地獄の猛暑を少しでも忘れたい。そんな思いで向かった夏の信州遠征2日目は、蓼科から上田方面へ移動した。あのへんは何度か訪れていて、ぬる湯のあてがあったのである。こうも暑いと外を歩きたくないし、ぬるい温泉に浸かってのんびりしてる方がいい。
なので昼の立ち寄り先にもぬる湯を選んだ。これまで未湯だった大塩温泉共同浴場だ。かの霊泉寺温泉~鹿教湯温泉の中間にあり、地元民密着型の共同浴場ながらも各地からぬる湯好きが集まってくるらしい。ネットで事前調査した限りではそんな印象を受けた。
実際、常識的にふるまう限りは観光客でも問題なく利用できる雰囲気。14時開場直後は特にぬるく、浴感にもすぐれており大変結構だ。
大塩温泉共同浴場へのアクセス
北八ヶ岳ロープウェイで坪庭へ
公共交通機関を利用するならJR上田駅から鹿教湯車庫行きの路線バスに乗って約1時間の大塩温泉下車。本数はかなり限られるので注意。バスで行く→温泉に入る→次のバスで別の場所へ離脱、をスムーズに実行するのは難しいかもしれない。
おじさんはマイカーなので融通が利く。奥蓼科の渋御殿湯をチェックアウトして、まず向かったのが北八ヶ岳ロープウェイ。2年前の遠征では天気に恵まれずあきらめていたから、そのリベンジだ。くもりに近い天気だが、山頂がすっぽり雲を被っているわけじゃない。今日はチャンスだ。
このような山麓駅からロープウェイに乗って、
はい山頂駅に着きました。
北アルプス一望とはいかないまでも、ガスって真っ白な世界じゃないだけまだいい。南八ヶ岳と南アルプスの始まりらしきところはなんとか見える。
山頂駅からすぐに始まる坪庭という一帯の遊歩道へ進む。坪庭では季節ごとにいろんな高山植物を楽しめるらしい。1周30~40分で高低差もそんなにきつくないから気軽にチャレンジできる。
でも植物の知識がないから、どれがどれだか、わからんのよ。
どちらかというと下のような遠景に注目がいきがちになってしまう。ゴツゴツした岩が結構多くて、なんとなく浅間鬼押出し園を連想した。実際は全然違うでしょうけどね。
麦草峠まで、ただ往復した
山麓駅まで戻ってきてもまだ時間が余り気味。当湯は14時開場なのだ。そこで過去に佐久側からアプローチした白駒の池まで蓼科側から行ってみることにした。途中の日向木場展望台から見た景色がこちら。
おそろしいことに、麦草峠も白駒の池も観光客だらけで駐車場はみっちり埋まってる。空く気配もない。メルヘン街道の走破実績を両方向からつないだぜ、という自己満足を胸に、すぐさまUターンしてとんぼ返り。いったい何しに行ったんだろ、なんて考えちゃいけません。
あとは素直に大塩温泉まで直行。
ぬる湯の良さをしみじみ感じる大塩温泉共同浴場
開場直後の非加温時間帯を狙う
最初に補足しておく。上田の大塩温泉をネットで調べると、今回の共同浴場とコミュニティセンター西内という公民館内の温泉施設が出てくる。うっかり混同しそうなので注意されたい。ここで取り上げるのは鹿教湯温泉寄りの方、国道254号沿いでなく一本奥へ入ったところにある、大塩温泉館とも呼ばれる方だ。施設隣地の未舗装駐車場から眺めた景色がこちら。
入館すると受付は無人だった。料金箱に250円を投入して先へ進む。ちょうど小銭を250円分持っててラッキーだったな。さもなければコンビニを探して小銭を作らなければならないところだった。
分析書は脱衣所内か外の壁に貼ってあった気がする。「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉、低張性、弱アルカリ性、温泉」と書いてあった。加水・循環なし、加温・消毒あり。ネットの情報によると14時開場直後は加温がなく、時間が進むと加温が始まるらしい。今は14時5分くらい。ぬる湯を狙うにはちょうどいい。
大小2つの浴槽に無色透明湯
浴室にはすでに先客がいた。お早いですな。洗い場はシャワーのないカランが4台で、シャンプーや石鹸は置いてない。浴室は一般の銭湯のような雰囲気であって、木造の湯小屋だとか鄙びた湯治場感だとかではない。
奥に小浴槽と大浴槽が並んでいる。小浴槽は詰めれば2名だけど普通は1名ずつかなというサイズ。すでに先客が浸かっていた。そちらは後ほど機会をうかがうことにして、大浴槽へトライしてみましょう。
大浴槽は全員が足を伸ばして入ると6名サイズ。体育座りして詰めればもう少しいける。お湯の見た目は無色透明。湯の花は意識されず。匂いは無臭に近い中で少しだけ石膏臭らしき感じがする(気のせいかもしれない)。ふんわりとやさしい浴感がいいですね。
豊富な泡付きがすばらしい
体温と同じくらいのぬるいお湯だからいくらでも居続けられる。のぼせそうになって途中であがって浴槽外でクールダウンする、というような行動を取る必要がない。その気になれば30分でも1時間でも浸かり続けることができてしまうのだ。これはやばい。
しかも肌がなじんでくると泡付きがすごいことになってくる。おじさんは天然の泡付き豊富な温泉が大好物なので、心の中でガッツポーズを繰り出した。お湯の新鮮さの証明って感じがするんだよね。あと二酸化炭素の泡ではないにせよ、プチプチ弾ける際のマッサージ効果みたいのはありそう。
20分ほどしたら明らかに温かいお湯の塊が時々ぶつかってくるようになった。加温が始まったのか?…でもまだトータルでは全然ぬるい。浴槽全体を温めるには時間がかかるようだ。こちらとしては好都合ですがね。
30分、40分、と時間が過ぎてもまだ大浴槽に浸かっていた。だってぬる湯なんだもん。まだ14時台なのに早くも浴室内は6~7名の客でにぎやかになってきた。どうみても常連ぽい地元の方がメイン。世間話に花を咲かせている。
小浴槽も同じくらいにぬるい
そうこうするうちに、ずーっと独泉されていた小浴槽が空いた。すかさず1名が入り、5分ほどで出ていく。周囲の反応を見ながら、じゃあ次は不肖ワタクシが入らせていただいてよござんすか、という空気感を漂わせつつ小浴槽へ移動。
浸かってみると、冷たいとか熱いとかはなく、大浴槽との違いがわからなかった。予想するに、ずっと加温しないままの非加温浴槽じゃないかな(確証はない)。14時台だと大浴槽との温度差は感じられない。
というところまで体験して、トータル50分ほどであがった。こんないいぬる湯に250円で入れちゃうなんて、うらやましすぎる。加温の効果が何時頃からどれくらいの温度まで発揮されるのか次第だけど、ぬる湯を期待するなら早い時間帯をおすすめする。










