関西で行われる会合に参加するための遠出を魔改造して温泉旅「ウインターチャレンジ2026」第3弾に仕立て上げた。行き先は京阪神なのに「冬の挑戦」は大げさだって?…そうでもない。第2弾に続いて旅行期間が最強寒波の到来と重なり、大雪に警戒せよと各ニュースに脅されていたのだ。最強の寒波がいったいいくつあるねん。
ひとまず新幹線は無事に定刻通り運行されて京都に着いた。会合は夜だから、昼は京都市内の温泉に入っておこうと、なにかで名前と評判を知っていた左京区の不動温泉へ行ってみた。「1日ゆっくりできるラジウム温泉」を謳う通り、休憩室とお風呂を何度も行き来して飲食も楽しみつつ1日のんびりするのがよさそう。
京都北白川 不動温泉へのアクセス
冬はバス便の有無に注意
目の前に地蔵谷というバス停があり、京都駅もしくは三条京阪駅からの比叡山・比叡平行きバスでアクセスできるけれども、冬と夏では事情が異なる。夏ダイヤの期間は「バスで行ってバスで市街中心部へ戻る」ができると思う。冬ダイヤの期間は運休だらけになり、13時台が帰りの最終となる。朝早くから行動しないとバスで戻って来られない。
おじさんは11時頃京都に着いた。こうなると12時台の三条京阪発に乗って13時前後に当館に到着、そこで1時間ほど過ごしたら14時をまわるので最終便を逃す見込み。もう歩いて帰るしかない。
雨も雪も降ってないし道路に積雪もないからまあいいや。帰りは歩こう。覚悟を決めたら気持ちは楽になった。時間に余裕があるため東山の七条まで歩いて豊国神社へ。今年の大河ドラマが「豊臣兄弟!」だから豊臣ゆかりの神社を参拝しておこう。
豊国神社で貴重な展示品を見てから行く
昨今のオーバーツーリズムで大変な混雑…ではなかった。そんなに多くないし日本人がメイン。ちょっと肩透かしなくらいだ。
せっかくだから書院と宝物館を見学しましょうかね。こちらは豊国祭礼図屏風の複製。華やかな金色がいかにも桃山時代らしい(適当)。
こちらは重要文化財の「黄紗綾地菊桐紋付胴服」。読み方はわかりません。
こちらの掛け軸の字は豊臣秀頼公が8歳のときに書いたらしいですよ。
宝物館の見どころは期間限定の特別展示・名刀「骨喰藤四郎」だった。しかし予習なしのアドリブでふらっと入ったせいで価値を認識してなくて撮影しそこねた。見ることは見たんだけどね。人だかりがしてたのはそういうことか。かわりに(無礼千万)、御神像をどうぞ。
その隣には悪い夢を食うといわれる獏にあやかった獏御枕。
あとは先ほどの豊国祭礼図屏風の本物をガラス越しに見るなど。豊国神社の後は清水五条駅から京阪電車で三条へ、そしてバスで地蔵谷へ。左京区市街から比叡山へ登る途中にあり、すっかり山の中な雰囲気だ。不動の心で温泉に浸かるべし
1日ゆっくりできる仕掛け
こちらがバス停すぐ目の前の門。
石段を上がると不動院。ていうか不動院という寺院の境内に不動温泉があるというべきか。
冒頭写真の建物の玄関へ進むと女将さんが迎えてくれて館内の説明が始まった。ひとまず右手の休憩室に通される。そして「こちらを使ってください」と座卓のひとつを示される。滞在中はこの座卓を占有できて、お風呂場と行ったり来たりしながら半日なり1日なりをすごすというスタイルらしい。貴重品を置きっぱなしにするのが心配なら無料ロッカーもある。
さらに飲食もできますよと。メニューを見ると麺類・湯豆腐・寄せ鍋・うなぎ・天ぷら・おつまみ系・お酒など多彩。こりゃたしかに1日ゆっくりすべきだな。1時間ちょっとで出なければならない計画で来ちゃったよ、しまったな~。ちなみに何時間いても料金は1500円。
無色透明のラジウム泉
とにかく主目的である温泉を体験しよう。男湯は玄関からみて左手の奥。館内全般が山の鄙び宿って雰囲気で、脱衣所もまた素朴なつくり。掲示されてる分析書をチェックすると「単純弱放射能冷鉱泉、低張性、中性、温泉」の泉温11.2℃、PH7.45だった。加水の記載なし、加温・循環・消毒あり。浴槽の湯は40℃まで加温しているとのこと。
泉質名から察せられる通り、いわゆるひとつのラジウム泉だ。数値の大小の感覚はわからないのだけれど、ラドン含有量は30.6×(10の-10乗)キュリーだそうな。
浴室内には水+湯の蛇口からなる洗い場が4名分と、それらから少し離れた位置にシャワーが1基。シャンプーやボディソープは洗い場2箇所につき1組ずつな配置。あとは3名規模の浴槽が見える。覗き込むとお湯は完璧な無色透明だった。
ホットな浴室でラドンを吸入せよ
廊下だか脱衣所だかで「飲泉できます」の張り紙を見かけたことを思い出し、湯口から出てくるお湯を直接飲めるという意味ではないのだろうが(コップも置いてないし)、承知でごく少量を口に含んでみた。うん、無色透明無味無臭ってやつですな。※真似しちゃだめよ。
お湯に浸かって観察したところ、お湯に湯の花や泡付きはなく、消毒の塩素臭はほとんど感じない。体感の温度はわりと熱い。40℃より上かもしれない。まあ、あつ湯と呼ぶほどではない適温の範囲だ。最強寒波で冷え切った体を温めるにはちょうどいい。さすがのぬる湯派おじさんもこの時ばかりは暖を求める気分だったのである。熱気で若干もわっとした室内の感じもラドン蒸気欲なのだと思えば納得できる。
本質的に長湯するようなタイプではなく、長さで勝負するよりも1回あたりはそこそこでいいから休憩室を活用して何度も入るのが向いていると思った。今回の自分はちょっともったいない入り方になっちゃうな。
湯あがりに甘味をいただきました
てな具合で豊臣秀長、じゃなくて小一郎、じゃなくて小一時間ほどであがって休憩室に戻った。最初に割り当てられた座卓に座ると、比叡平を経て大津へ続く山中越の道路が見える。帰りはこういう道を歩いて下るわけよ。
夜の会合は酒食込みだから、ここでお腹いっぱいにするわけにはいかない。軽いおやつ程度にしようと「白玉あずき抹茶付き」を注文。雅にいただきました。
ある卓上には次のように瓶入りの温泉水が置かれていて自由に飲める。飲泉できるってのはこのことでしょう。もちろん飲みました。普通に飲みやすい味。
こうして70分ほどの滞在となった不動温泉。ラジウムパワーを充電し、会合本番に向けて体調を整えたのであった。
おまけ:京の知の拠点にて
帰りは市バスの起点がある北白川仕伏町まで約2kmの歩き。不動温泉の隣の温泉宿「えいせん京」を横目にさあ出発。
すぐに現れたのが身代り不動尊。
歩いた区間は歩道も路肩もまともにないところが大半だった。わりと頻繁に車が行き交うので危ないし、おすすめはできません。
身代り不動尊のご利益で無事に仕伏町へたどり着き、市バスで向かったのが百万遍。残り時間でどこか見学するとして「銀閣寺とかじゃ普通だなー」と、ひねくれて京都大学総合博物館に目をつけたのだ。400円。これで俺も天下の京都大学に入ったぞ!(入学とは言っていない)
フラッシュを控えれば館内撮影可。展示物は自然史・文化史の分野が中心。
触って楽しめる系は技術史のコーナーにちょっとだけあった。
お土産売店で総長カレーってのを買ってみた。わしが京大総長、江田島平七である!
はい、おつカレー。最後は出町柳まで歩いて鴨川デルタを記念撮影しましたよと。
じゃあぼちぼち会合の会場に移動しますかね。※めちゃくちゃ飲んだ。





















