2017年、秋の行楽シーズンだというのに全国的に来る日も来る日も雨・雨・雨…という時期があった。よりにもよってそんな時に長野県の諏訪を訪れた。グループ旅行で日程がガッチリ決まっていたからしょうがない。
今回はいつも以上にアドリブ色が濃く、諏訪に着いてからどこを回るかを決めたほど。ひとつ見終わると「次はどこに行こうか?」と話す行き当たりばったりパターンとなった。
本記事はそんな諏訪観光の上諏訪編である。
なにしろ天気が悪い。霧ヶ峰や美ヶ原へ行っても景観を楽しめないだろう。湖畔エリアの施設めぐりに絞って、まずは上諏訪の味噌工場へ向かうことで話がまとまった。
出発前に展望デッキから諏訪湖を眺めると雲が厚くて低い。完璧な雨天。だが遠くの方は雲が切れて山の一部が見えていた。あの辺の空模様がこっちまで広がってくれたら少しはましかもしれん。まあ無理かな。
味噌会館はところどころアートの展示などもありつつ、メインは2階のおみやげショップだ。いろいろな種類の味噌や加工品を売っている。味噌は量り売りもしてくれるみたい。
2階奥には味噌バーがあって豚汁(100円)を提供している。季節外れの寒さですっかりまいっていたので豚汁をいただくことにした。ふぅー、温まるー、生き返ったぜー。
ここは平日に工場見学込みで来てみたいな。
運の良いことに次の噴き出しまであと5分だった。雨も小降りとなって最高のタイミング。臨戦態勢で待っていると、ちょうど予告された時刻にシューッと煙のような湯気が立ち上ってきた。
来るぞ来るぞー。まもなく湯気と一緒にお湯が、最初は控えめに低く、やがてどんどん高さと勢いを増して何度も吹き上がった。シャーーーーッ! キター!
説明板によれば、お湯は自力で噴き出しているわけではなく、圧縮空気を送り込んで噴き出させているとのこと。なあんだ。しかしかつては高さ50メートルまで自噴していたというからすごい。当時のシャーーーッを見たかったな。さぞかし圧巻だったろう。
なお、近年のヒット作「君の名は。」の聖地ともいわれる諏訪だが、それに関するものはなかった。
3階は花火館。1階は売店と温泉玉子づくりの体験コーナーになっている。しかしいずれもスルーしてしまった。
さっそく試してみよう。ちょっと熱めだけど、この日のコンディションには合っている。やっぱり足湯は効くわー。足しかお湯に入れないのにすごくリラックスして気分が良くなるんだよな。しばし諏訪湖を眺めつつほっこりと。
…15分くらいで出た。足で温まった血液が全身に回ったせいか、体じゅうが汗をかきそうなほどポカポカしてきた。効果抜群。
こんなに大規模な足湯を自由に利用できるようにしているなんて、まあ太っ腹。足だけとはいえ上諏訪温泉に入れたので満足だ。
お城は見たところ「資料館を兼ねて再建しました」という雰囲気。入場料は300円。中はやっぱり資料館。1階には戦場の武将の格好をして記念撮影ができるコーナーがある。結構みんなノリノリで陣羽織を着て軍配を握りしめ撮影に臨んでいた。
当館は1階2階が資料の展示。展示品よりもビデオコーナーに流れる勇壮な御柱祭映像に見入ってしまう我ら一行であった。3階は展望室で、湖側と城内公園側にそれぞれ設けられたバルコニーに出ることができる。
駐車場から裏門経由で城内に入り、また裏門から出たので、正門側を見学してなかった。どうやらそちらはお堀にかかる橋と天守の組み合わせがよく映えて、おすすめの撮影スポットだったようだ。…ちぃ、ぬかったわ。
学食を思わせる、好きなアラカルトメニューをお盆に乗せてレジで精算するシステム。
このあと泊まる旅館できっとたくさん料理が出てくるんだろうと予想されたから、控えめに、サンマの蒲焼・冷奴・栗芋ごはんを取った。旅先でいつものファストフードやファミレスでは味気ないし、量を自分で調整できるという意味でもちょうどよかった。こういう定食系のお店が近所にほしいわ。
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今回はいつも以上にアドリブ色が濃く、諏訪に着いてからどこを回るかを決めたほど。ひとつ見終わると「次はどこに行こうか?」と話す行き当たりばったりパターンとなった。
本記事はそんな諏訪観光の上諏訪編である。
雲行き怪しい諏訪にて
これまでは鉄道やバスで移動する旅だったが、今回はメンバーの一人が車を出してくれた。東京から中央道を下っていき、もろもろの成り行きを経て上り線の諏訪湖サービスエリアで休憩&作戦会議。なにしろ天気が悪い。霧ヶ峰や美ヶ原へ行っても景観を楽しめないだろう。湖畔エリアの施設めぐりに絞って、まずは上諏訪の味噌工場へ向かうことで話がまとまった。
出発前に展望デッキから諏訪湖を眺めると雲が厚くて低い。完璧な雨天。だが遠くの方は雲が切れて山の一部が見えていた。あの辺の空模様がこっちまで広がってくれたら少しはましかもしれん。まあ無理かな。
タケヤ味噌会館で豚汁を
諏訪インターは茅野との境にあるから、諏訪湖SA(上り)→諏訪IC→上諏訪はV字ルートになって相応に時間を要するのだが、思ったよりはスムーズにタケヤ味噌工場に到着した。だが工場見学は平日限定(要事前予約)。休日は隣接するタケヤ味噌会館のみ入場可能だった。味噌会館はところどころアートの展示などもありつつ、メインは2階のおみやげショップだ。いろいろな種類の味噌や加工品を売っている。味噌は量り売りもしてくれるみたい。
2階奥には味噌バーがあって豚汁(100円)を提供している。季節外れの寒さですっかりまいっていたので豚汁をいただくことにした。ふぅー、温まるー、生き返ったぜー。
ここは平日に工場見学込みで来てみたいな。
温泉関連のスポット2つ
タイミングばっちりで訪れた間欠泉センター
タケヤ味噌の向かいが「諏訪湖間欠泉センター」。入口から館内を突っ切って湖畔側の庭へ出ると間欠泉のスポットがあった。運の良いことに次の噴き出しまであと5分だった。雨も小降りとなって最高のタイミング。臨戦態勢で待っていると、ちょうど予告された時刻にシューッと煙のような湯気が立ち上ってきた。
来るぞ来るぞー。まもなく湯気と一緒にお湯が、最初は控えめに低く、やがてどんどん高さと勢いを増して何度も吹き上がった。シャーーーーッ! キター!
説明板によれば、お湯は自力で噴き出しているわけではなく、圧縮空気を送り込んで噴き出させているとのこと。なあんだ。しかしかつては高さ50メートルまで自噴していたというからすごい。当時のシャーーーッを見たかったな。さぞかし圧巻だったろう。
映画ロケ地・諏訪
間欠泉センターの2階は映画ロケに関する展示。諏訪はさまざまな映画のロケ地になってきた。フロアはそう広くはないが日本映画好きなら「おっ」と思い当たるネタをいくつか見られそうだ。自分はそこまで詳しくないけど。なお、近年のヒット作「君の名は。」の聖地ともいわれる諏訪だが、それに関するものはなかった。
3階は花火館。1階は売店と温泉玉子づくりの体験コーナーになっている。しかしいずれもスルーしてしまった。
湖畔の大規模な足湯コーナー
間欠泉センターの隣の湖畔公園に無料の足湯がある。長い水路状だから一度にたくさんの人が利用できる。屋根もついており多少の雨ならへっちゃらだ。腰掛けるスノコはヒノキ製だって。さっそく試してみよう。ちょっと熱めだけど、この日のコンディションには合っている。やっぱり足湯は効くわー。足しかお湯に入れないのにすごくリラックスして気分が良くなるんだよな。しばし諏訪湖を眺めつつほっこりと。
…15分くらいで出た。足で温まった血液が全身に回ったせいか、体じゅうが汗をかきそうなほどポカポカしてきた。効果抜群。
こんなに大規模な足湯を自由に利用できるようにしているなんて、まあ太っ腹。足だけとはいえ上諏訪温泉に入れたので満足だ。
よみがえる高島城
中は資料館
続いて高島城へ移動した。諏訪に城があるなんて知らなかったよ、というわけで行ってみることにしたのだ。天守の裏手の無料駐車場に車を停めた。お城は見たところ「資料館を兼ねて再建しました」という雰囲気。入場料は300円。中はやっぱり資料館。1階には戦場の武将の格好をして記念撮影ができるコーナーがある。結構みんなノリノリで陣羽織を着て軍配を握りしめ撮影に臨んでいた。
当館は1階2階が資料の展示。展示品よりもビデオコーナーに流れる勇壮な御柱祭映像に見入ってしまう我ら一行であった。3階は展望室で、湖側と城内公園側にそれぞれ設けられたバルコニーに出ることができる。
正門側のチェックを忘れずに
ひと通りまわって出場した後は城内公園を散策。中央が庭園になっており、周囲に神社や櫓があった。駐車場から裏門経由で城内に入り、また裏門から出たので、正門側を見学してなかった。どうやらそちらはお堀にかかる橋と天守の組み合わせがよく映えて、おすすめの撮影スポットだったようだ。…ちぃ、ぬかったわ。
高島城のそばに高島城食堂
さてそろそろお昼どき。一行は高島城から歩いてすぐのところにある高島城食堂を訪れた。店名はご当地ローカルなお店を思わせるが、後日の調べによると「まいどおおきに食堂」という全国チェーンだった。東京圏にもあるようだけど知らなかったなあ。学食を思わせる、好きなアラカルトメニューをお盆に乗せてレジで精算するシステム。
このあと泊まる旅館できっとたくさん料理が出てくるんだろうと予想されたから、控えめに、サンマの蒲焼・冷奴・栗芋ごはんを取った。旅先でいつものファストフードやファミレスでは味気ないし、量を自分で調整できるという意味でもちょうどよかった。こういう定食系のお店が近所にほしいわ。
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