伝説の美を偲ぶ小野小町温泉(セントラーレ・ホテル京丹後)

小野小町温泉
秋はあっという間に過ぎ去って冬になった。2018年の終りが見えてきた頃、京都某所に野暮用ができたおじさん。こいつは大チャンスだ。その用事にかこつけて関西の温泉に行かねばならぬ。ならぬことはならぬものです(ちょっと違う)。

そんなわけで野暮用の前日に関西入りして訪れた1湯目は京丹後市の「小野小町温泉」。セントラーレ・ホテル京丹後というホテルに併設された日帰り温泉施設だ。

小野小町の名前を出すだけあって、ヌルヌル感のある、お肌に良さそうな泉質だった。

小野小町温泉へのアクセス

まだふみも見ず天橋立

小野小町温泉(セントラーレ・ホテル京丹後)の最寄り駅は京都丹後鉄道・京丹後大宮。関東人にはまったくなじみがないっす。

東京方面からだと新幹線のぞみで京都まで2時間半。JR山陰本線から京都丹後鉄道に直通する特急はしだてに乗り換えて、天橋立まで2時間。さらに普通列車に乗り換えて15~20分。スムーズに乗り換えても5時間コースだ。自宅からだともっとかかるわけで、いやあ長かった。

天橋立駅では途中下車して観光することもなく、そのまま普通列車に乗り換えた。日本三景と謳われる天橋立は車窓からチラ見しただけ。写真右側の木が並んでいるところがそうだろう。
遠くに天橋立

小町の里の高台

空はどんより曇って、いつ雨や雪が降ってきてもおかしくない。いやもう降り出しているかもしれない。冬の日本海側と聞いて思い浮かべるイメージ通りの空模様の下、レトロ感たっぷりの列車に揺られること15分、京丹後大宮駅で下車。駅舎はこんな感じ。
京丹後大宮駅
大宮は小野小町が最期を迎えた地だという。そのため「小町の里」「小町ゆかりの地」といったアピールがあちこちに見られた。

駅から小野小町温泉までは徒歩で20分はみておきたい。先を急ぐ通勤客並みの意識的な早足だったにもかかわらず20分だから、無理のないマイペースだと30分かかったかもしれない。

しかも最後の方は結構な上り坂。目的地は高台の上にあるのだ。終盤に頑張るのは厳しいから、急ぐなら序盤~中盤の平地で頑張れ。

神社に寄り道する

高台の頂上に着くと神社が2つあった。移設されてきたらしい。
三坂神社と干塩稲荷神社
手前が三坂神社で奥の赤いのが干塩稲荷神社。近くの説明板には墳墓群についての解説も書いてあって、どうやらこのあたりは古い時代の遺構が多いようだ。

神社からもうちょっとだけ先へ進むと正面に見えてくるのがセントラーレ・ホテル京丹後。雨が降り出す前に到着できてよかった。
セントラーレ・ホテル京丹後
でも小野小町温泉の入口はここじゃない。ホテルの右脇に隣接する、冒頭の写真に示した建物が当温泉施設で、宿泊しない日帰り客はその建物の入口から入る。


万人向きの小野小町温泉

新しめの浴室

自販機で700円の利用券を買い、フロントに渡して奥ヘ進む。男湯の脱衣所の様子から先客は3~4名程度のようだった。空いてて余裕がある。掲示された分析書には「含弱放射能-ナトリウム-炭酸水素塩泉、低張性、弱アルカリ性、低温泉」とあった。

浴室はなかなか新しめで快適。万人向きだ。入って右側に10名分の洗い場があり、左手前には2名分の打たせ湯がある。打たせるのはもともと好きでもないし時間の都合もあってパス。

左奥に3~4名規模のジャグジー風呂、2名分の寝湯式のジェットバス、5~6名規模の普通の内湯がL字型に並んでいる(ジャグシー・ジェット・バイブラの正しい区別がついてないんで、適当に読み替えてください)。

ヌルヌル感あるジャグジー風呂

最初にジャグジー風呂に入ってみた。ヌルヌル感がある。今回体験したすべての湯船の中でこのジャグジーが一番ヌルヌルしていた。小町=美人の湯の連想にあてはまる特徴だ。

見た目はほぼ無色透明で、ささ濁りともいえないほどの微濁りっぽさはある。熱くもぬるくもない適温の湯。寒い中を歩いてきたから、ぬる湯好きの自分といえども心地よかった。

気になるほどではないけど若干の塩素臭は感じられた。まあでも全般的に悪くはない。

やがて内湯を独占できる状況になったので移動。基本的にはジャグジーと同じ特徴でヌルヌルは弱め。しばらく浸かっていると時間が気になってきた。往路に20分かかったから復路も同程度みておくべきだ。本数の少ないローカル線に乗り損ねるのは非常にマズい。ねんのため早めの行動を、となると、そんなに余裕はないぞ。

寒風の露天風呂にチャレンジ

焦りに背中を押されて露天エリアへ移動。10名規模の円形の露天風呂は、外が寒いと思われたのか、誰も入ってこようとはせず独占状態だった。外気に触れる分だけお湯はぬるめで自分好みに近づいている。湯口はライオンさん。

隣には一人用のつぼ湯があった。試してみるかと足を突っ込んだら…冷てえー。冷泉だった。加温しない源泉を入れてたのが外気温に寄ってっちゃったのか、それともただの水風呂か。どっちにしろ入れたんもんじゃない。

つぼ湯の横には「足つぼの小径」なる一角があり、足裏を刺激する小石が円環状に配置されている。また、露天風呂から内湯へ入る扉を見ると、「小動物・毒虫注意」という張り紙がしてあるのが見えた。なんか出るの?…ちなみにおじさんは小動物じゃないし毒虫でもない。

再び内湯とジャグジー風呂に数分ずつ浸かってタイムアップ。駆け足感は否めないが時間的にしょうがない。


風のチャペルの小町さん

フロントへ向かう途中に休憩テラスのようなコーナーがあった。入浴中に雨がぱらつき始めており、利用には向かない状況だったが、天気さえ良ければ優雅に過ごせそうだ。向こうに見えるのは結婚式に使う「風のチャペル」。ここで多くの小町さんたちが永遠の愛を誓ったことだろう。
休憩テラスと風のチャペル
以上で立ち寄り入浴は終了。ものすごくはないけど、そこそこヌルヌルするから温泉気分と美肌効果感はしっかりある小野小町温泉。駅から歩く場合は時間に余裕を持ってどうぞ。

なにせあれだけ注意を払ったのに、帰り道で逆方向へ進みかけるミスを何度がやってしまい、駅に帰り着いたのは結局ぎりぎりの時間。スマホの地図アプリがなければヤバかった。風呂上がりにいらぬ汗をかいてしまったよ。

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