房総アドリブ観光 - 清澄寺~大山千枚田~野島崎~洲崎

野島崎 房総最南端碑
この夏の房総半島旅行は、観光に関してはほとんどアドリブだった。なにせ異常に長引いた梅雨のせいで終日雨を想定して行動しなければならなかった。実際は途中で晴れてきたりもしたけど、出発前からそんな嬉しい誤算をあてにすることはできない。

なので「次はえーと、ここ」「降らないんだったらあそこ行ってみようか」と、テーマも経路上の合理性もなく行き当たりばったりで進んでいくことになった。そんな中から2日目に訪れた清澄寺・大山千枚田・野島崎・洲崎を取り上げる。

鴨川のお寺と棚田

清澄寺で厄払い

旅の2日目は養老渓谷から館山洲崎付近まで移動する。まず外房の海沿いへ出てみようということで鴨川へ抜ける県道81号に入っていった。個人的には七里川温泉の前を通り過ぎたことがポイント高い。千葉では貴重な硫黄泉の源泉かけ流し&囲炉裏で焼き物を楽しめる温泉宿として知られている。日帰り入浴可。今回は立ち寄らなかったが、いつか体験してみたいもんだ。

一方で県道81号の道路状況は初見ドライバーにはかなり厳しい。崖と川に挟まれて車1台分の幅しかない道が延々続く。ところどころ待避所がないわけじゃないが、本当に車幅ぎりぎりみたいなカーブもあったし、対向車が来ないかとヒヤヒヤし通しだった。

怖い区間を抜けると清澄寺の案内板が見えたので寄ってみることにした。日蓮聖人ゆかりのお寺だ。なお我らの中に日蓮宗徒はいない。
清澄寺
ほとんど誰もいなくて静寂な空間。本堂でお参りすると、厄割り玉という小さい球形の陶器(?)が目に留まった。不安や悩みを念じながら玉に空いた穴に息を吹き込み、本堂脇の厄割り石にぶつけて割るとお祓いになるとの由。コロナ退散を念じて力いっぱいぶつけておきました。

眺めると気分が晴れる大山千枚田

その後はいったん海沿いへ出ながらも鴨川市街で県道34号(長狭街道)に折れてまた内陸部へ。目指すは大山千枚田。案内板や他の車の動きを見ながら行けば何の問題もなかったはずなのに、カーナビの指示を盲信し、最後のアプローチで大山不動尊を経由する裏ルートに入り込んでしまったため、またしても狭隘道路に苦しめられることとなった。主流のルートならそんなに大変ではない。

緑の棚田が広がる見事な光景は大変印象的で、苦労して来た甲斐があったというもの。まあルート選択ミスによる余計な苦労だが…。実際は下の写真よりもはるかにパノラマ感あり。のどかで見晴らし良くて気分が晴れ晴れするし、いいところですね。
大山千枚田
さて喉が渇いたしお茶するか。すぐ近くの「棚田カフェごんべい」にこんにちは。棚田で作ったお米のおにぎりやライスバーガーが売りなのかな。と思いつつ我々はお腹空いてないのでジュース・コーヒーのみですまんす。他に米麺やお土産用のお米や朝採れ野菜があった。

長狭米としてブランド化しているうえに棚田の米とくれば、おにぎりに人気が殺到するのも無理はない。当時も昼前なのにすでに売り切れてた。興味はあるので、お腹に余裕がある時に早めに来て食べてみたいもんだ。


房総半島最南端・野島崎へ

立ち寄り必須の野島埼灯台

大山千枚田を出発したら千倉までワープ。道の駅「ローズマリー公園」で休憩しつつ房総半島の南端・野島崎へ向かう。しばらく走るうちに白い灯台が見えてきた。

灯台前はお店が並ぶロータリーみたいになっていて車を置ける雰囲気ではない。隣の無料駐車場を利用しよう。そこから数分歩けば灯台前につく。これが野島埼灯台だ。
野島埼灯台
中へ入るには参観寄付金という形で300円。また当時はマスク着用必須で、マスクがない観光客は入場を断られていた。我々は問題なく入場して灯台内部の螺旋階段を上っていった。77段あったかな。結構つらい。城の天守閣と一緒で最後にほとんどハシゴのような急階段が2箇所ある。

そうしてついにゴール。3年前の犬吠埼灯台とあわせて、千葉県の「のぼれる灯台」を全制覇したぞ、やったぜ。いささか調子こいた気分で南の方角を望むおじさん。心はいつも太平洋ぜよ!
野島埼灯台から見下ろす太平洋
で、下りてきました。灯台の隣には展示室的な建物もあり、目立つ展示物としては光の色が次々に変化する巨大なライトなど。
野島埼灯台に展示されていたライト

最南端は恋人の聖地?

その後は灯台の上から見た南の方角へ歩いてみた。道の途中に「伝説の岩屋(源頼朝の隠れ岩)」なるいわくありげな岩のくぼみがあり、近くへ寄ってみると、なんだこれ? タコ? ドラクエに出てきそうな造形の海神様だった。
野島崎 伝説の岩屋
しばらく進むと冒頭写真の「房総半島最南端の地」碑にたどり着く。おー来たか。昨秋に四国最南端の足摺岬、今年に入って伊豆最南端の石廊崎にも行ってるからな。最南端の岬を目指す運気になっているようだな。知らんけど。

最南端の碑のあたりから南を見るとこのようになる。海の前に人の身長を超える高さの岩がドーンと立ちはだかっている。岩の上に登っている人たちもいた。登っちゃいけないこともないようで、なにせ岩の上にベンチが据え付けてあってカップル御用達の場所と化していたし。
房総最南端の景色

素朴な展望所・洲埼灯台

この日最後の訪問は宿泊する旅館から近い洲埼灯台。公共の駐車場はない模様で、付近の民家がやっている駐車場を利用した。200円。灯台まではちょっとした階段を上がっていく。1日分の疲労に加え、予報に反して晴れ間が出てきて蒸し暑くなったことで思った以上にしんどかった。

ふー、やっと着いた。これが洲埼灯台だ。中には入れない。
洲埼灯台
ここは野島崎ほどの大きさ・広さはなく観光地化されてもいない。それでも南西~北方向を広く展望するスペースが設けられていて景色を楽しむにはちょうどいい。
洲埼灯台 展望所からの景色
海を挟んだ対岸は三浦半島だろうか(自信なし)。一応は、こっちの方角に伊豆大島、こっちに富士山…といった説明板がある。野島崎と違い、広い太平洋というよりは東京湾・内房を意識させる景色であった。これにて2日目の観光はおしまい。

朝の養老渓谷は雨だったけど、その後は天気予報が外れて曇り~晴れで傘をさす場面なし。終日雨、下手すると大雨をも覚悟していたことを思えば、はるかに良い方へ転がった。お天気に対して厄割り玉が効いたか。