奥日光の頭と尻尾を見逃すべからず - 明智平と湯ノ湖・湯滝

湯ノ湖
日光市街からいろは坂を上りきる手前に現れる観光スポット、奥日光の前庭ともいうべきポジションが明智平だ。反対にバスの終点近く、奥の間にあたるポジションが湯ノ湖と湯滝。

新緑の季節にグループ旅行でこれらの地を訪れた。ド定番である華厳の滝・中禅寺湖・竜頭の滝・戦場ヶ原はスルーしたから、たい焼きにたとえると、頭と尻尾だけをつまみ食いした形になる。それらはたい焼きの端っこながらもしっかりとアンコが詰まっていた。

明智平展望台からの大パノラマ

バス旅は注意! ワンチャンスの明智平

我々一行は東照宮観光を終え、湯元温泉行きのバスに乗った。乗客の大半は海外からの訪日客で車内の空席はほぼゼロ。あやうく立つ羽目になるところだった。

いろは坂は、中禅寺湖から日光市街への下り専用の第一いろは坂と、反対に上り専用の第二いろは坂の2ルートに分かれている。明智平は第二いろは坂の終点近くにあるため、バス利用の場合は上るときにしか行けない。

したがって奥日光からの帰り方向=坂を下るときに行こうと思っても無理である。ただし中禅寺湖~明智平レストハウスまでは対面通行可だから、マイカー利用であれば中禅寺湖からシャトル的にアプローチできる。

日光市街
↓(第二いろは坂)
明智平レストハウス
↓↑(対面通行可)
中禅寺湖
↓(第一いろは坂)
日光市街

という感じ。対面通行の区間を走るバス便は中禅寺湖方向しかない。

レストハウスが寂しい姿に

さてさて明智平バス停で下車すると目の前に立つレストハウスは閉まっていた。老朽化のため営業休止中・再開未定だそう。なんとも寂しい話である。当日の社寺やバス車内の激混みぶりに比べてここは人がまばらだったから、やっぱり採算は厳しいのかな。
明智平レストハウス
レストハウスの施設は利用できないが、ここから明智平展望台までロープウェイが運行されており、ロープウェイの駅舎に小さな売店と仮設トイレがある。

ロープウェイで展望台へ

一行はロープウェイの往復乗車券(730円)を買い、小さなゴンドラに乗り込んだ。展望台まで約3分。外の景色を見ているとあっという間に着く。着いた先には…何もない。展望台しかない。

だが展望台からの眺めは実にすばらしい。何も遮るものがなく男体山の全景を拝むことができる。
男体山
そして中禅寺湖の手前が切り立った断崖絶壁のようになっていて、華厳の滝と白雲の滝の落水する筋が見える。すぐ近くで見る滝の迫力もよいが、このように周囲と一体のものとして見る遠景の滝もまた一興。
中禅寺湖と華厳の滝

早い時間帯がおすすめ

明智平を訪れるなら昼の早い時間帯までに行くのをおすすめしたい。我々のように夕方近くだと上の写真のように中禅寺湖・華厳の滝方向が逆光のせいですっかり影になってしまうのである。

展望台の脇から遊歩道が続いているが、立入禁止的なロープが張ってあった。他には何もない。展望したらロープウェイで引き返すのみ。レストハウスから行って帰ってくるのに30分もみておけば余裕だろう。


湯ノ湖の遊歩道を散策

湖を見ながらの森林浴

日光湯元温泉のスパビレッジ カマヤに泊まった翌朝、近くの湯ノ湖を散策することにした。湖へ向かいつつバスターミナルから日光白根山方向を見上げると、ゴールデンウィーク後の時期にもかかわらず、まだ雪の残る山が連なっていた。
湯元温泉バスターミナル
湖畔付近はのどかな風景。ボートを漕いだり釣りに興じたりする人がちらほら。ここから湖に沿った遊歩道を反時計回りに進んでいく。出だしの200メートルくらいは木道が整備されていて、その先は土の道。ところどころに奥日光の自然に関するクイズ板が立っている。
湯ノ湖畔
道の脇には根元に苔をびっしり生やした木立が並び、木陰を作ってくれるおかげで日差しがきつくない。横目に湖面を見ながら森林浴気分で快調に進んでいった。シャクナゲと思われる花の赤がポチポチと目立つ。

遊歩道は1時間もあれば1周できる。散策には手頃な大きさの湖ですな。今回は新緑を楽しんだが紅葉の季節もまた良さそうだ。

謎のフンを発見

なお、湯ノ湖というか奥日光全般に「熊出没注意」的な掲示や看板が見られるのだが、遊歩道の2箇所で怪しげな大きいフンの塊を見かけた(ブツを見たくない方は下記写真の閲覧注意)。なんか出してからそう長くないっぽいんですけど…。緑がかった色でコロンと丸いのがつながった形だし、やけに大きい。

ただの大型犬なのかなあ…。身近には小型犬がいた経験しかないが、犬のは茶色くてウインナーの形だったよなあ。

ネットで調べた結果、熊よりもイノシシのものに近いとわかった。どっちにしろ危ねー。写真がこれ。大きさを比較できるものを一緒に写せばよかった。遊歩道の杭でご勘弁。
謎のフン

間近で見られる迫力満点の湯滝

湯滝と一緒に下る道

約30分かけて遊歩道を半周あまり歩いたところで、湯ノ湖の水が一気に流れ落ちる滝の上に出た。湯滝である。下界の遠くの方は小田代原から続く開けた地形が見える。
湯滝の最上部
湯滝は2段からなり、上から見ると段の区切りの様子がよくわかる。

上から見るだけでなく当然下からも眺めてみたいだろう。滝の横に上と下をつなぐ歩道が付けられている。50mとも70mとも言われる結構な落差を下りつつ見ると、水は崖から垂直に落ちているのではなくて、傾斜30~40度くらいの斜面に沿って流れていた。
湯滝の中間部

観瀑台が整備された滝壺側

下まで着くと観瀑台が整備されていて滝の迫力ある姿を間近でじっくり見学できた。メンバーの一人は「華厳の滝よりよい」と評していた。あちらはエレベータがあったりして人工的な管理感があるし、どうしても遠巻きに見る感じだからかな。まあ個人の好みということで。
観瀑台から見る湯滝
観瀑台のそばにはお休み処とコンビニがある。上にあるのよりも広い本格的な駐車場やトイレがあり、湯滝のメインの見学所はこちらのようだ。湯滝入口のバス停も近い(といっても徒歩5分はかかる)。

我々は行かなかったが、ここから戦場ヶ原・小田代原方面のハイキングコースに入ることができる。ただしコース前のゲートには「熊に注意」の看板が。やっぱり出るのね…。

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