんだり口笛吹いたりしちゃったよ。

あーあーあああああーあー♪ ああーあああああー♪ んーんーんんんんんーんー♪ んんんんんんんんー♪ ららららららーららららーららららーらららーらら…♪

石の家がこちらでございます。やるなら今しかねぇ。
石の家
純がやらかした後始末のため、丸太小屋の再建に使う計画だった丸太を売り払ってしまう。かわりに集めた石で家を建てたのだ。誠意って何かね。

隣に最初の家もあります。
最初の家
あとは五郎さんのお墓。たくさんの人に愛されてたんだなあ。
五郎さんのお墓
駐車場から石の家までは森の中の道を歩く。全国で増えてる熊出没を思うと、怖くないといえば嘘になるが、わりと観光客が歩いていてBGMも大きくかかっているから、まあ大丈夫と思う。

以上で観光終了。すっきり晴れたはいいけど北海道にしては暑い。汗を流すべくフロンティアフラヌイ温泉へ向かった。


五郎さんも入浴しに来たフロンティアフラヌイ温泉

熊が湯を吐く適温メイン浴槽

はい、着きました。町中でわかりやすいし駐車場は広め。入館して券売機で入浴券を買う。700円。フロント横の休憩コーナーがこちら。宿泊施設も備えていて、休憩コーナーというよりロビーと呼ぶべきかもしれない。
休憩コーナー(ロビー)
東の湯・西の湯があって、東が男湯だった。脱衣所に100円リターン式の貴重品ロッカーあり。また、貼ってあった分析書によると、「ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉、低張性、中性、低温泉」の泉温27.5℃、PH7.1。別の紙だとメタケイ酸の項をもって温泉法上の温泉とする旨が書いてあった。

浴室にはそこそこ多いお客さん。完全に見た目の想像で言うなら、銭湯のように使う人・サウナー・旅行者・高齢者・中年・若者、と客層は多種多様に見えた。入ってすぐのところにあるメイン風呂は4~5名サイズ。お湯は無色透明だったかと。粒状の湯の花あり、泡付きなし。匂いはコレという特定の主張はない。もちろん塩素臭もない。

温度は適温。41~42℃っていう札があったっけ。長湯する性質ではないけど、熱すぎない体感のおかげで、すぐのぼせて出たくなることにはならなかった。湯口は熊さん。お湯を吐くだけならかわいいものである。るーるるるる。

右奥にはサウナと水風呂。個人的にその世界は関心外なのでパス。洗い場は中央部に固まって8名分と、ほか2箇所にもポツポツと点在していて、合計で12名分。

好きなだけ長湯を楽しめる源泉風呂

左手の一番奥に源泉風呂がある。横一列なら5名まで、向かい合わせを許容すれば10名近くまでいけるサイズ。説明板には31℃と書かれているし、ぬる湯派としては期待が高まる。では入湯…うーん、ぬるい! まさしく30℃+αくらいな体感温度。この日の暑苦しさを吹き飛ばすにはちょうどいいね。素晴らしいぜ。

無色透明の湯の中に茶色い粒が漂う。泡付きはないと思えたけど、しばらくしてよーく見ると、微小な泡が付着しているのがわかった。さすが源泉。

たまにメイン風呂を挟むくらいで、ほとんど源泉風呂にロックオンだ。ぬる湯源泉槽を持つ施設だと、源泉というクオリティへのこだわりや、ぬる湯を狙う客が集中して争奪戦になったりするのがあるあるだけど、ここはそこまでじゃない。

独占状態にもなるし、他の客が来てもすぐに出ていったり、一緒に長湯する客がいても1名程度。満員御礼状態になって「適度に切り上げないと迷惑かな…」と気を回す必要がない。おじさんがまだ堪能してる途中でしょうが! ということにはならない。ありがてえ。

サイロ源泉風呂もお忘れなく

50分くらい浴室にいたのかな。そろそろいいか…と出ようとして気づいた。正面奥に開け放たれたドアがある。もう1つのサウナ? じゃなくて「サイロ源泉風呂(夏季限定)」と書いてある。やっべぇ。見逃すところだった。最後に体験させてもらおう。

ミニサイロ状の小部屋に1~2名サイズの深い円形浴槽。お湯は深めで、縁に腰掛けて半身浴スタイルか、中央付近で立ち湯的になるのかな。温度は30℃級。源泉風呂との違いはよくわからないが、もし源泉風呂が満員御礼で入れなければ、こちらに回るのはありだろう。

ということで1時間のフロンティアフラヌイ温泉入浴を完了。この日のシチュエーションにばっちりハマった、とても良い湯だった。ちなみに当湯の廊下には五郎さん(田中邦衛)の入浴姿の写真が貼ってある。撮影の合間をぬって頻繁に訪れていたという。入るなら今しかねぇ。