ぶらぶら歩いて回るのにちょうどいい、草津の定番3点盛り

西の河原公園
草津よいとこ一度はおいで、というわけで春のグループ旅行で初めて当地を訪れた。草津のシンボルといえば湯畑。周辺を旅館・土産物店・共同浴場・湯もみショーの会場が取り囲むように立ち並び、つねに老若男女でにぎわう。

しかしもちろん見どころはそこだけではない。本記事では湯畑から徒歩で行けるけど少し離れたところの観光スポットから、西の河原公園・片岡鶴太郎美術館・草津熱帯圏を紹介したい。どれも定番といえば定番だが。

自然のパワーを見出す、西の河原公園

シーズン最終期のスキー場を通って

西の河原公園。旅行先が草津でここに行かないってことはないだろうと思われるくらいのド定番。湯畑からだと、たくさんのお店が並ぶにぎやかな西の河原通りを10分くらい歩くと着く。

だが我ら一行は1泊目の宿・杓凪華から朝の散歩コースとして行ってみた。西の河原公園の裏から入るような形である。まず宿を出て草津国際スキー場の天狗山レストハウスの前を通過。
草津国際スキー場 天狗山レストハウス
ゲレンデは人工雪との合わせ技でまだ何とか滑れる状態。スノーボーダーがぱらぱらと斜面にいるのが見えた。

途中から看板にしたがって木立の中の遊歩道を進むが、階段や坂道をどんどんどんどん下っていく。スキー場のあたりと西の河原公園とではかなりの高低差があるようだ。これ、帰りは相当苦労しそう…。

賽の河原の雰囲気

しばらくひたすら下ると、おー見えてきた。
西の河原公園 足湯
裏から入った場合、まず目につくのは大きな円形の足湯。開放感があって気持ち良さそうですな。上から見るとお湯が緑色をしているのがわかる。まあ近くで見ても緑色なんだが。

西の河原公園は川に沿って整備されており、川を流れるのはご想像の通りお湯。河原の石はお湯の成分で白くなってしまったと思われ、まさしく賽の河原といった雰囲気だ。

ところどころ、お湯が湧き出して小さな池のようになっている場所があり、あふれた分が川に流れ込んでいる。そのまわりの石は硫黄を思わせる黄色味を帯びた白や、どぎつい鮮やかな緑色がこびりつき、成分の濃さを主張していた。
西の河原公園 緑色がこびりついた河原

ビジターセンターで源泉について学ぶ

公園の一番奥は西の河原露天風呂。だだっ広い、お試しの価値ありの露天風呂だ。我々は時間がなくて入らなかったが都合がつけば入ってみたかった。利用料は600円。

露天風呂の手前のちょっと高台にあるのが草津ビジターセンター。入場無料。受付の方が草津温泉について熱心に説明してくれたのが印象的だった。なんでも草津には源泉が6つもあるそうだ(湯畑・白旗・煮川・地蔵・西の河原・万代鉱)。先ほどの露天風呂は西の河原源泉を引いてるかと思いきや万代鉱源泉だった。
草津ビジターセンター
ほかに湯畑を囲む道のデザインは岡本太郎だとか。なんか話のほうの印象が強くて館内はどうだったかの記憶のほうがいまいち…たしか草津の地質・地形・植生・生態系の説明や展示だったな。

鳥居が並ぶ稲荷神社

ビジターセンターを出てしばらく進むと、赤い鳥居がたくさん並んでいるのが見えてきた。草津穴守稲荷神社だ。お参りはしてません。長い上り階段に怖気づいてしまったため。
草津穴守稲荷神社
そうしてぶらぶら歩いていって公園の表口に着いたら片岡鶴太郎美術館があった。ここは後で来ようと話して宿へ戻り、朝の散歩は終了。

なお、しゃくなげ通りとベルツ通りの交差点に西の河原公園駐車場がある。結構広いのはいいとして、公園のすぐ近くってわけじゃない。5分くらいは歩くからそのつもりで。


鶴ちゃんの才能を再発見する、片岡鶴太郎美術館

写真撮影OKの美術館

お次は片岡鶴太郎美術館。宿をチェックアウトしてバスターミナルまで車で送ってもらった後は、徒歩で湯畑から西の河原公園入口を目指す標準的なルートをたどって到着。1時間ばかり前に通り過ぎたばかりの場所へ反対方向からのアプローチでまた戻って来るというのは、なんだか不思議な感覚であった。
片岡鶴太郎美術館
当館はお隣の草津ホテルの関連施設らしい。入館料は草津ホテル宿泊者が500円、一般950円。ただしカフェ&売店コーナーは無料で入れる。

美術に造詣があるわけじゃないが、まあ観てみようかということで入場。動画はダメだが写真撮影はOKと受付で言われた。ほほう、結構珍しいパターンではないか。

鶴太郎自身に重なる多彩な色使い

鶴太郎といえば最近はヨガの人と認識されているかもしれないけど、おじさんにとっては、プッツンきてるとか、九官鳥のキューちゃんとか、浦辺粂子ですよとかのギャグで一世を風靡した、コメディアンの印象が強い。

それが心を動かされる結構な絵を描くのである。ぱっと見はヘタウマ絵手紙っぽく、しかしそんなわかりやすいカテゴリには収まらない。うまい言葉が見つからないっす。
片岡鶴太郎美術館 展示された絵
あと色使いが鮮やかというか、色彩を多用する。1体の魚や鳥に陰影とかじゃなく赤・緑・青を当ててみたりとか。それが不協和音とならずに調和しているように感じるから不思議だ。作者の一見すると無節操で多彩な活動を象徴しているような気がするのだった。

中は2フロアあるもののそれほど広くないから時間はかからない。所要時間や作品数をもってコスパを語られちゃうと身も蓋もないから、そういうことを気にしないで鑑賞するのが吉。


ぶっちゃけた工夫で頑張る、草津熱帯園

いきなりのサル山

お次は草津熱帯園。旅の3日目に行ってみた。西の河原公園とは反対方向、共同浴場の大滝乃湯がある方角。湯畑から歩くと10~15分といったところ。無料送迎マイクロバスも頻繁に巡回している。
草津熱帯園
伊豆熱川にバナナワニ園てのがあって(昔行ったことがあるけど記憶がもう薄れてる)、たぶんそれと同様の温泉熱を利用した動植物園なんだろうと予想しつつ入場。大人1000円。

まず見えてくるのがサル山。雪を被った箇所もあったがおさるは元気に動き回っていた。近くではおさるの餌を売っている。
草津熱帯園 サル山

複雑に入り組んだ順路

その先に本館がある。館内は順路が上ったり下りたりクネクネ曲がったりしていて、なかなかに複雑。展示されている各個体をいろいろな角度から見せると同時に「たくさん見た感・ボリューム感」を演出するおもしろい工夫だ。

熱帯園と聞けばすぐに思い浮かぶワニ。やっぱりいた。
草津熱帯園 ワニ
暖かいところが好きな爬虫類の類がやはり多い。こちらは亀とフラミンゴ的な鳥。
草津熱帯園 亀とフラミンゴ
こちらはイグアナ。イグアナよりも張り紙のぶっちゃけたコメントに目が行ってしまう。
草津熱帯園 イグアナ
当園は結構苦しい経営状況のようなのだが、一方でなんとか立て直そうといろいろな取り組みをしている中で、ヘビとの記念撮影のように「普通じゃないぞ」と心に引っかかる、ちょっと突き抜けたセンスが出てきているのではないかと想像。各所にあるぶっちゃけコメントもその流れの中にあるとみた。

SNSやスマホアプリなど新しい感覚を取り入れようとする姿勢もうかがえるし、若いスタッフのアイデアをいろいろ試しているんじゃないかな(想像)。どうでしょう。

園のトップアイドル・カピバラとご対面

生き物に視線を戻すと、当園随一のアイドルはカピバラであろう。ちょうど赤ちゃんが生まれて間もなくの頃で、会ってみたかったのだけど、残念ながら諸事情で公開中止になってしまっていた。

また、凶暴化して仲間を襲うようになってしまったと怖いぶっちゃけコメントされていた1頭だけは、別の檻に隔離されていた。カピバラの世界も大変そうだ。

100円でキャベツひとつかみを買ってカピバラに与えることができる。思い出づくりにやってみた。が、ちょうどエサの時間が始まった直後で、こちらのキャベツには見向きもしねえ。だーいしっぱーい。
草津熱帯園 カピバラ
キャベツの処遇に手間取るうちに他のメンバーからずいぶん遅れを取ってしまったため、残りは駆け足で通過。本館を出たところで追いつくと、そこにはラマがいた。当園のラマはめったにツバを吐かないそうだから安心ね。
草津熱帯園 ラマ
これにて草津熱帯園見学は終了。


もちろん草津の見どころは他にもたくさんある。温泉界のキングはやっぱりダテじゃない。たくさんの観光客を楽しませるだけのエンターテイメントが揃っているから、今回じゃまだ腹一杯とはいかない。草津はもういいやという気分には全然ならなかった。こうして再訪の予感を残しつつ草津を後にした。

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