北関東横断ツアーの2泊目は那須塩原。しかしゴールデンウィークと言えなくもない時期だけに、おひとり様の予約を取るのは困難を極めた。結構早めに動いたつもりだったんですがね。そこで温泉付きビジネスホテル(那須塩原周辺ならいくつかありそう)への素泊まりに矛先を変えて探したところ、那須パレスホテルに空室が見つかった。
夕食は近くのチェーン系ロードサイド店や地元ぽい飲み屋さんとかではなく、スーパーで買った食材を部屋でいただいた。SNSなんかを見てると、旅先グルメとしてそういう楽しみ方もあるみたいなんで、真似してみた。お風呂は褐色の泡付き豊富な自家源泉で、クオリティは高い。水風呂と交互に入る楽しみ方もできる。
那須パレスホテルへのアクセス
西那須野の市街地にある
那須パレスホテルは西那須野の市街地・国道4号線沿いにあり、その意味では利便性の良いホテルではあるが、西那須野の駅から1.5kmくらい離れているため、電車で行った場合には20~30分歩く覚悟が必要になってくる。
実は一時期、冬に栃木の温泉へ行こうと思ったら当ホテルがちょうどいいんじゃないかと考えたことがあった。コアな塩原や那須高原は厳しそうだけど、電車で西那須野駅周辺ならなんとかなりそうだと。しかし運悪く寒波が来て積雪した場合に徒歩1.5kmがどうだろう…と尻込みしてしまった。
ということがあったくらい、以前から知っていて気にはなっていたのである。泉質がいいと聞いてたもんでね。今回このような形で訪問となったのも頭の片隅にずっと置いていたからだ。
飲食のあてを探しながらのアプローチ
ホテルが近くなったら、道路の両脇をちらちらとチェックして、飲食店やスーパーに当たりをつける。ちょうどいい距離感のところにヨークベニマルがあるぞ。あそこでお惣菜を調達しよう。
ホテルの前をいったん通り過ぎ(反対車線が詰まっている中を右折したくないため)、那須野が原博物館というところで態勢を整えて、また戻る。今度は左折で楽に入れます。正面玄関前の数台停められる駐車区画は、ほぼ埋まっていた。どうにか空きを見つけてもぐり込んだものの、後から来るお客さんはどうするんだろう。あぶれちゃうぞ。
と思ったら裏手に広い駐車スペースがあったみたい。自分もそっちでよかったかもね。
気軽に本格温泉を楽しめそう
源泉に自信あります、なオブジェ
敷地内には源泉と思しきお湯を勢いよく吐き出しているところがあった。触ってみるとたしかに温かい。こんな扱いができるってことは湯量豊富なのかな。ここでは無色透明だけど、お風呂場で見たら褐色だった気がする。
ではチェックイン。こちらがロビー。
大手のようになにもかもが自動化・システム化されているわけじゃない。とはいえ通常のビジネスホテルの作法通りに進んでいくから進行はスムーズである。1階は大浴場とソフトドリンクの自販機。2階にコインランドリーと電子レンジあり。
一般的なビジネスホテルのつくり
今宵の部屋は最上階・4階のシングル洋室。ホテルの性格とお値段を考えたら十分というか、お得なレベル。
3点ユニット式のシャワートイレ・洗面台あり。金庫なし、冷蔵庫なし。ネットは有線LANの口とケーブルが提供されている。スマホでチェックしたら、それっぽい名前のアクセスポイントが出てきたけど、特に無線LANについての案内がないから避けておいた。おじさんはテキストベースのネット利用しかしないのでキャリア回線で全然問題ない。
浴衣・タオルとバスタオル・粉末スティックの緑茶なども備え付けてある。滞在中の不便は感じなかった。壁はやや薄いかもしれない。隣室で、仲間全員が1つの部屋に夜集まって…をやられてしまったのは悲運。シングルの広さでよくやるよ。
窓から見える景色は上のような感じ。目の前が国道4号だけど、交通音は気にならなかった。
シンプルな浴場だがお湯は本物
期待が高まる源泉かけ流し
那須パレスホテルの大浴場は1階。自販機があるところのちょっと先。手前が女湯で奥が男湯だった。男女の入れ替えなし。脱衣所・浴室ともそんなに広くはないが、ホテルの規模相応なのと、がっつり温泉三昧というタイプの客は少ないのか、意外と混んでない。独占状態の場面もあった。
脱衣所には100円リターン式ロッカーが並ぶ(貴重品など気にするものがないなら、ロッカーを使わないこともできる)。分析書によれば「単純温泉、弱アルカリ性、低張性、高温泉」とのこと。泉温46.8℃、PH7.6。加水・加温・循環・消毒いずれもなしの源泉かけ流しである。すばらしい。
浴室にカランは4台。最奥の1台だけ、ほかと切り離された感じの並びになっている。まあシャンプーとかもろもろの内容はどれも一緒だ。あくまでビジネスホテルなので旅情を感じさせる演出などはない。シンプルで機能的な浴場といったところだ。
豊富な投入量で新鮮さは間違いなし
内湯浴槽は2つ。向かって右が2名サイズの水風呂。左が横一列に4名サイズの源泉浴槽。詰めれば5名いけるかな。源泉浴槽には2箇所の蛇口から源泉がドバーッと投入されており、浴槽の広さ比で投入量は結構な多さに見える。オーバーフローして出ていく量もなかなかのものだ。ちなみに「蛇口には触らないでください」的な注意書きあり。
お湯の見た目はクリアな淡黄~褐色。外の源泉所で見たお湯が無色透明だったから、浴槽のタイルの色を反映しているだけの可能性もあるが、この地域はこういう色の温泉が多いだけに判断が難しい。
浸かってみると適温。熱さに耐えてガツンガツン来る感覚を受け止めるタイプではないし、逆にぬるくてダラーっとリラックスしながら長湯するタイプでもない。匂いは強い印象がなく無臭に近い。湯の花は目立たず。
泡付きと温冷交互浴の感覚がいいね
ふーん、なるほどねと、しばらく浸かってからふと腕のあたりを見て驚いた。細かい泡がたくさん付着しているぞ。あらためて胸元とか全身に意識を向けていくと、侮れないほどのアワアワ状態であった。この個性はなかなかすごいんじゃないか。肌を包む泡の層のせいか、たとえば腕をさーっと撫でていくと不思議な感触がある。たまに肌にパチパチ・プチプチするような感覚もあったし。気のせいかな。
当初は水風呂ノーサンキューのつもりだった。体調が完調一歩手前な感じで、あんまり無理はよくないと見込んでいたため。しかしだいぶ復調してきたし、そろそろいけるんじゃないか。で、水風呂へゆっくりゆっくり入っていったらどうにかなった。身体もエマージェンシーを発していない。大丈夫だ。
しばらく水風呂にいて、また源泉浴槽へ戻ると…アツクナーイ! うーん、この温度差からくる謎の快感がたまりませんな。そうしてまた普通に熱さを感じるようになったら再度水風呂へ。ねんのため2往復でやめておいたが、もし体調面に自信を持てる状況だったらもっと何往復もやって、長時間楽しんだことだろう。
夕食はスーパーのお惣菜で
夕食は近所のヨークベニマルで買い出し。地元らしさを感じさせる食材があるといいのだけど…まあそんな都合よくはいかない。そもそも、ちょっとずついろいろ買って酒のツマミにしようと思っても、たいがいの売り物がひとりには分量が多すぎる。
悩んでいても始まらないので、適当に3品+おにぎり+ビールを買った。あとは念のために乾き物お菓子を一袋。ホテルの部屋に持ち帰り、レンジでチンしてデスクの上に広げる。さあ宴の始まりだ。
いやちょっと待て。割り箸はどうした?……しまったあああああ!!!! もらってくるの忘れたあああああ!!!! うわー詰んだ。今から戻って理由を話してもらってくるか、あるいは買うか。あ゛わ゛わ゛わ゛。
落ち着け。素数を数えて落ち着くんだ。そもそも箸がないと食べられないのか? その程度で詰むようなら、日本人はとっくに滅亡している。人類はそんなにヤワじゃない。絶対に方法があるはずだ。考えろ、考えるんだ。
なんとか方法を見つけ出して無事に完食しました(手づかみではない)。






