旅の「ぼっち」が上田駅周辺でランチ&時間つぶしする方法

上田城跡の櫓
長野県上田市。2016年には大河ドラマの舞台となり注目エリアだった。

周辺には別所・鹿教湯・田沢・角間などの温泉があって温泉好きにとっての注目エリアでもあるのだが、どうしても上田駅は温泉地への一通過点になってしまう。

それはそれとして、「社交性のない人間が一人旅で土地勘のない上田駅に着いたが乗り継ぐべきバスにはまだだいぶ時間があるので食事と時間つぶしをしたい」という、針の穴を通すがごときニッチな要望に応えてみたい。

なお、平日だけど学校や一部の会社は休みに入っているであろう年末時期に訪れた際の、昼どきの体験をもとにしている。

利用したかったけど、できなかったお店

タリーズコーヒー

上田駅ビルにタリーズコーヒーが入っている。社交性のない人間は地元の店に飛び込む勇気がないからチェーン系は助かる。軽食を取りつつゆっくりコーヒーを飲めばいい時間つぶしになるだろう。

しかし混んでいるのである。ガラス越しに中をのぞくとほぼ満席。にもかかわらず人がどんどん吸い込まれていく。空き待ち人さえいる様子だった。時間つぶしになったとしてもコーヒーショップで行列には並びたくないな…。ビジネスパーソンの割合高め。

上田からあげセンター

上田駅ビル内。からあげのセンター…だと…? ものすごく興味をそそられた。ああ入ってみたい。中で時間つぶしできるかはともかく、センターのからあげ食べたい。

しかし混んでいるのである。チラ見すると、明らかに店内には空き待ち人の群れが。なのになんで、なんでかまわずバンバン吸い込まれていくのさ、あんたたち。よほど美味しいのかね。

テイクアウトをやっていそうな窓口はあったのだが閉鎖中。天は我を見放した。

くそう、いつか隙をついて入ってやるぜ。


利用したお店

ちくま・そば処

上田駅ビル内の立ち食い風そば。最も気軽に入れる、「ぼっち」の救世主。このときの旅の初日はここで食べた。

おばちゃん2人でやっている椅子付きの立ち食いそば屋といった風情。券売機が曲者でなかなかお札を吸い込んでくれない。後ろの人のプレッシャーで焦る焦る。

おかげでじっくり見ずにメニューを決めてしまったが、どうやら麺のグレードに普通と特上があった模様(どっちにしたんだっけ)。

まったりしたおばちゃんズのまったりしたコンビネーションから出てきた、きのこそばを食す。まあ立ち食い系だしと割り切って臨んだら、都会の同様の店とは違い、田舎そばの風味をしっかり感じられた。こいつはあなどれん。

食べている間にどんどん客が流れ込んできた。どうやら新幹線の到着にあわせて群れでドドッと殺到するから間欠泉のような客足になるようだ。新幹線で着いてここで並ばずに食べたいならスタートダッシュを決めるべし。

科の木

上田駅ビル内のおみやげ屋さん。帰りに買うみやげを物色しつつ時間をつぶす。広い店内とはいえないものの、品揃えはなかなかのもの。もちろん帰りにはここでみやげを買いました。

開いててよかった、なコンビニエントなお店。

上田城跡公園

真打ち登場。この記事のイイタイコトはこれだ。もし多くの時間をつぶす必要があるなら、上田駅から徒歩10分の上田城跡公園がおすすめ。

なんということでしょう。観光ついでに食事もできてしまうのだ。城門手前の一角には出店の並ぶフードコーナーがあって、B級グルメ的なもの・汁物・アイス・ドリンクなどを売っている。高速SAの屋台コーナーを想像してもらえばよい。

店の前には腰掛けるスペースがある。空きが目立つから「ぼっち」も気兼ねなくゆっくりできる。旅の2日目の昼はここで食べた(だんご、五平餅、きのこ汁、甘酒)。長野だから(?)アップルパイも売っていた。

一番奥には、からあげの店があって、ここだけすごい行列。上田=からあげなのか?

まあ時間はたっぷりあるさと列に並んだら「ここから30分待ちです」と言われ、さすがに「僕は待てましぇん、からあげ好きだけど、僕は待てましぇん」と90年代風に退却せざるを得なかった。
上田城跡の門
お腹が膨れたら上田城跡に残る門と石垣と櫓を見学しよう。門をくぐった先には真田神社があるから、真田の知勇にあやかるべくお参りするとよい。

本丸の跡地は単なる広場になっていた。ほかに櫓の中を見学することができたようだが、あいにく当日はわけあって閉鎖中だった。櫓に登って眼下を一望しつつ真田丸を気取ってみたかったのに、残念だ。


上田はまわりにいい温泉がいっぱいあるから、いつかまた来る可能性が高い。この知見を次に生かそう。