神秘の森のパワースポット - 奥社を中心とした戸隠神社詣で

戸隠神社奥社参道
「戸隠神社へ行きたい」---さる方面から要望を承った。ワタクシに頼むからには必然的に温泉とセットの旅行になるよ、と注文をつけると、それでいいと言う。ていうか、野沢温泉にも行ってみたいだって。わかりました、やりましょう。

季節は夏。2018年、梅雨が開けたと思ったら記録的な酷暑が連日続いたり、西へ進む変な進路の台風が現れたりした、あの頃である。北信地域なら涼しいかもしれないという期待もあった。実際はそんなに甘くなかったが。

天岩戸に隠れた天照大神の神話にちなむ神社だけにパワースポットとしても注目されており、とくに奥社参道の神秘的な雰囲気はたしかに印象深い。老若男女・国籍問わず訪れる人が多いのもわかる気がする。

戸隠神社へのアクセス

高速道路を最大限に活用

今回のグループ旅行は車で行く。しかも初めて自分がドライバー役の一人に選ばれていた。これまでは運転を完全に他人任せにしていたんだけどな。こいつは責任重大だ。

戸隠神社までは長野市街から浅川ループライン・戸隠バードラインを走るルートがあるようだが、グーグルマップで検索すると上信越道・信濃町ICから県道36号経由で北から回り込むルートが示されたので、素直に従うことにした。

もろこし街道を経由する

東京方面から戸隠神社は結構遠い。余裕を持った行動のつもりでめっちゃ朝早く出発したにもかかわらず、信濃町ICを出た時点でもう10時をまわっていた。ここから戸隠までの道のうち、しなの鉄道・黒姫駅の先の柏原地区は「もろこし街道」と呼ばれ、とうもろこし農園や直売所が並ぶ。
黒姫 もろこし街道
ネットでよく名前が出てくる小林農園に立ち寄ってみたら、今夏のとうもろこしの取り扱いはまだ先だって。あらら残念。このあたりも南関東と変わらない、かなり厳しい暑さなんだけど、とうもろこしはまだなのね。

もろこし街道を過ぎるとすっかり木立の中の山道になる。坂とカーブはきついし、一部狭いところはあるけど、自分の運転でもどうにかなる。20~30分で戸隠神社の奥社参道入口に到着。幸い空きがあった最寄りの駐車場に車を入れた(600円)。


奥社と九頭龍社への参詣

奥社への遠い道のり

戸隠神社は5つの社からなる。奥社・九頭龍社・中社・宝光社・火之御子社。しかも歩いて回るには厳しいくらいの広範囲に点在している。我々には車があるにせよ、もう11時近い。すべてコンプリートしてやろうという野望は端からあきらめて、おすすめする声が最も多い奥社プラスアルファに留めておこうと決まった。

しかしこの奥社参詣自体がなかなかハードなのだ。駐車場から歩いてすぐではない。片道40分はみておかないといけない。諸々込みで往復に最低でも1時間半を見積もっておきたいところだ。

最初の鳥居の左手から分岐する別の道があって、その脇に熊出没注意の看板がある。えー熊さん出るのー。まあ正規の参道の方は人も多いし大丈夫だろう。
戸隠神社奥社 鳥居
鳥居をくぐって参道に入ると、しばらくは広葉樹の並木道が続く。地面は石畳とか砂利とかではなく、森の遊歩道って感じ。この日は北信地域も酷暑に見舞われたが、戸隠の標高と並木道が日陰になっているおかげで涼しく感じられたので助かった。
戸隠神社奥社参道

随神門と立派な杉並木

平坦な道を1km・15分ほど歩くと随神門に着いた。おお、なんだか威厳があるぞ。パワースポットらしくなってきた。
戸隠神社奥社 随神門
ちなみに随神門の左手から分岐する別の道があって、その脇にも熊出没注意の看板がある。えーやっぱり熊さん出るのー。
戸隠神社奥社 自然歩道
随神門から先は杉の並木道に変わって雰囲気も変わる。まず杉がめっちゃ高くて太い。たしか樹齢400年という説明があったような。御神木の1本だけとかではなくて大半が古い巨木なのだ。迫力満点ですな。
戸隠神社奥社参道
しかも皮を剥いだような杉が多くて、木の幹が茶色というよりは赤い。シャア専用杉並木だ。そのうちの少なくない数の木にピンクや黄色のマーカーが付けられていた。同行メンバーの推理によれば、倒木の危険ありを意味するものでいずれ切り倒されるんじゃないか、とのこと。もしそうなら将来的には相当数が切られて寂しい参道になってしまうな。

ラストのきつい坂には覚悟が必要

平坦だった参道はやがてきつい石段の連続に変わっていた。息を切らし汗を噴きながら登っていく。これはきつい。足腰の弱い方は無理せず随神門のあたりで待機されるのがよかろう。
戸隠神社奥社参道の石段
この高低差でペースが落ちるため随神門から奥社までの1kmは25分かかる。最終ゴールである奥社の手前には九頭龍社があった。何の力がはたらいたのか、撮影したどの写真も変に切れていたりボケまくっていたりするので、掲載はやめておきます。

それからお目当ての奥社。社殿は結構現代的な感じ。いやーここまで来るのは相当大変だ。何度も気軽に来られる場所ではない。思い残しのないようにしっかり拝んでおきました。
戸隠神社奥社
帰りは下る分だけさっさと歩ける理屈になるけど、登りでたいがい膝がガクガクになってると思う。転ばないように注意して慎重に下りましょう。

超辛い! 「なおすけ」の辛味大根おろしそば

参道入口まで戻ってきた。とりあえずランチ休憩にしよう。目の前に「なおすけ」というそば処があったので入る。外向きのカウンター席があるなど、なかなかしゃれた店内だ。自分は辛味大根おろしそばを注文してみた。
戸隠そば「なおすけ」 辛味大根おろしそば
ぽっちという小分けで盛られたそばに大量の大根おろしをあわせてつゆにつけて食べる。ほうほう、これが有名な戸隠そばか、うまいうまい…そして…辛っ! 大根おろしの大当たりレベルの辛さが怒涛のように押し寄せてきた。これは辛い。わざびいりません。でもうまかった。


中社への参詣

車があればとっても行きやすい

次に中社へ移動。奥社参道口から中社まで車なら数分だけど、2km前後の距離なので、歩いていくにはしんどい。また、中社は西参道側に無料の駐車スペースがたくさん用意されている。西参道鳥居の目の前の駐車スペースはすぐ埋まるから、その隣にあるやや広い駐車場が狙い目だ。

中社というだけあって社殿は立派。奥社に感じられる、周囲の自然環境を含めた原初的な神秘性は中社では薄まっているものの、社殿は古風なままだし格式高い神社の威厳に満ちている。
戸隠神社中社
こちら中社の御神木。奥社の杉並木と比べても大きい方だ。ただ樹勢が弱っているようで現在養生中。
戸隠神社中社 御神木
そして奥の方には小さな滝がある。中社エリアは直射日光に当たる場所が多くて暑い暑い。でも滝の近くだけは水を霧吹きで吹いたようになっていて冷やっとする。うーん気持ちいい。
戸隠神社中社の滝

五社コンプリートはおあずけ

奥社+九頭龍社と中社を見学したところでタイムアップ。ぼちぼち本日の宿へ向けて出発しなければならない。よって宝光社と火之御子社は残念ながらパスした。

でも面子が異なる別の旅行で行き先がカブることはこれまでに何度もあった。たとえば諏訪大社はそのパターンで四社コンプリートできた経緯がある。どうせ戸隠神社もまたカブるんじゃないの~? などと言葉にすると逆に実現しなかったりするのが世の常だが、さてどうなりますか。


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