群馬→栃木と連日走ってきた北関東遠征も、いよいよ最後の茨城を残すのみとなった。さすがに太平洋沿岸まで行く余裕はなく(宿の予約が取れるかどうかの問題もあり)、泊まったのは奥久慈の袋田の滝に近いエリアだ。ただし袋田温泉ではなくて月居温泉という少し外れた地区になる。
ゴールデンウィークと言えなくもない時期に一人泊OKだったのはありがたい。泊まった部屋がシングルベッドだったから、もともとおひとり様向けの部屋だったのかもしれない。日帰り温泉併設の宿泊施設という感じだが、必要なものは揃っていて問題ない。お風呂はベーシックな無色透明湯の内湯と露天風呂。たけのこづくしの食事が季節を反映していてよかった。
月居温泉白木荘へのアクセス
茶畑の里を走り抜ける
宿の近くに立神入口というバス停があるようなのだが、水郡線・常陸大子駅前との間を結ぶというバス便の運行状況がよくわからない。バスをあてにするなら自己責任でお願いします。距離的に最寄り駅である袋田駅からでも5km以上離れているから徒歩は厳しいでしょう。
おじさんは車なので問題なし(でなければ北関東を横断するプランは立てられない)。那須湯本の小鹿の湯に立ち寄ってから大子町を目指す。那珂川沿いを走って黒羽から県道205号で茨城入りしたんだと思う。峠のトンネルを抜けると茶畑がずーっと広がっていた。そういえば大子町は特産品のひとつが奥久慈茶だったな。
奥久慈茶の里公園というのがあったから寄り道すればよかったかも。なにしろ時間が余り気味だったのである。15時からチェックイン開始だというのに、このままでは14時前に着いてしまう。困ったな。
道の駅の異常な混雑
当初は道の駅奥久慈だいごで長い休憩を取るつもりだったが、駐車場はすでに一杯で、空き待ちの車列が沿道までのびていた。右折で入ろうとする列に並んだものの、ドハマり地獄よ。
信号赤→青→対向車線で待っていた左折車が殺到→左折車が詰まる→右折車のみ青のタイミングになっても詰まった車がいて進めない→信号赤→以下ループ…。ただの罰ゲームである。
こんなの付き合いきれん、と離脱して常陸大子の駅へ。30分以内なら駅前駐車場を無料で利用できる。展示されていた機関車を見学したり、ベンチでスマホをチェックしたりで30分過ごす。
それから袋田ロードパークへ移動して久慈川を眺める。河岸工事中で風情はいまひとつだけど、まあいいでしょう。
袋田の滝へは結局行かなかった。過去2回見学してたし、道の駅の時と同様に、滝前でも駐車場待ち地獄に巻き込まれるリスクが頭をよぎったため。
アットホームな風情の一軒宿
宿泊もできる日帰り温泉的な雰囲気
宿から道路を挟んだ向かいが駐車場になっている。冒頭写真のレトロっぽい木造建築から出入りするが、日帰り入浴施設でもある大浴場はすぐ隣に接する建物内にあり、両者は中でつながっている。
ではチェックイン。まず日帰り入浴の受付兼フロントへ進む。
旅館というよりは宿泊もできる日帰り温泉の雰囲気だ。でも実際のところは普通の湯宿と大きくは違わない。客室エリアの廊下はこんな感じ。
おこもりに適した、おひとり様向けの部屋
案内された部屋は6畳+αの和室。コンパクトによくまとまっている。
反対のアングルから撮影してみた。シングルベッドが1台。もともとがおひとり様向けの部屋なんじゃないかな。スリッパ収納ポケットがうまいね。部屋の鍵は内側のドアノブのポッチを押す懐かしいやつ。
トイレは共同の個室が1箇所。洗面所も共同。
金庫あり、冷蔵庫なし、WiFiあり。ゴージャス気分を求めてリゾートに来たわけじゃないから、温泉入って静かにのんびりする一人旅には十分なスペックである。管理状態は良好で特に不都合なし。窓の外の景色はこんな感じ。
なにがなんだかよくわからないだろう。すばらしい絶景を一望…というタイプの宿ではないから、これでいいのだ。
地元に愛されてる感じが強いお風呂
夜の利用時間については注意
白木荘の大浴場は1階。チェックイン直後に行った時は日帰りのお客さんを中心に結構混んでいた。どうも当湯は地元の方々の支援と協力により立ち上げられ&続けられてきたようなので、ふだんから地元の利用はかなり多いんじゃないかと思った。アットホームな雰囲気も感じられる。
脱衣所は一般的な棚+かごの構成。分析書がどこにあったか忘れたけど、内容は「アルカリ性単純温泉、低張性、アルカリ性、温泉」だった。泉温41.8℃、PH9.0。これだったら、加温をなしか微弱に押さえてくれてれば、好みのぬる湯が実現しそう。まあ現実は多数派の好みにあわせて42℃くらいにしてるんだろうね。
入浴時間については夜が早めに終わるので注意。夜は内湯が21時まで、露天風呂が20時まで(冬は日没まで)。
ベーシックな無色透明湯
さあ浴室へ。入ってすぐのところに固まっている5名分の洗い場は広さにあまり余裕がなく、キュッと詰め込んだ感じ。そんなに人が殺到する場面は見られなかったので、使い勝手で困ることはないだろう。
浴室の大半を占めるのが内湯浴槽。岩風呂的なつくりで、10名以上が余裕で収まる。当初抱いた混んでる印象の時でも収容力には余裕あり。芋洗いどころか、空間的にかなりゆったりしていた。壁には当湯の由来が掲げられている。お湯の見た目は無色透明。
浸かってみると適温だった。まあそうだよね。ぬる湯なわけないね。湯の花的な白っぽい微粒子が少々漂っていて、泡付きはなし。匂いを嗅ぐと若干の消毒臭あり。あとはPH9.0というアルカリ性によるものか、多少ぬめっとした肌触りがある。
マイルド系の温泉として万人向きといえる。個人的には、昼に小鹿の湯という硫黄臭の強いにごり湯に入っていたから、意図せずちょうどよいバランスの泉質だった。
温度的に露天風呂の方が入りやすいかも
お次は露天風呂へゴー。こちらの岩風呂は細長い形をしていて、横一列に5名サイズとみた。内湯よりも人口密度は高め。無色透明といったお湯の特徴は内湯と同じ。消毒臭は弱まっている印象だった。
チェックイン直後の時は内湯並みの適温だったが、夜は外気温が下がるのにあわせて(と断言していいのかわからないが)いくぶんぬるくなっていて入りやすかった。個人的には終日こんな調子でかまいません。朝の露天風呂には入っていない。※朝の露天はClosedだったかもしれない、記憶があいまい。
遠くまで見渡せるという意味での眺望はないものの、露天風呂らしい開放感はしっかりある。浸かっている間に熱気が勝ってきたらベンチへどうぞ。真夏と違い、この時期だと夕方以降は涼しくなってきて、風に当たると気持ちがいい。
夜や朝は他客の姿がだいぶ減って独占チャンスも狙える。そしてアルカリ効果で湯あがりの肌はすべすべだ。
大子の春はたけのこづくし
新食感のこんにゃくとたけのこが印象深い夕食
白木荘の食事は朝夕とも1階食事処で。ここで日帰り入浴客向けにランチも提供しているんじゃないかと思う。壁の上の方に「協賛いただいた皆様」のような名前が並んでいた。
夕食は18時(30分ずらしの選択肢はあった)。写真の長座卓を1組ごとに割り当てており、ぼっち客も相席の形にならず座卓に収まれる。開始当初~少し後の頃に並んだのが以下の品々。
大子町はこんにゃくも特産品なのだ。エビなどと一緒に出てきた刺身こんにゃくを食べてみたら、初めての食感で驚いた。ぷりぷりというよりは、ふわっととろける感じ。なにこれ。あまりに衝撃を受けたので帰りに道の駅で買ってしまった。※翌朝10時前の道の駅は混んでたけど地獄ではなくて普通に入れた。
お吸い物にはたけのこが入っており、ああ春だなあ。途中で天ぷら・鶏肉の煮物も追加されてこうなった。陶板焼きは半分以上手を付けた後である。
たけのこづくしだった印象が残っているから、天ぷらの中にもたけのこがあった可能性が高い。そして締めにはたけのこご飯。すっかりお腹いっぱいになった。
朝もたけのこありました
朝は7時半と8時の選択肢だったかな。定番的な内容だった。
朝もしっかりたけのこ付き(上の皿)。ふだんはたけのこを食べるチャンスないからね~。ほぼ自炊しないし、したとしても店に売ってるサイズのたけのこは処理しきれないだろうし、気軽な外食・中食に頼っているとまず接する機会がない。ありがたくいただいた。
ご飯やお茶は、時おり「おかわりいかがですか?」と確認しに来てくれる。自分が少食でなければおかわりしてたなあ。
3泊4日にわたる遠征も本日でおしまい。帰りの常磐道・友部SAでは、1か月前には満開だった桜にかわってネモフィラが見頃だった。季節は確実に進んでいる。
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アットホームな一軒宿という雰囲気の月居温泉白木荘。一人泊の利用には慣れていると思われ、こちらも気兼ねなく過ごせる。温泉は尖った個性や強烈な特徴があるわけではないけど、裏を返せばマイルドで万人向きといえる。有名な袋田の滝も近いので観光の拠点にどうぞ。※滝までの直線距離は短いが直結する道がなく、ぐるっと大回りして5km以上になるので、車・バイクはあったほうがいい。















