花巻で宮沢賢治記念館をエクストリーム訪問したこと

宮沢賢治記念館
2017年上半期の一大イベント「秋田と岩手の温泉ビッグネーム探訪」が最終日を迎えた。この日は新幹線に乗って帰るだけ。ただし最後の最後にちょっとだけ“ぶら~り”してみたのでミニレポート。

行き先は新花巻駅近くの(いや、近くはなかった、決して)宮沢賢治記念館。といっても中は見学してないんですがね…。

新花巻駅にて

旅の最終日。宿泊した鉛温泉・藤三旅館の車で最寄りのバス停まで送ってもらった。ここに9時47分、近隣の温泉組合(?)が運行する無料シャトルバスがやって来るのだ。バスが到着するまでは車内で熊の出没について雑談した。

ほぼ定刻通りに来たシャトルバスに乗り換えて新花巻駅に着いたのが10時45分。予定の新幹線まであと90分以上ある。多くの店が入った大規模な駅ではないため、駅構内で時間をつぶすのは難しい。

ちなみに新花巻は東北新幹線とJR釜石線が接続している。大きくて立派な新幹線の駅に対して釜石線の駅は簡素の極みという、落差がものすごいことになっており、両者の駅は直結していない。写真奥の小さい待合室みたいなのが釜石線の駅舎。
釜石線・新花巻駅

往路はきつい山登り

1時間くらい、どこか立ち寄るところはないか。スマホで検索して見つけたのが宮沢賢治記念館だった。道はわかりやすい。問題は片道2キロの距離だけ。

ひたすら雨続きだったこの旅の、最終日に至ってようやく回復を見せるといういやらしさ。つまりお天気の面は問題なし。わかったよ、歩いてやんよ。

駅から花巻市街方向へ10分歩き、コンビニのある交差点を左折して10分歩くと、高速道路をくぐった先に花巻市博物館が現れた。
花巻市博物館
目的地へはもう少し進んだ先から分岐するカーブの多い急な坂道を行く。車ならね。徒歩なら別のルートがあるのに気付かず、この坂道を行って地獄を味わう羽目になった。

旅の全荷物を背負う+急坂+カーブ多く道のり長い+歩道なし車道+そこそこ行き交う車+初夏の蒸し暑さ=やーめーてーくーれー。ひどいストレスの中を息切らし、汗まみれになりつつ頂上へ到達することができた。ここまでの往路で30分近くが経過。


宮沢賢治記念館をタッチ&リターン

入口の門の前に、ある意味での猫バスが停まっていた。実際は乗り合いタクシーでしょうかね。
猫バス?
また、記念館の奥のバルコニーは花巻の町と北上川を一望できるちょっとした展望所になっている。宮沢賢治もここから景色を眺めてイマジネーションを膨らませていたのだろうか。知らないけどそういうことにしておこう。
宮沢賢治記念館から花巻市街を眺める
さあ目的の宮沢賢治記念館だ。しかし自らに課した設定タイムの残り時間は30分。中に入って見学するか。しないしない。入場料不要のエントランス部分だけをちょろっとかすめたところ、休憩コーナーと記念品販売コーナーとパソコン&ビデオ学習コーナーがあった。

さあ戻ろう。記念館の反対側には注文の多い料理店・山猫軒なるお土産&軽食喫茶店があったけど、こちらも時間がなくてスルー。
宮沢賢治記念館の山猫軒

復路で見つけた正解ルート

地獄の急坂の帰りは重力に任せてさくっと下った。もとの分岐点まで戻ってから、ちょっと気になって、駅までの道とは逆方向へ進んでみると…歩行者用の階段がすぐに見つかった。坂の代わりにこっちを行けばよかったのか。こんなん、カムパネルラ君がどこからともなく現れて導いてくれでもしなけりゃ気づかんぞ。
宮沢賢治記念館への歩行者用階段
駅へ戻ってきたら予定の60分をオーバーしていた。でもあと30分近くの余裕がある。駅前に前述の店と同名の山猫軒というお土産&レストランがあったので、そこでお土産を物色し、レストランでコーヒー休憩をとった。

なんだか奇妙なプチ観光になってしまったが、まあいいだろう。こうして銀河鉄道ならぬ東北新幹線に乗って旅の全行程を終えたのだった。


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