城崎温泉にて。鴻の湯に入り、外湯ウォッチングする也

城崎温泉 鴻の湯
もともと歴史があって有数の知名度を誇る城崎温泉。志賀直哉の小説でも有名だし、数年前には大泣きする某議員のスキャンダルでクローズアップされてしまった。まあとにかく西日本を代表する温泉地のひとつであるのは間違いない。

そんな城崎温泉へ、2018年の暮れにおじさんも行ってみた。ただし諸般の都合により宿泊はしない。2時間半という限られた時間内に、たくさんある外湯のうちのひとつに入り、情緒あふれる町並みを歩くのが目的だ。

今回体験した外湯は温泉街の一番奥にある「鴻の湯」。熱めのお湯できりっと引き締まる。そして温泉街には老若男女たくさんの人がいて非常に活気があった。

城崎温泉・鴻の湯へのアクセス

城崎温泉まで鉄道を利用するなら、大阪方面からだと新大阪発の特急こうのとりで直行できる。東京方面からだと京都まで新幹線で行って、特急きのさき乗り換えで直行。あるいは京都から天橋立行きの特急はしだてで福知山まで行くと、先の特急こうのとりと超絶ぴったりな接続をしてくれるから、そちらもおすすめだ。

自分は前泊地の木津温泉・金平楼をチェックアウトし、京都丹後鉄道の夕日ヶ浦木津温泉駅から終点の豊岡へ出て、JRの普通列車に乗り換えて城崎温泉駅まで行った。

ほう、ここが城崎温泉か…大きいとはいえない駅構内は、不釣り合いなほど大勢の観光客でごった返していた。すごい熱気ですな。駅前のロータリーのところに飲泉所が設けてあるのを発見。
城崎温泉駅前の飲泉所
置いてある湯のみで温泉を受けて口に含んでみた。おう、塩味がする。これから浸かるであろう温泉のことを想像しながら歩き出した。冬の空はどんより曇って、いつ降り出してもおかしくない。

温泉街の様子はまた後ほど。ロープウェイがある方角を目指してメインストリートを進んでいくと20分ほどで鴻の湯に着いた。


最も歴史ある鴻の湯への入浴体験

若者率が高い館内

鴻の湯は7つある外湯の中で最も古くからあり、源泉の湯元が近い。そのせいだろうか、城崎はすべての施設に同じお湯が配湯されているという話だけど、鴻の湯にはなんとなく特別感がある。

受付で600円を払って入場。休憩スペースの壁に分析書が掲示されていた記憶がある。「ナトリウム・カルシウム-塩化物泉、低張性、中性、高温泉」だったかな。脱衣所はコインいらずのロッカー式になってるほか、無料の貴重品ロッカーもあり。

浴室内にカランは10台。あたりを見渡すとそこそこの客入り。混雑といえば大げさになるが決して空いてるわけじゃない。最大瞬間風速で10名前後いた。客層は定番の中高年、あるいは小さい子を連れたお父さんなど。あと割と多かったパターンが若者数名のグループ。

草津や伊香保で見たのと同様に若者率が高かった。いずれの温泉もビッグネームだが、若人あきら、じゃなかった若人を引きつけるなにかがあるのだろう。高齢者に偏ってないから長期的に繁栄が続きそうに思える。

ベーシックで熱めの内湯

鴻の湯の歴史が古いといっても建物はそんなに古くない。近年建てられた日帰り温泉施設ですと言われれば、はいそうですか、ってなもんだ。クセがなくて万人向けの雰囲気である。

さて、まず10名規模の内風呂に浸かってみた。お湯は無色透明。ぬる湯派の自分としては好みのレンジ外の熱さ。ただしまったく手に負えないほどではないし、きりっと引き締まる、こうした湯が好きな人も多いだろう。

まあ城崎の外湯についてはよく言われる通り、いかにもな循環・消毒ありの風情は隠せない。あえて意識しなくても少々の塩素臭を感知する。温泉街がこれだけ大規模に発展してしまうと、湧出量との兼ね合いでやむを得ないんだろう。

庭園風に作られた露天風呂

体の芯まですっかり温まったので、次に露天風呂へ行ってみた。そっちは庭園風呂とも呼ばれ、たしかに和風の庭っぽく作られていた。

湯船はひょうたんのような形状といったらいいのか、横長で真ん中がくびれた岩風呂。その真ん中にある岩の湯口からお湯がドワーッと投入されている。サイズ的には7~8名といったところ。一方の端はだんだん浅くなるつくり。寝湯みたいにしたかったのかな。

内湯よりも温度は低いがやっぱり熱め。今日が肌寒い日でよかったよ。暑い時期にこのあつ湯はちと厳しい。ちょっと入っただけでさっそく指がしわしわになってくるなど、家庭風呂とは違う温泉的な特徴はあった。

熱い熱いといいながらも、内風呂→露天風呂→内→露天→内と行き来して、なんだかんだで粘った。入場してから出場するまで1時間近くいた。他の外湯は入ってないから比較できないけど、鴻の湯単体で評価すると「これが城崎だ」という特徴・水準のはずだし、行って損はないと思う。


おまけ:城崎「見るだけ」の外湯めぐり

前半は繁華街と情緒ある川沿いの道

城崎温泉といえば「浴衣で外湯めぐり」が定番として語られるほど外湯が充実している。全部で7つある。駅に近い方から紹介しよう。

駅のすぐそばにあるのが「さとの湯」。威風堂々というか、建物がでかい。立地からして最も多くの客をさばいているんじゃないかと思えてくる。午後1時開湯。
さとの湯
メインストリートの両側はしばらく土産物店や飲食店ばかりが続く。行った時期はカニの存在感が際立っていた。

5分ほど歩いて川にぶつかったところにあるのが「地蔵湯」。六角形の窓と大きな石灯籠が特徴だ。
地蔵湯
地蔵湯の前を左に直角に曲がって川沿いの道を行く。レトロな建築が立ち並び、それっぽい情緒あふれる空間。みなさんも好きでしょう、こういうの。
城崎温泉 メインストリート

後半は寺社も見どころ

さてお次が「柳湯」。正面入口だけを見る限り、一番規模が小さく見えたけど、どうなんでしょう。ここは遅め午後3時の開湯。
柳湯
柳湯の近くにあるのが「一の湯」。城崎のセンター的なポジション。洞窟風呂が売りなんだって。
一の湯
さらに数分進むと四所神社がある。その隣にあるのが「御所の湯」。こちらもなんだか神社っぽい。威厳があるな。
御所の湯
メインの通りから少し外れたところにある「まんだら湯」。極楽寺のある方だ。こちらもなんだか寺院っぽい。
まんだら湯
最後が本記事の「鴻の湯」。鴻の湯のそばには先に書いた源泉の湯元や城崎ロープウェイ・温泉寺がある。が、時間がなくてどれも深入りできずに終わった。道中もただ歩いただけだったし。
城崎温泉の源泉湯元
今回はいつか本格的に滞在する日のための下見ということにしておこう。

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