水上の桜ロードをゆく - 大岡川お花見クルーズ(横浜)

大岡川の桜
春のうららの大岡川~♪というわけで、4月初旬のブルーライト横浜で花見クルーズと洒落込んだ。いい具合に桜が見頃、ちょうど日暮れから夜に変わる時間帯で、いやあいいものを見させてもらった。

なお、あらかじめお断りしておくが、自分はリア充ではない。どさくさに紛れて花見ツアー御一行様の末席に連なっただけだ。繰り返す、これはリア充ではない。

粋なお花見クルーズ

ヨコハマたそがれの出航

歌にもある --- 見ずやあけぼの露浴びて、われにもの言ふ桜木を --- ここは桜木町みなとみらい。時は夕暮れ。洗練されたアーバンライフな街並みに囲まれてお花見クルーズ船の桟橋があった。ライフジャケットを着用して乗り込んだのは、いわゆる屋形船ではない。屋根のない、やや小ぶりの船である(京浜フェリーボート)。
クルーズ船
いざ出航。どんよりした曇り空だがどうにか降られずにすみそうだ。船は大岡川へ入るといくつもの橋の下をくぐりながら遡っていく。自転車と同じくらいのスピードだろうか。

川の上の桜通り

川の両側にそびえるコンクリートの護岸上に桜並木がずーっと続いていた。それを追いかけるように、花見客をあてにした露店の列がずーっと連なっていた。川沿いの道を歩くのでも十分楽しめそうだ。我々はそれを川の水面ほどの位置から見上げる形となる。

道端で花見を楽しむ人もたくさんいた。陽気な幾人かはこちらへ向かって「おーい」と呼びかけたり手を振ったり。こちらも調子に乗って手を振り返す。

ときおり船頭さん(ガイドさん)から橋や変わったオブジェやその他の豆知識についてアナウンスが入る。また特に桜の見所となるポイントでは、船を端へ寄せたり一旦止まったりして、じっくり見られるようにしてくれた。

いくつかの桜の木は川の内側へ向かって伸びており、船を寄せると手が届きそう。

復路は夜桜ライトアップに

20~30分ほど進んだところで船は向きを反転して引き返した。気がつけばあたりはすっかり暗くなっていた。
夜桜
歌にもある --- 錦おりなす長堤にくるればのぼるおぼろ月 --- まあ正直、月は見えなかったが、かわりに街の灯が桜の花を美しく照らしていた。ここは夜桜もきれいだね。まさしく「げに一刻も千金のながめ」である。

行きよりも若干スピードを上げた船がとうとうスタート地点に戻ってきた。さあどうぞ、きれいな夜の観覧車を写してください、といわんばかりに観覧車の近くまで行き過ぎてからUターンして桟橋につけた。
みなとみらい観覧車
お疲れ様でしたー。


注文の多くならざるを得ない料理店

下船後、花より団子を求める一行は野毛の飲み屋街に繰り出した。…おや、なんだこの店は。中華料理店の看板に「毛沢東もびっくり」と書いてある。なんか流れでそのまま店内へ吸い込まれていった。

全般に不思議な店であった。メニューの品に長男・次男・三男・まま子とかの別名がついていたり、研究所(ってどこやねん)で開発した一品ですとおすすめされたり、チューハイに怪しげな名前がついていたり。壁に飾ってある物もなんかヘンだ。パチョレックのバットて。
謎の飾り物の数々
あと、隙をみては店の主人がどんどん「これがいいよ」「あれを食べなさい」とすすめてくる。しかもなぜか1.5人前ずつ。なんで1.5なの? …わからん…。

謎は多いが味はなかなかのもの。食べて飲んで、その割に安くついた。コスパの良い店である。どうやらテレビ番組の「きたなシュラン」という企画(汚いけど美味しいお店)に取り上げられたことがあるらしい。野毛に行くことがあれば探してみてほしい。