いつものメンバーで行く2泊3日の温泉旅行、今回の1泊目は下部温泉。ご当地には我らが憧れとする高級寄りの大規模ホテルがあった…下部ホテルである。大好きなぬる湯を確実に期待できる下部のハイクラスなホテル。行ってみたーい。でも我々の予算感をはみ出しているため、いつも憧れのままそっとしておかれる宿であった。
ところが今回はなぜか検討の場で思い切りのよさ・決断の勢いが生まれた。ここで行かなきゃ一生行けないぞ。ようし、やったろうじゃないの、というわけで決行。適温浴槽が主/ぬるい浴槽が従なのは予想外だったが、ぬる湯浴槽はいずれもよかった。源泉浴槽らしき岩風呂のアワアワが特にすばらしい。設備やビュッフェもさすがのハイクラス。
下部温泉 下部ホテルへのアクセス
下部温泉の中心部はJR身延線・下部温泉駅から徒歩15~20分のところ。しかし下部ホテルは駅のすぐそばにあるのだ。鉄道利用でも便利なロケーションってのは強い。駅近の大規模ホテルといえば1軒しかないから迷いようがない。ご安心めされよ。
我々は近年のパターン通り、とあるメンバーの愛車号に同乗して下部温泉へ向かった。高速道路は空いている。だって平日なんだもん。全員が平日休みのカードを切ったことによって、料金相場面で当館への宿泊が決断可能になったともいえる。
いつもとちょっと趣向を変えて、富士吉田から本栖湖を経由して甲州いろは坂を下っていくルートだった。昨年の夏に下部温泉から帰る際にとったルートの逆バージョンだ。途中で河口湖の桜を見る案もあったけど、あいにくの雨でパス。途中の高速SAで食事したため、吉田うどんにトライすることもなし。
下部地区にかなり早く着いちゃったから、道の駅しもべに立ち寄った。こちらの店内は「ゆるキャン△」コラボが目立つ。同じ作者のmonoっていう作品ともコラボしているみたいね。まだ旅の初日だというのに、ここでお土産を買っちゃいましたよ(レンジでチンするだけで作れるほうとう)。
現地に着くと、ドライバーが踏切を向こう側へ渡ろうとするのを制して「ああ違います、手前でいいんです、そこです、そこ」という一幕あり。駅近グループ=下部ホテルと隣の旅館梅ぞ乃は線路の手前側(国道300号寄り)にあるのだ。
さすがのハイクラス宿はバッチグー
ラウンジのサービスが太っ腹
ではチェックイン。広くてゴージャス系のロビー(火のラウンジ)はすでに先客がたくさんいたため、誰もいないアングルに絞って撮影。写ってない中央部には、なんかモダン暖炉みたいのがあった気がするな。
お土産コーナーは広い。道の駅よりたくさん置いてあるかもしれない。写真を撮ったつもりが今は見当たらず。言葉による説明のみですんません。
そしてお土産コーナーとロビーの間の通路には、温泉を利用したゆで卵づくりコーナーがあった。夕方だけの開設だと思うんで、お忘れなく。
1階奥の大浴場向かいにあるのが水のラウンジだ。ここはテラスに出ると足湯があったり、フリードリンクコーナーがあったりする。フリードリンクには水・お茶・コーヒーのほか、ビール・ワイン・ウィスキーなんかもあるから太っ腹だ。チェックイン直後の入浴の湯あがりにビール2杯とワインを少々飲んじゃった。ついでにゆで卵を作って食べちゃった。夕食前に胃袋を埋めちゃって大丈夫かな~。
水のラウンジでは20時半からスタッフによる信玄出陣太鼓ショーと餅つき大会が行われる。大盛況でしたよ。
十分な広さで使い勝手の良い部屋
案内された部屋は4階の12畳和室+広縁。
布団は夕食中に敷いてくれるクラシック方式。
シャワートイレあり、洗面台あり。金庫あり、空の冷蔵庫あり、WiFiあり。広さ・設備・管理状態、なにも言うことありません。すべてにおいて満足だ。コンセントは部屋の四隅にあって、メンバーがそれぞれスマホの充電やPCなど使うのにまったく制約を感じることがなかった。
翌朝撮影した窓の外の景色がこちら。
身延線の線路がわかるだろうか。この近さだと列車のガタンゴトンという通過音が聞こえてくる。それがまた旅情を誘うのよね~。
下部のぬる湯は正義
多彩な湯船がある松ぼっくりの湯
下部ホテルの大浴場は1階。水のラウンジの近く。ご自由にどうぞなアイスキャンディーの冷蔵ケースが置かれていて、夕方~夜の間にいただける。フレーバーもいろいろあるよ。おじさんは体質的にお腹ぐるぐるしそうな予感がしたからやめておいた。
大浴場は松ぼっくりの湯とほたるの湯があり、夕方と夜は松ぼっくり=男湯・ほたる=女湯だった。翌朝になると男女が入れ替わる。
分析書は3種類あったな。1つめがおそらく古くからの共同泉で「アルカリ性単純温泉、低張性、アルカリ性、低温泉」の泉温30℃台、PH8.8。2つめはいわゆる新源泉(しもべ奥の湯高温源泉)ってやつで「アルカリ性単純硫黄温泉、低張性、アルカリ性、高温泉」の泉温49.4℃、PH9.4。3つめは当館の自家源泉で「アルカリ性単純硫黄温泉、低張性、アルカリ性、低温泉」の泉温29℃台、PH9.5。
浴室にカランは18台。大規模ホテルといえどもこれなら十分な数だ。内湯浴槽は2つ。向かって右側が37℃台に調整されている自家源泉。6名サイズ。バイブラ風に数箇所からあぶくがボコボコと浮き上がっている。無色透明のお湯なのはどの浴槽も共通。泡付きはどこもなし(後述の岩風呂を除く)。匂いがどうだったかは記憶が混線してもはやよくわからない。基本は無臭だった気がする。
このぬるい浴槽は下部温泉らしくて、好みにもマッチしていてよかったから、長湯させてもらいました。その左隣の浴槽は加温した共同泉で適温。向かい合わせを許容すれば20名入れちゃうくらいに大きい。最後の上がり湯として利用した。
最強アワアワぬる湯を擁する露天風呂
露天風呂は3つ。八角形の檜風呂は、4~5名サイズの新源泉。夕方の時点では適温だったから軽く触れて終わりにしたけど、夜になったら温度が下がって体温くらいになっていた。そこでゆっくり浸かっていたら、思わずコックリコックリしちゃいましたよ。
メインとなるのが奥の10名以上いけるサイズの岩風呂。ここは何源泉だか忘れた。適温だったし、ほぼスルー。ぬる湯云々を言わない一般の方はここが一番向いてるかもしれない。
最も目を見張ったのが、その手前に位置する小さめの岩風呂だ。4名でいっぱいになるサイズでやや深い。共同泉を投入しており、おそらく源泉そのままかけ流しじゃないかと思うのだが、ぬるさが頭ひとつ抜けていた。本当に30℃前後って感じ。我々は喜んで浸かっていたが、多くのお客さんは足をちょっと差し入れたらあわてて引きつつ、首を傾げながら去っていく。ぬる湯派じゃなきゃそうなるわな。
この岩風呂のすばらしいところは温度だけじゃない。泡付きが驚異的なのだ。ここだけですよ。高濃度炭酸泉かというくらいにびっしりと付着する。もちろん人工なわけがない。源泉に含まれるガス成分なんだろうけど、とにかくすごい。これを見ただけでも来た甲斐があった。
松ぼっくりの湯は夕方1回・夜1回それぞれ1時間ほど利用。ラウンジでお酒+卵やら、和太鼓やらで、控えめになった。夜2回以上行ったメンバーによれば、夜はどんどんぬるくなっていって我々向きだったそうな。もっと行っておけばよかったかな。
ほたるの湯は適温設定が多め
翌朝はほたるの湯へ。浴室のカランは8台。内湯は10名サイズの適温共同泉と、6名サイズの体温前後な自家源泉。こちらの露天風呂はいずれも適温ばかりだったから、自然と内湯の自家源泉槽へ集中することになった。松ぼっくりの方と同じで、バイブラ的なあぶくがボコボコ出てきてる。正直これはなくてもいいんだけどね。
やはり下部のぬる湯は正義。起床後1時間と朝食後に30分入った。もう肌がすっかりすべすべになって大変なことに。
露天風呂については、そちらにも洗い場があったということと、地下水による水風呂、10名サイズの正統的な適温岩風呂、2つの陶器風呂、8名サイズの四角い檜風呂があったとだけ記しておこう。
下部ホテルはビュッフェも楽しみのひとつ
夕食は、いつもより多めにいただいております
下部ホテルの食事は朝夕とも2階のビュッフェ会場で。夕食は17時50分を希望。席はその場で割り当てられる方式だったような。少なくとも早い者勝ちで出遅れ組は待たされる、というような仕組みではない。
提供される食材はさすがにしっかりしている。大量仕入れで低コストなんて、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと美味いものの片鱗を味わったぜ。
もちろん以上が提供品のすべてではない。実際は選びきれないほどたくさんある。ライブキッチンで作るステーキは本格的で、みんなどんどんオーダーするため、まずブザーを渡されて鳴ったら取りにいく方式になっていた。写真で見ると量控えめに見えるかもしれないが、これにステーキが加わると結構満腹になるよ。
90分目安と説明された中で、見ていると40分ほどで帰っていくお客さんも多くいて、時間ギリギリまで食べ放題してやるぜっていうガツガツした客層じゃないですね、やはり。
がんばって2巡目を取ってきた。ガツガツしちゃってすいませんね。しかしもうこれにて限界。今回は珍しく(?)他のメンバーも「うわあもうお腹いっぱいだ」「これ以上は無理」みたいな反応を見せていた。各位きっちり堪能されたようでなにより。
朝もいろいろ選び放題で迷っちゃう
朝食は決められた時間内であればいつでも自由。団体さんの関係で7時半以降が比較的空いてると言われたので7時40分くらいに行ったら空いていた。席は自由。
うーむ、朝にしては我ながらおかずをたくさん取ってしまったかもしれん。朝も目移りするくらい、いろいろ提供されているし、パン主体の洋食系な組み立ても十分に可能だ。ライブキッチンでは目玉焼きや焼き魚を作っている。
和食の炭水化物系は、普通の白飯、カレーやお茶漬けへのアレンジ、お粥、ほうとうなど。自分は胃にやさしそうなお粥の上に明太子をぶち込んでみた。ジュースは青汁じゃなくて野菜と果物のミックス。苦いだけじゃなく甘みもあって飲みやすい。
食事中に買うテーブルを回ってお汁粉をふるまってくれる。前夜の餅…じゃないか、さすがに白玉粉か。そして食後に飲みたくなるコーヒーは当然ある。抜かりなし。
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憧れの下部ホテルをついに体験した。大規模ホテルのたくさんあるお風呂がすべてぬる湯…ってわけにはいかなかったが、内湯の自家源泉槽は体温ゾーンで心地よく、混みあうこともないのがよかった。夏は混むかもしれないけどね。そして松ぼっくり側のアワアワ岩風呂が実にすばらしいクオリティ。見事なり。
ほかに適温浴槽も多いし、設備面・食事面・和太鼓ショーや餅つきといった楽しませる要素もばっちりだから、ぬる湯抜きで一般の観光ホテルとしてみてもおすすめできる。










