ああ無情…「変」の一字で表したい2022年を振り返る

良い年をお迎え下さい、除夜の鐘
「戦」の1文字に象徴される2022年もいよいよ残すところあとわずか。各位におかれましてはどのような文字があてはまる1年であったろうか。個人的には生活環境にいろいろ変化があったので「変」かな。決して変なおじさんだからではない。

そこには変化だけでなく変調という意味も含まれる。国際情勢の変調・物価の変調・金融市場の変調・エフフォーリア(競走馬)の変調・ブログの勢いの変調…なんかメタメタにやられ続けた1年だったなあ。

北条義時のごとくメンタルに変調をきたしかねない逆境の中で救いとなってくれたのが泰時、じゃなくて温泉であった。やっぱり温泉はいい。心も身体もぽっかぽかですわ。

2022年を振り返る

あえて近場に注力した年

今年の温泉旅行を振り返ってみよう。行き先としては概ね関東甲信越+静岡+福島くらいの範囲に収まっていて、遠くの県へはあまり出かけなかった。べつに原点回帰とかいうつもりはない。年初からのオミ旋風を考慮して、仲間内のグループ旅行については、今年は関東近県で車を出せる範囲にしておこうと決まったのだ。複数人分の航空券や新幹線の手配が絡むと、急な変更やキャンセルがなにかと面倒だからね。

その流れの中で一人旅も近県方針に寄っていった結果、行動範囲は前年よりはるかに狭まった。久しぶりに北海道に行かなかったし。遠くと言えるのは香川南九州くらいじゃないか。

ただし未踏(未湯)県をいくつか減らすことができて、全都道府県の温泉宿に泊まるという野望まであと1県を残すのみとなった。最後の県についてもクリアすべく計画が進んでいる。未湯県がちっとも減らなくて焦った時期もあったが、ここまでくればコンプしたも同然でしょう。遠大なライフワークにならなくて良かった~。

来年は再び行動範囲を広げる予定。といっても国内限定で海外への志向はない。

「鎌倉殿の13人」が近年稀に見る傑作

唐突ながら大河ドラマに言及しておきたい。巷でも評価が高かった「鎌倉殿の13人」。いやまじで面白いっす…ストーリーじたいは陰惨なので面白いという表現が適切かどうかはわからぬが。戦国時代や幕末はともかく、鎌倉時代には全く興味がなくて「いい国作ろう」くらいしか覚えてなかったのに(おじさん世代だと1192年なのだ)、ドラマのおかげで歴史上のイベントとか武将の名前とか、一気に解像度が上がった。

上総介殿を偲ぶ名目で房総へ行ったり、蒲殿退場の折には修善寺へ行ったりしたなあ。さすがに退場した全員分をやったらキリがないので、温泉遠征の大義名分に掲げたのはこの2回。しかし他の遠征でも「ここは安達盛長ゆかりの地だったか」「なんとこれは畠山重忠公の!」など、旅先で見た事物を登場人物に結びつけることが何回もあった。

そこまで入れ込むなら本丸の鎌倉へ行けよって話だが、鎌倉だと湯めぐりができないので…結局は温泉へ行きたいだけの奴。ちなみに来年の大河は徳川家康だ。舞台は江戸・三河・駿河あたり? クライマックスは関ケ原か? いい温泉あるかな。


おじさん、新たな武器を手に入れる

もともと自分はペーパードライバーで、一人で温泉旅行するときは車を使わないで鉄道+バスを前提に組み立てていた。やがて行動範囲が広がるにつれて、飛行機+現地でレンタカーのようなパターンを使うようになり、次第に運転に慣れていった。やっぱり湯めぐりには車があると便利ですね。

そしてついに新しい武器を手に入れた。いろいろ紆余曲折あってマイカーを持つことになったのだ。実にさまざまな事情の絡み合い+近場の温泉遠征に活用できるからメリット大きいんじゃない? と考えて決断した。この展開には我ながら驚いている。決して小さくはない初期費用+維持費をよく投じる気になったな。今を楽しみたいアリの欲が老後に備えたいキリギリスの心を上回ったというか。

おかげで来年以降の夢が広がった。すべての温泉地が鉄道+バスで行けるとは限らない。駅から非常に遠くてタクシーだと超高額、あるいはタクシーを呼ぶことさえ難しい地域もある。駅まで送迎してくれる旅館は多いけれど全部が全部じゃないし、何名以上とか連泊のお客様のみといった条件付きの場合もある。

また、昼に温泉Aに入浴したあと観光スポットBに立ち寄って夕方に泊まり先の温泉旅館Cへ着きたいと構想しても時刻表の都合でうまくつながらない、つまり公共交通機関だと湯めぐり&観光がスムーズにいかないことは多い。こうした事情であきらめていた旅程を実現できるようになると考えればメリットは十分だ。※毎回レンタカーの方がトータル安いよ、などとツッコんではいけません。

雪道と夜道は走らない、を肝に銘じつつマイカーを活用していきたい。


個人ブログ時代の終焉

本ブログに関してはアクセス数の観点でいうともうメタメタのダメダメだ。2022年の株式市場なみに冴えない。飽きられたとか質が低くて埋もれたとかはもちろん考えられるにせよ、検索流入を期待したテキスト主体の個人ブログそのものがオワコンという要因も大きいと思う。

動画・SNSへのシフトがいよいよ本格的に進んだんでしょう。しかし旅先で動画を撮影して編集してアップする、ってのはかなり手間もかかるしハードル高いな。沈みゆく小舟を承知で今のスタイルを続けますよ。

それはまだいいんだが、公開した記事がGoogleにインデックス登録されない(=クローラーに無視される=下位でもいいから検索にヒットする状態にしてくれない=インターネットに存在しないも同然の状態で放置される)のが一番納得いかない。一時期インデックス未登録記事が一気に減って期待したのもつかの間、Googleさんがまた放置モードに戻ってしまい、未登録記事が再び積み上がっている。どうにかならんの。


気を取り直して2023年を展望する

では来年を展望してみよう。「人生で一度は行きたいシリーズ」企画を一緒にやっている仲間内ですでにいくつかの計画が立ち上がっている。もう関東近県縛りはない。やってやるぜ。

合間に入れるであろう一人旅の方も行動範囲を広げるとともに、近場の場合は上に書いた通りマイカーを利用したパターンが増える見込みだ。やってやるぜ。

お金と時間と気力体力のいずれが欠けても趣味の遠征はできない。自重しすぎれば機会を失うだけだし、無理をすれば後で苦しくなり継続できない。そして残された時間の問題…迷って先送りにしたことはもう一生実現不可能、くらいに考えるべき年齢に差し掛かってきている。最適なバランスを見極めることが重要だ。なんて細けえことはいいから温泉に入りたいですな。それでは良いお年を。