徳島県の温泉宿に泊まる実績を解除して長年の目的を達成した翌朝、せっかくだからレンタカーで観光スポットめぐりをしようと思った。冬だから山の方は避けたい。となると鳴門がいいんじゃないか。有名な鳴門の渦潮を見てみたいし。あと、ちょっとだけでも淡路島に上陸したい気持ちもあった。
いろいろ考えて計画を練り、あわせて鳴門の温泉にも寄るようにした。具体的には日帰り施設「鳴門天然温泉あらたえの湯」である。競艇場の隣という立地には驚かされた。特に露天風呂は競艇場の観客席じゃないかと思うくらいの一体感で、めったにない体験をさせてもらった(レース開催日ではない、念のため)。渦潮見学を中心とする観光レポートとともにどうぞ。
第1章:鳴門の観光とちょっとだけ淡路島
うずしお観潮船で渦潮を間近に観察する
徳島駅前のホテルサンルート徳島をチェックアウトし、レンタカーで出発。天気は曇り一時小雨、たまにあられ。2泊3日の中で寒波の影響が最も強く出た日になってしまった。観光メインの日に限ってこんな天気かよ。勘弁してほしい。
高速使って鳴門へ移動して「うずしお観潮船」乗り場に着いた(「うずしお汽船」じゃない方)。事前予約制の小型高速船アクアエディと大型船わんだーなるとがあり、わんだーなるとのチケットを購入。2000円。あの船ですな。
出航するとまず渦潮の発生している地点までしばらく進む。その間に大鳴門橋の下をくぐります。
デッキへ出て鳴門側の景色と海を眺めていたら、乗組員さんが「渦は反対側ですよ」と教えてくれた。いかん、いかん…あわてて淡路島側のデッキへ移動すると、あれが渦かな?ってのがいくつか見えてきた。
渦はいつでも見られるわけではなく、季節・日・時間によって大きくなったり、逆に消えたりするから事前の下調べが肝要だ。当時は中の上くらいの出来かな。
橋と渦潮と帆船の組み合わせがカッコいいね。あの船は淡路島側で運航している「うずしおクルーズ」の船だろう。
歩いて渦潮を見に行ける「渦の道」
かの有名な鳴門の渦潮を実際に近くで見られて満足した。30分の乗船を終えて、次は大塚国際美術館が休館日だったので鳴門公園へ。目的は大鳴門橋の下部を歩ける「渦の道」なる遊歩道だ。駐車場から向かう途中で橋手前の高速道路をまたぐ。
渦の道は入場料510円。わりと距離が長く、往復で30分みた方がいい。
…一番奥まで来た。渦の観察所みたいになっている。さっき船から見た渦はあのあたりだろうか。知らんけど。
足元のガラス越しにも(渦かどうかはともかく)海が見える。巨大建造物としての橋の内部(?)見学にもなってるし、結構面白いスポットだった。
淡路島に上陸して大鳴門橋記念館へ
渦の道を出たら、お次は大鳴門橋を渡って淡路島に上陸。淡路島南ICを出て少し走ると「うずの丘 大鳴門橋記念館」がある。道の駅みたいなものだ。ここの「うずしお科学館」を本格的な博物館だと思って1時間を予定していたら実態はキッズコーナーに近かった。2分で見学終了。
テラスへ出ると「おっ玉葱」なる記念撮影オブジェがある。少し離れた場所から橋と一緒に撮影すると結構いい感じよ。
建物の屋上からだと橋に注目したアングルで撮れる。
さて、軽くおやつでも食べようか。少量でいいし、2階のレストランは混んでるうえにお値段のレベルが自分には高級路線すぎた。テイクアウトの「あわじ島バーガー オニオンキッチン」で肉巻きオニオンリングとクラフトコーラを注文。コーラは甘くなくてスパイシーなドライ味。
寅さんゆかりの四方見展望台
本来はもっと島内を周遊すべきだけど時間がない。あっさり鳴門側へ引き返し、お次は寅さんゆかりの地へ。映画「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」(第26作)のラストシーンに出てきた四方見展望台へ向かう。途中の堀越橋…この橋を遠くから映すシーンがあったみたい…の上から観潮船の港と大鳴門橋方面を眺めて小休止。この頃には晴れ間が戻ってきた。
そして四方見展望台へ。ラストシーンで寅さんがマドンナ・すみれの故郷である奥尻島の水産加工場で働いてた方々と再会したのがここだ。小さな駐車場があります。トイレでは黒猫が清掃のおじさんにかまってもらいたそうにしていた。
展望台からウチノ海を眺める。のどかでいいですねー。来た甲斐があったわ。
映画のシーンと対応付けるなら駐車場を撮影しないといけなかったようだ。あんまり気にしてなくて四方見へ来ただけで満足しちゃたよ。
その後も別のロケ地へ行こうとして道に迷ったりしているうちにスケジュールが押してきたため、あきらめて当館へ向かった。着いたのが15時くらい。
第2章:これが鳴門あらたえの湯だ!
ロケーションにインパクトあり
現地に着いてびっくり。冒頭写真からなんとなくわかるように競艇場の隣だったのだ。車を止めた場所から見える景色も、手前のタンクは温泉施設だろうけど、奥の監視塔みたいなのは競艇場の設備と思われる。
では入館。下足箱ロッカーに靴をしまい、受付でお支払いしてロッカーの鍵を受け取る。800円。受付の向かいに物販棚がございます。
大浴場は2階にある。階段を上りかけたところから1階休憩コーナーを眺めるの図。
2階の休憩コーナーは有料でもおかしくないような立派なつくり。運営システムを把握する余裕がなくて入らなかったが、競艇コースを見下ろす一種の観覧席になっている模様。もちろん舟券は売ってないけども。加えてテレビ・ネット・コミックも完備。
内湯はアトラクション風呂が集まる
脱衣所では受付でもらった鍵番号のロッカーを利用する。分析書をチェックすると「カルシウム・ナトリウム-塩化物冷鉱泉、高張性、中性、冷鉱泉」とあった。泉温21.4℃、PH6.89。加水なし、加温・循環・消毒あり。へー、高張性の冷鉱泉って記憶にないな。
浴室に入ると非温泉の銭湯のような匂いがしてきた。あんまり温泉らしくないなあ…その理由は後でわかる。かけ湯は熱めとぬるめがあって、熱めは本当に熱いし、ぬるめはまじでぬるい。温度差がはっきりしている。洗い場区画にカランは20台。多少の盛況ぶりでも余裕あり。
正直なところ内湯はしっかり観察してない。どうも温泉じゃなくて沸かし湯の気がするなあ。違ってたらごめんなさい。水風呂・電気風呂・高濃度炭酸泉と湯船が並んでおり、一番興味のあった炭酸泉だけ浸かってみた。7~8名分のサイズ。どこもそうであるように炭酸泉は人気があって人口密度は高め。
うん、泡がびっしりと付着しますね。温度もぬるめで好みにピッタリ。これでもうちょい温泉感のあるお湯だったらなー。もしそうなら人気集中しすぎて大変な争奪戦が始まっちゃうだろうけどね。
初見は眺望に驚く露天風呂
露天風呂はどうかな。露天エリアはメインの露天風呂と、やや大きめなれど1名専用的な壺湯が3基。そして眺望がまさに印象的。2階休憩コーナーと同様の競艇コースビューなのだ。いやこれ競艇の観客席でしょ、って感じ。外で舟券買ってから露天風呂に入ってレースなんて見たら興奮で頭に血が昇ってぶっ倒れるぞ。
どうやら男湯だけがこのようなレイアウトで、女湯は競艇コースと反対側のアングルを向いてるようだ。客層の違いを考えたらそうなるんでしょうな。
競艇のことばかりでなく、遠くには大毛島の山や大鳴門橋へ続く高速道路が見えたりして、一般的な意味で眺望を楽しむこともできる。天気が回復して晴れ渡ってきたおかげで一種爽快な気分になるのであった。
露天風呂はしっかり温泉感があってよい
メイン露天風呂は10名以上が横並びに入れるサイズ。加えて左端は3名が寝湯体勢になれるくらいの浅い区画になっている。温度表示のLEDは41~42℃を示しており、浸かってみるとやや熱い。ここのお湯は明らかに温泉ぽい浴感で結構なり。匂いは塩素臭が抑えられて無臭に近いがインク系のアブラ臭を感じる瞬間もある。湯の花・泡付きはない。
壺湯は気泡湯式のがあったりするけど、やっぱりお湯が温泉じゃない気がする。ということでほとんどの時間をメイン露天風呂ですごした。熱めなので長湯ができないなりに、いったんあがれば冬だからすぐクールダウンできるし、近くには休憩用「ととのい椅子」が置いてあるし、浅い区画に入れば熱さは控えめになる。
こうして1時間ほど滞在してミッションコンプリート。朝は寒波でどうなることかと思ったが、あらたえの湯でしっかり温まったんでOK。あとは競艇開催日に露天風呂からレースを観戦しながら舟券を当てて懐が温まれば最高。ってのは夢見すぎか。
おまけ:ぼうぜ寿司で一人打ち上げ
徳島空港でレンタカーを返したら恒例の一人打ち上げをすべく、空港内のレストランに入った。とりあえずビール&おつまみセットと、あとは…徳島ラーメンは前日の夕食とかぶっちゃうから違うのにしよう。肉吸いだとガッツリすぎるかなあ。
ん? ぼうぜ寿司? なんだ? 調べたところイボダイを使った寿司みたい。2個セットで量的にもちょうどいい。よし注文。でこうなった。
枝豆と鳥肉チャーシューとぼうぜ寿司でビール。まあこんなところでしょう。温泉めぐりを始めた頃、47都道府県すべてで「最低1つの温泉宿に泊まる体験をする」という野望を抱いて全国あちこちの温泉に行き、ついに今回の徳島をもって達成した。そのお祝いも兼ねて乾杯。





















