歴史とロマンの街にあった鉄分補給基地 - 小樽市総合博物館

小樽市総合博物館
小樽観光といえば、運河と倉庫群、ガラス細工やオルゴール、ノスタルジックな建物が並ぶお土産店街、等々。しかし我らおじさん連中がそんなムーディーなところへ行くわけがない。

梅雨が開けて急に暑くなった頃、北の大地に集結した旅のメンバーが迷わず向かったのは、小樽市総合博物館。いや、なんか鉄道関係の展示が充実してるっていうもんでね。

我々は決して鉄ちゃんではないが、それでも「これはすごい」と思わされる内容だったし、1時間では到底見きれないボリュームだった。いいところを選んだねと自画自賛。

廃線跡地にできた博物館

旅の2日目、積丹半島めぐりを終えた我ら一行は次の宿泊地である札幌を目指す。でも札幌に着いたら夜景を見るつもりだったから、夕方あいた時間に小樽で少し寄り道していくことになった。

そうして決めた訪問先が小樽市総合博物館。鉄道関係の展示には定評があるようだ。異議なし。

場所は街の中心部から少し北の外れになる。小樽駅や運河のあるエリアと水族館のある祝津との中間地点くらい。旧国鉄手宮線(廃線)のターミナル・手宮駅の跡地だそうだ。

駐車場に着くと、道路を挟んだ向かいに手宮洞窟保存館の建物が見えた。あいにく時間もなかったし、こちらはパス。そもそも主目的の博物館見学に費やせるのが閉館までの1時間しかない。さくっと行こう。
手宮洞窟保存館
小樽市総合博物館は、ここ本館以外に運河館というのもあるが、場所が離れた運河エリアだから時間の都合でパス。本館のみの見学料金400円を払って入場。出入口が駅の改札みたい。
本館の出入口

鉄の充実度が半端ない小樽市総合博物館

鉄まっしぐらの屋外エリア

入ってすぐのホールに蒸気機関車「しづか号」。その来歴はよくわからないけど、いきなりワクワクしそうなやつをぶっ込んできたね。
しづか号
我々の中では随一の鉄分多めのメンバーはいささか血湧き肉躍る様子で、順路を無視して奥の扉から屋外エリアへと足早に立ち去った。こいつは何かあるに違いない、と自分も後を追う。
屋外エリアの鉄道車両展示
キターーー! なるほど、モノホンの車両群が展示されていたってわけか…いやまあ、実のところは車で通りかかった時点でチラチラ見えてましたけどね。こりゃあ鉄道好きにはたまらんでしょう。

雨ざらしの車両は錆びたり朽ちかけていたりしているが、見学に支障はない。外から見るだけでなく車両内に入ってみることもできた。うん、昔はこんな風だったね。
車両内部
目を転じると転車台と、向こうの車庫からやけにレトロな車両が顔をのぞかせていた。あそこまで歩いていくのが面倒だなあ。と思ってしまうくらいに広い。
転車台と車庫
とにかく広い。すべての車両を見て回ろうとすれば、かなりの距離を歩くことになるし、車両内をつぶさに見ていたらいくら時間があっても足りない。そもそもまだ屋内エリアをろくに見ていない。まずはそっちからだなと、いったん館内へ戻った。

深すぎて中身はわからないが、とにかく濃ゆそうな屋内展示

最初にちらっと見たしづか号の客車内部はこんな感じ。リッチな雰囲気だから1等車かな。
しづか号の客車内部
その近くに展示されていたのは鉄道職員の制服。なぜか銀河鉄道999の車掌さんを思い出す。
職員制服の展示
順路に沿ってさらに進むと、その筋のマニアが喜びそうなやつ。
マニアが喜びそうなプレート
その筋のマニアが喜びそうなやつ・その2。
マニアが喜びそうなプレート
文献史料の類もたくさんあった。主に資源運搬用で簡易なのが多かったとはいえ、北海道にあれだけ鉄道網が張りめぐらされてたとは知らなかった。現在の旅客路線なんか網の目とはいえない、すごいスカスカだもんね。しかもそれすら維持が危ういという。

2階は科学館

順路を一周してきたら2階へ上る階段が目についた。2階は科学館という位置付けらしく、部屋の一つはいかにもそれっぽい。凸・凹面鏡の不思議な見え方とか何かのパズルとか。
科学館
鉄道と絡めたコーナーもあった。手回し発電で模型列車を動かすとか、トラス構造・アーチ構造云々とか。

もう一つの部屋は企画展のコーナーで、当時は「星コレクション」と題して昔の鉄道風景の写真が多数展示されていた。

再びの屋外探索でお腹いっぱい

再び屋外エリアへ出てみたら日が暮れて暗くなってきていた。遠くに貨物列車が見える。
貨物列車の展示
やっぱり広すぎて回りきれない。かいつまんで見た中から特に取り上げるとすれば、個人的には電気機関車の内部かな。メカメカした制御モジュールの雰囲気は船舶の機関室を連想させる。
電気機関車の内部
屋外には鉄道資料館なる建物もあったのだが、余裕がなくてパス。あっという間に17時閉館の時間がやって来た。1時間だと薄味加減でさらっと見て回るのが精一杯。各展示の説明をじっくり読み込んだり、屋外エリアをくまなくじっくり見学していたら、倍の時間がかかってもおかしくない。

鉄ちゃんに限らず一般の方でも楽しめる博物館だと思うし、大人より子供が喜びそうな展示も多い。誰でもお腹いっぱいになって帰るだろう。


おまけ:朝里ダムと札幌の夜景

ループ橋を上って行く朝里ダム

小樽市総合博物館を離れた我々は、次に朝里ダムへと向かった。朝里川温泉を抜けてループ橋をぐるーっと登った先に駐車場があった。車を降りてダムとご対面。高さ70m級の重力式ダム。
朝里ダム
ここは天端を歩くことができる。天端から下流方向を覗き込んでみた。ループ橋やテニスコートが見える。
朝里ダム下流側とループ橋
上流側のダム湖はこちら。
朝里ダム湖
なお、朝里ダムのあちこちに「ブギウギ専務」「ダムLove」云々の文字や写真が見られた。後日の調べによれば北海道ローカル番組の関係らしいが、自分はダム業界にも北海道の番組にも詳しくないので前後の文脈はわからない。

大倉山ジャンプ台から見る札幌の夜景

小樽を出て札幌の大倉山ジャンプ台展望台に着いた。最初は藻岩山に行く予定だったのを体験者のコメントと混み具合の予想から大倉山に切り替えたのだ。

スキーのジャンプ台の横でリフトが運行されている。夏季は18時で終了するところ、当日は特別に21時まで延長される時期に入っていた。ラッキー。往復500円。

最大の見所である展望台の屋上はまだ人が少なくてありがたい。函館山みたいな激混みだったらどうしようかと思った。ただし肌寒い。それに蚊がたくさん飛んでます。体質によっては刺されまくるかも。
大倉山から見る日没前の風景
いよいよ日没。ベストな時間帯とはいえ素人のスマホ撮影じゃ絵葉書レベルのは撮れない。まあこんな程度で。肉眼ではもっときれいに見えた。中央上部の灯りの筋が札幌大通である。
大倉山から見る札幌の夜景
適当に満足したところで下山。ライトアップされたジャンプ台が本日最後の1枚。
大倉山ジャンプ台のライトアップ
いやー、積丹から小樽から札幌の夜景と、盛りだくさんな1日だったな。ほどよく疲れて今夜はぐっすり眠れそうだ。


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