金の湯と呼びたくなる駅徒歩圏の日帰り湯 - 金島温泉 富貴の湯

金島温泉 富貴の湯
群馬県の吾妻川沿いを走るJR吾妻線の沿線は温泉が多い。駅からバスに乗り継いで行くような場所を含めれば、草津・万座・尻焼・川原湯・沢渡・四万など有名どころも少なくない。そんな吾妻線の渋川寄りで駅から近くてアクセスしやすい温泉施設があった。日帰り専門ですけどね。それが金島温泉・富貴の湯だ。

沢渡温泉へ1泊2日で遠征することになり、その帰りにどこかへ立ち寄り湯してみようかなと探して見つけたのが富貴の湯だった。駅から徒歩5分くらいだから車じゃなくても大丈夫。内湯も露天も緑っぽく濁っており、しかも金属の匂いがしたり鉄粉のような湯の花が見られたりの個性があるから、温泉に来たという特別感を与えてくれる。

金島温泉 富貴の湯へのアクセス

沢渡温泉龍鳴館に泊まった翌朝、バスで沢渡から中之条駅に戻った。朝食なしプランだったので、血糖値やら血圧やらを考えるとこのまま風呂に入るのはよくない。なにか食べておこうと駅の売店でみそパンというものを買った。店のおじさんが「おっ、群馬名物みそパン! おいしいよ」とコメントしていたな。

どれどれ…あんぱんの中身を味噌だれに取り替えた感じだ。なるほどうまい。かつて群馬の高速PAで焼きまんじゅうを食べたら、まんじゅうの生地がふわふわのパンみたいなやつ+味噌だれを塗ったものだったが、あれを思い出すな。

まあそれはそれとして、来た電車に乗って渋川の1つ手前の金島駅で下車。跨線橋の上から当館のある方向を撮影したのがこちら。コンクリート工場の隣に見えるのが富貴の湯だ。
金島駅から富貴の湯の方角を見る
なので駅からは近い。直線的に最短距離を進めず、最初のうちは線路沿いにしばらく歩くが、それでも5分ほどで着く。鉄道旅でも全然OKなロケーションでございます。

駐車場はちゃんと見てないけど結構広そうに思う。また当館入口の前には飲泉所が設けられている。日帰り温泉では珍しいパターンじゃないか。
飲泉所
コップなどは置いてない。源泉を手のひらで受けて飲んでみたら鉄を連想させる後味が残った。以下でレポートするようにお風呂の方も鉄泉のような特徴があるお湯だったから、源泉の個性がよく現れていたということなのだろう。


ある意味で富貴な気分になっちゃうよ

夜間には流星ロマンをどうぞ

では入館。下足箱は100円リターン式ロッカー型。受付で入浴料500円をお支払いすると、番号を書いたA4用紙サイズくらいのシートを受け取る。どうやら入場人数に制限を設けているようだ。「湯船が狭いので」と説明していたような。幸いにも制限に引っかかることなく、待ち時間なくすんなり入れた。

男湯・女湯の前の休憩スペースでは男性客グループが語らっていた。ちょうど入浴を終えたところみたい。あと少しタイミングが早かったら、このグループがあがってくるまで入場制限を食らってたかもしれないな。

休憩スペースの奥にもうひとつの小部屋=流星ロマンと称する空間がある。
流星ロマン
遠くに新幹線の線路が見えるだろうか。あたりが暗くなると、通過する新幹線の光が流星をイメージさせるのがロマンってことらしい。夜に行く機会があればどうぞ。

暗緑色で金属臭のする内湯

脱衣所には100円リターン式ロッカーが並ぶ。分析書をチェックすると「カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉」だった。それ以上の詳細は忘れてしまった。飲泉所で見た33.4℃の表記からすると加温ありでしょう。加水・循環・消毒はないかもしれない ←浴室内に源泉かけ流しの表記があったので。

浴室の洗い場は5名分。内湯浴槽は5名規模で「源泉かけ流しです」の説明書きが見られる。中をのぞき込むと暗緑色的なにごり湯で底はまったく見えない。浸かってみたら適温だった。沢渡温泉がかなりのあつ湯だっただけに、相対的にぬるめに感じてしまう。

湯の花は確認できず。後述する露天風呂との比較から、もしかすると濾過を通してそういった不純物を除去しているかもしれない。泡付きも確認できず。しかし匂いを嗅いだら強い金属臭がした。こりゃあ相当なもんだね。思い切り鉄分チャージしちゃうよ(謎)。

当時はそんなに混雑してなかった。内湯に浸かっているのは0~2名くらい。ピークの曜日・時間帯でも入場制限があるからぎゅうぎゅう詰めの芋洗いは避けられるだろう。なお、浴室のつくりは普通にきれいで古くはない。

キラキラ光ったりもする鉄粉入りの露天風呂

お次は露天風呂。こちらは7~8名規模の岩風呂で、滞在中は6名ほどが浸かる場面もあった…そうなると7人目として入っていくにはちょっと遠慮が出てくる感じの広さ。逆に独泉状態の瞬間もあったので人口密度に波はある。露天エリアの入口に温泉の評価表が貼ってあったけど具体的な中身を忘れちゃった。すんません。結構いい評価だった気はする。

こちらにも「源泉かけ流しです」の説明あり。内湯と同様のにごり湯で、入っていく際のステップとなる岩が見えない先まで意外と広がっているから注意しよう。出る時にいちいち足の指をぶつけてしまった者が約1名。

温度は内湯より若干ぬるいかなと思うくらいで実質大差ない。そして露天風呂のお湯には鉄粉のような湯の花(というか不純物?)が大量に漂っていた。こちらは濾過していないのだろう。日差しが当たるところで見るとキラキラ光って、まるで金粉のようであった。わっはっは、金じゃ金じゃ、太閤秀吉の湯じゃー(謎)。

しかし匂いを嗅いでも金属臭はかなり弱い。感じないといってもいい。見た目通りじゃなくて不思議だなあ。しかしまあ気持ちの良いお湯ですな。ぬるくない適温でも結構長湯できてしまう。入浴時間の長さがすべてではないけれど、ゆっくりできるのはいいことだ。ちなみに露天風呂にも2名分の洗い場あり。

飲泉できて、お風呂は暗緑のにごり湯に金属臭と鉄粉…個性的な天然温泉をしっかり堪能できるうえに駅近。なんとも強い手札じゃないか。


おまけ:高崎駅にて一人打ち上げ

入浴後はひとまず電車で高崎へ。ここまで来ればあとはどうにでもなる。お土産を買った後は一人打ち上げ会すべく駅構内の飲食施設をチェックしていたら、choinomi KATSUという日本酒バーを見つけた。どうやらもうすぐ閉店して別の場所へ移転するらしい。このタイミングで来たのもなにかの縁か。
choinomi KATSU ちょい呑みセット
ちょい呑みセットを注文。ビール+日本酒60ml、もしくは日本酒60ml×2杯にその日のおすすめ一品がつく。せっかくだから日本酒2杯にすべきだったかな。でも風呂あがりでビールが欲しくて…ほろ酔いになって調子に乗って日本酒をもう1杯と考えたけど、90ml=つまり半合かあ・大丈夫かなあ、と理性で抑えた。かわりにつまみを追加。

バーを出たら隣の土産店の中に地酒販売店があり、群馬の地酒試飲コーナーがあった。結局そこでも飲んじゃったよ。こうなると帰りの電車は爆睡である。